「灰色の季節が来るぞ」について

8月後半に気温が下がって、もう秋になるんですか?と思ってたんですが、9月に入ると暑さが盛り返してきました。残暑という存在を忘れていました。暑さ寒さは彼岸までという言葉もありますが、どうでしょう。残暑というよりも台風が湿気と暑さを引っ張ってきたというべきか。秋の虫とツクツクボウシが同時に鳴ってます。
島根県において台風の多くは中国山脈にぶち当たり、その風と雨は山を乗り越えられず被害なし。もしくは日本海上で勢力が弱まり、上陸しても被害は小。というパターンが多いのですが、今回の台風はどうでしょう。

今回の台風でいよいよ夏が連れ去られ、入れ替わりで秋がやってくるという予感がしています。つまり、日本海側においては灰色の季節がやってくるということです。特に山陰においては全国他の地域に比べ日照時間が著しく短く、日の大半は雲に覆われます。景色が灰色になります。気が滅入る日が続く気がしますが、どうでしょう。地元が嫌いな理由として、この曇りが多く湿気ている気候がありました。また過去の記憶を掘り起こし書くんですね。
なんか一日中暗いし、雨は鬱陶しい。寒い。春になるまでが長い長い。

記憶の中の風景は彩度が暗く、重苦しい。今もリアルタイムで暗いですが。でも、これを乗り越えて春を迎える感動もひとしおです。ウソです。ただただ灰色の季節は鬱陶しいだけです。太平洋側がうらやましい。岡山なんて「晴れの国岡山」がキャッチコピーですよ。中国山脈を挟んだだけでこんなんにも違いが出るとは。地理は面白いですね。

耐えるしかない耐えるしかない。耐えるしかないのが灰色の季節です。紅葉、秋の味覚の収穫祭。春とは違う、喜びの季節です。正月、寒さに耐えて、雪が降らないことを祈ります。少しは降ってくれないと面白くない。その前に目の前の台風がどうなるでしょうか。知りもせず。



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