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体罰、アカハラなど。

体罰、あるいは教員から生徒への不適切な対応のこと。

私は小中高校と様々な体罰を受けて、あるいは見てきました。
ありがちなのは、日々の小さな過失を咎めたものですね。

宿題をしてこない、忘れ物がある、問題を解けない、成績が低い、
おおまかにこのあたりです。

これらを理由に、棒状のもので生徒を叩く、正座をさせる、頭頂へのゲンコツ、大声で罵倒する、こうした対処を生徒にするわけですが。

日々の小さな過失や怠慢でとがめる、というのはキリがないし、効果はありません。

生徒にとって、学校生活が授業が楽しいものであるべき、それが結果として、イジメや問題行動、不登校や中退者を出しにくい学校をつくることになる、そうした考えから私は体罰に反対します。

このため、様々なルールやタスクを減らすことです。

すなわち、校則や宿題をなくしてしまう。

教員からすれば、ルールやタスクを設定すると生徒にそれを守らせようとする心理が働きます。果たして、守らない生徒がいると、それを叱る、守らせようとする、それでも守らない生徒がいると躍起になって叱る。

これでは教員も生徒も病んでしまいます。

生徒を叱ることは必要です。ただし、何を理由に。

これはだから、ある機関を設け、そこから共通の判断を出してもらうと。現場の教員の恣意的な判断で叱るのではなく。

生徒を叱るには統一された基準と見解のもとに、それも専従の職員が叱ると。そのことを記録にとり、保護者に伝え、保護者から異議があれば、対応する窓口を設ける。

そして、保護者が納得がいかないのであれば、保護者の側が弁護士を立てればよいのであって。

現場の教員にできるのは基本、一言、注意だけです。

遅刻をする、学校にお菓子を持ってくる、空き時間に学校の側のコンビニに行く、そこで何かを買ってくる…こうしたことは生徒を叱る理由になりません。

生徒を叱るにあたっても、複数の教員、長時間にわたって、罵倒する、それも卑語、暴言の類を使うべきではないですし、互いの体が触れんばかりに接近する、自分の顔を相手の顔のすぐ目の前に近づける、もすべきではないです。

ルールを、モラルを、マナーを淡々と説くべきだし、場合によってはその生徒の家庭のこと、親子の関係を詳細に聞き取るべきです。

あわせて、教員からのハラスメントがないかどうか、監査も必要でしょう。

授業中に生徒に質問する、黒板に書いた問題を解かせる、授業の冒頭にいつも小テストをする、とか。

授業中、生徒に質問。進学校のトップクラスの生徒だろうが、全ての質問に全問即答正解なんて、できないわけで、それはありえないですよね。だから、これは指導の体をとったイジメに転化しやすいですし。

黒板に書いた問題を解かせる、もそうですね。これも解けない問題で相手を追い詰めてしまう。

小テストもそう。10点満点で7点以下の子の頭を辞書で小突くとか。

それから、生徒に過度な負担を強要する、もあります。

給食の完食を強要する、睡眠を削って勉強しろ、カバンに教材を詰め込め、とかですね。何ら合理性のない、理不尽な指示。

あとは、揃える指導。

校則が最たるものですが、同じ様式、同じ格好、同じ行動と、全員がマスゲームよろしく、そろっていないと気が済まない、そうした統制欲、管理欲からくる指導。

シャーペンか鉛筆か、ルーズリーフかノートか。字を書くにあたっても、止め、はね、払い、ができてないと〇をつけない。水筒のお茶を許可なく飲むな、水筒に氷を入れるのは6月になってからだ、水筒にスポーツドリンクを入れるな、とか。

また、生徒イジリもありますね。

これは特に小学生が多いのでしょうが。生徒に好きな食べ物を1人づつ発表させる、生徒に一発芸を命じる、明らかに答えられない質問をわざとする、冬の体育の授業で薄着で受けさせる、とか。

「なんでそんなことをするんですか」と聞かれても、合理的な説明はできないでしょう。

冬に薄着で授業を受けさせる、その方が健康にいいとか、スポーツならパフォーマンスが向上するとか、そうした科学的根拠は全くありません、

さらには教員から生徒へのイジメもありますね。
特定の生徒に給食を少量しか出さない、特定の生徒にプリントを配らない。指導の体をとったイジメでいえば、授業中に特定の生徒に質問をする、答えられなければ、立ってろ、と命じる。

また、教員が生徒間のイジメを扇動するケースもあって。「こいつをイジメていいから」「あいつをイジメて不登校に追いやれ」「あいつに注意をしつこく繰り返せ」それで生徒を自殺に追いやるケースもあります。

他には教員からの性的なイジメ、性虐待、あるいは交際の強要、というにもありまして。これなども生徒に深い傷を残すし、端的には生徒が自殺未遂という例もあります。

教員からの性虐待があっても親が娘に我慢を強いるだけだったり、親が教員に意見をしようものなら、児童の持ち物がなくなったり、あるいは親子で警察に相談しても、被害届を出さないよう児童が警官達から囲まれて圧力を受けたり。

教員からの過度な叱責や執拗な指導で生徒が不登校になる、大学でも休学、退学する例もありますし、最悪、命を絶つ、「指導死」もあります。

学校事故やスポーツ事故もそうですね。生徒が命を落とす、重篤な後遺症を負う。しかし、教員は何ら過失を問われず、再発防止策もなされない。どころか、被害を受けた生徒やその親が教員から、同級生の親から敵視される。

権力の勾配あるところ、ハラスメントあり、です。だから、学校、教育委員会とは独立した権限ある組織が介入しなければ。

その組織の在り方について、次回以降、言及していきます。

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