【生成AIニュースまとめ】 4/21〜4/27|Microsoft、1枚の写真と音声から動画を生成する「VASA-1」発表
5分で生成AIを振り返られる、要約ニュースです。
2024年 4/21〜4/27のトレンド生成AIニュース総まとめ。
AIが生み出したコーヒーブレンド「AI-CONIC」
フィンランドのKaffa RoasteryとAI企業Elevのコラボレーションにより、AIを活用して開発されたコーヒーブレンド「AI-CONIC」が登場した。このプロジェクトは、Elevのアンッティ・メリレヒト氏の提案から始まり、Kaffa Roasteryが提供した豊富なデータを基にAIがブレンド案を生成した。完成したブレンドはテイスティングで高評価を受け、「AI-CONIC coffee」として販売されている。このコーヒーはブラジル、グアテマラ、コロンビア、エチオピアの豆を使用し、250gが12.9ユーロで販売されており、現在ヨーロッパと北米でのみ購入可能である。フィンランドは世界最大のコーヒー消費国であり、AIの活用は新たな可能性を示している。https://gigazine.net/news/20240422-ai-conic-coffee/
マイクロソフト、顔写真と音声からリアルな動画を作るAI--ラップするモナ・リザも
Microsoftは、1枚の顔写真と短い音声クリップから本物そっくりの動画を生成する新たな人工知能技術「VASA-1」を発表した。この技術を利用して、レオナルド・ダ・ヴィンチの「モナ・リザ」がラップする動画が示された。この新技術は、テキストから動画を生成する他のAIモデルと類似しているが、特にリアルな動画生成において進歩が見られる。Microsoftは、ディープフェイク技術が偽情報の拡散に利用されることへの懸念を認めつつ、教育やコミュニケーションの向上など、技術が持つプラスの可能性を強調している。同社は、人間の幸福を促進することを目標に、責任を持ってAIを開発していると述べている。
https://japan.cnet.com/article/35218112/
パナソニック ハウジング「間取り図AI積算」で設計に変革--見積もり時間大幅短縮
パナソニック ハウジングソリューションズは、パートナー向け業務支援サイト「Webハウズ 間取り図積算システム」にAI機能を追加し、積算システムを進化させたと発表した。この新システムでは、AIによる「間取り図AI積算」機能を導入し、見積り時間が通常の41分から15分へと大幅に短縮される。また、7つの空間パッケージから仕様を一括選定可能な「Life Style Fit連携」機能も追加され、作業効率が向上している。さらに、関連資料として間取り図付き提案ボードや製品図面などが提供され、現場搬入時には間配りボードを利用することができる。このシステムはパナソニック製品の利用促進を目的としており、パートナーには無料で提供される。
https://japan.cnet.com/article/35218088/
世界第2位の雇用者であるAmazonが75万台のロボットで10万人の人間を置換、「AIによる労働の変化の縮図」との指摘
Amazonは従業員数を10万人削減しつつ、約75万台のロボットを稼働させており、自動化が進む中で新たな労働市場の形が形成されている。ステファノ・ラ・ローヴェレ氏によれば、ロボットが仕事を奪うというのは神話であり、実際には多くの新しい職種が生まれているという。ロボットとの協働により、従業員は新たなスキルを習得し、キャリアを発展させる機会を得ている。また、ヨーロッパのフルフィルメントセンターでは、5万人以上の雇用が拡大し、ロボット技術の導入による生産性の向上が示されている。この動向は、産業と労働市場の再構築を示すものであり、社会全体にとって重要な転換期である。
https://gigazine.net/news/20240423-amazon-robots-replaces-humans/
生成AIのためのGPU投資、さくらインターネットとKDDIが1000億円規模の投資を発表。経済産業省の認定プログラムを受け
経済産業省は経済安全保障推進法に基づき、生成AIシステムの安定供給を目的としたクラウドプログラムの認定を実施し、さくらインターネットやKDDIなどが助成金を受けることを発表した。さくらインターネットは最大500億円の助成金で1000億円規模の投資を計画し、KDDIも102億円の助成金を得て同様の規模で投資を進める予定である。GMOインターネットグループは19億円の助成金を活用してGPUサーバーに約100億円を投資する。また、AWS、マイクロソフト、オラクルといった外資系企業も大規模な投資を進めており、今後数年間で日本のクラウド基盤への投資が集中することが予測される。
https://www.techno-edge.net/article/2024/04/22/3225.html
AIで「ホームレスになるリスクの高い人」を見分けて約800人の支援に成功
アメリカでは住宅価格の高騰とともにホームレスが増加しており、特にカリフォルニア州ロサンゼルスでこの問題が顕著である。ロサンゼルス郡保健当局は、AIを用いて住居を失うリスクの高い個人や世帯を特定し、支援に取り組んでいる。このAIシステムはCalifornia Policy Labによって開発され、地元住民の匿名化されたデータを使用している。このプログラムは、2024年までに約800人に支援を提供し、その86%が支援終了後も住居を維持している。しかし、このAIの使用にはプライバシーの問題が伴い、特にデータの匿名化が不十分であるとの懸念が報告されている。AI技術の進展に伴い、さらに多くの地域でこのような取り組みが検討されている。
https://gigazine.net/news/20240423-ai-predict-homelessness/
