見出し画像

ライティングスキル|「経験を書く」の「経験」ってどういうこと?自分の棚卸しをしてみよう

kindle本を書く際に大切なのは「自分の想いや経験を言葉にすること」。

今や文章はAIでもサクッと書けてしまいますが、AIにはわからない部分があります。それが「あなただけの想いや経験」であり、文章の個性、差別化の大きな部分です。

とはいえ、「経験を書いてください、と言われても……」とフリーズしてしまうこと、意外とあるんです。人って、自分のことが一番わからないもの。
今回は、「経験」を掘り下げながら「自分の棚卸し」をしていきます。

■なぜか、経験が書けない

頭の中には、あるんだけど……
書こうと思ったのに、なかなか書けない、筆が進まない……
もしくは、書いたものの、ぜんぜんしっくりこない……

意外にも、「経験がうまく書けない」という方、多いものです。書けたとしても箇条書きだったり、事実の列挙だったり、
「読んでいて、あまり面白くないなぁ」
という文章になってしまうことがあります。


まず、経験って何だと思いますか?
そこから考えていきましょう。

なんでもいいです。あなたの答えを頭に思い描き、それを書いてみてください。コメント欄を使っていただいても構いません、どこかにアウトプットすることが大切です!


■あなたが思う「経験」とは?

書けましたか?
そうしたら、どうしてそう思うのか、書いてみてください。

たとえば
「経験とは、私が感じた現実である」という言葉が出てきたなら、「どうしてそう思うのか」書いていきます。

「現実に起きたことを五感で感じて、記憶したことが経験だから」とか「そのときの感情が体験と結びついたものだから」とか、なんでもいいです。

思いついたことを書いてみてください。
できれば、納得する言葉が出てくるまで、「どうしてそう思うの」という問いを続けてみてください。

あなたは、どんな言葉が出てきましたか?


私は、経験とは「時間をかけた人生の一部」だと思っています。

私がここまで生きてきた中で、覚えていることってごく一部。大半のことは、忘れていきます。

経験として残っていることは、「感情や体感」を味わったという「事実」に基づいた記憶です。そう、ほかの誰かがやったことではなく、間違いなく「自分の時間をかけたこと」。時間の長さは関係ありません。短くても、長くても、経験したことに変わりはないから。


同じ場所で同じものを見た人でも、まったく違う感想を持つことがあります。それまでに培ったものによって、見え方は変わってくるもの。経験はその人だけのもので、誰とも同じではありません。

あなたの中に蓄積された、感情・体感・体験。
興味があることなら鮮烈に残るでしょうし、そうでなければ記憶にも残りません。

だからこそ、自分の言葉にするしか、その経験を表現することってできないと思うのです。

私にとっての「経験」が意味することは、感情と体感に基づく事実であり、時間をかけた人生の一部。

あなたは、同じ答えになりましたか?


■言葉ひとつとっても、すべて経験とネタの宝庫

たぶんですが、まったく同じ言葉になった! という方はいないのではないでしょうか。近い言葉や似たような表現になっても、まったく同じ思考回路なのかというと、たぶん違うのではと思います。

どうでしょう。「経験」という言葉ひとつとっても、その人の経験から見つかる言葉って違うんです!

そう思うと、そこまで怖がる必要はないと思いませんか?
すべてはあなたの経験に基づいた言葉です。

なにを書いたらいいかわからない、しっくりこないなと思うときは、さきほどのように「とりあえず一言書き出して、『どうしてそう思うの?』という問いを続ける」をしてみると、意外な本質にたどり着くことがあります。

私は毎朝言語化のワークをしていますが、この問いかけが自然とできるようになると、文章化のスピードって格段に上がります。これもひとつの経験だと思って、ぜひやってみてくださいね!

サポートありがとうございます。ご支援いただきました分は、ルームスタイリストとしての成長、暮らしに役立つ情報を集めるための一助として大切に使わせていただいております。