Microsoft、小型AIモデル「Phi-3-mini」を発表--性能は「GPT-3.5」に匹敵
テクノロジー企業が大規模AIモデルを競って開発している中、Microsoftは小型モデルの開発に注力しており、「Phi-3-mini」を発表した。このモデルは38億のパラメーターを使用し、トレーニングとエネルギー消費を効率化している。また、70億と140億パラメーターのモデルも計画中だが、リリース時期は未定である。大規模モデルはエネルギー消費が高いため、小型モデルはスマートフォンなど低電力デバイスに適している。Phi-3-miniは、GPT-3.5に匹敵する性能を持ち、教育用カリキュラムでトレーニングされている。このAIは現在、AzureおよびHugging Face、Ollamaのサイトで無料で公開されている。
https://japan.cnet.com/article/35218152/
米軍、AIドッグファイトに成功。AI自律飛行のX-62A VISTA試験機が有人のF-16との模擬空中戦で防御と攻撃
米国空軍テストパイロットスクールとDARPAは、AI搭載のX-62A VISTAを用いてF-16戦闘機との模擬空中戦で成功を収めたと発表した。2023年9月の試験では、X-62Aは時速1200マイルで有人F-16に2000フィートまで接近し、様々な戦術を実施した。このテストではパイロットの介入は不要で、AI制御ジェットが安全かつ効果的に操縦可能であることが確認された。DARPAと米空軍は、この成果を航空宇宙分野でのAI利用の安全性を示す重要な進歩と評価しており、X-62Aは引き続き重要な研究に使用される予定である。
https://www.techno-edge.net/article/2024/04/22/3234.html
AIは実際の人間の顔よりリアルに見える顔を作るという「ハイパーリアリズム」現象が含む大きな問題点とは?
AI技術による顔写真の生成能力は急速に向上しており、実在しない人物の顔をリアルに作成できる。オーストラリア国立大学のエイミー・ダウェル氏によると、AIによって生成された顔は本物の人間の顔よりも信頼性が高いと perceived されることがある。この現象は「ハイパーリアリズム」と呼ばれ、特に白人の顔の生成において顕著だが、有色人種の顔には不気味の谷が残る。学習データの偏りがこの問題の原因であるとダウェル氏は述べている。AI専門家のフランク・ブイテンダイク氏は、AIの人種的偏見が社会に与える影響が深刻であると警告しており、AIの透明性の向上と独立した監視が必要であると主張している。
https://gigazine.net/news/20240424-hyperrealism-ai/
IntelがNVIDIAに対抗して発表したAIアクセラレータ「Gaudi 3」の実物写真が公開中
Intelは2024年4月にAIアクセラレータ「Gaudi 3」を発表した。この新チップは5nmプロセスで設計され、前世代のGaudi 2やNVIDIAのH100よりも高い演算能力と帯域幅を有している。Intelによると、Gaudi 3はAI学習性能とAI推論性能の両面でNVIDIAのGPUを上回る性能を示しており、2024年後半の量産開始が予定されている。具体的には、空冷式は第3四半期、水冷式は第4四半期にリリースされる計画である。Gaudi 3は、その優れた性能によりAI向けチップ市場での競争力をさらに強化することが期待されている。
https://gigazine.net/news/20240423-intel-gaudi-3-photo-report/
AI生成の児童ポルノが爆増しており児童搾取に関する報告システムが機能不全に陥る恐れがあるとインターネット監視団が警告
1998年から運営される児童性的虐待ホットライン「CyberTipline」について、AIによる偽の児童ポルノの増加が真の被害者特定を難しくすると専門家が警告している。スタンフォード大学の調査によると、NCMECの資金難や法的制約が問題である。また、オンラインプラットフォームは人手不足やスタッフの保護を理由に、自動通報を利用しており、法執行機関は閲覧のための令状取得に苦労している。生成AIによるリアルな偽コンテンツの増加により、CyberTiplineは通報で溢れ、真実の被害者の救出がさらに困難になると見込まれる。インターネット監視団は、AIコンテンツの特定技術の開発とNCMECの通報フォーム改善を提案し、議会にNCMECへの予算増額を促している。
https://gigazine.net/news/20240423-online-child-cybertipline-overwhelm-ai/
ラッパーDrake、故2PACのAI生成音声でケンドリック・ラマーへのディス曲を公開。遺産管理団体が強く抗議
1996年に亡くなったラッパー、トゥパック・シャクールの遺産管理団体は、ドレイクがケンドリック・ラマーに対するディス曲「Taylor Made Freestyle」でトゥパックのAI生成音声を無許可で使用したことに対し、撤回と訴訟の警告を行った。Billboardによると、遺産管理団体の代理人は、トゥパックの声を無許可で使用し、遺産を侵害したことに深く失望している。また、ドレイクの過去の楽曲「Heart on My Sleeve」もAI技術を使用しており、著作権侵害で削除された経緯があるため、今回の問題にも同様の対応が求められている。
https://www.techno-edge.net/article/2024/04/26/3254.html
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以上、先週の振り返りニュースでした。
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