宝塚

この記事は書こうかどうか迷いました。
迷わなくてはならないのが本当に悲しい。

私は宝塚が好きです。まだ好きでしたと言いたくありません。
元々母が好きでよくある親子2代のファンです。
幼少期から慣れ親しんだ夢の場所、宝塚。大人になってからも、結婚してからも1人で観劇していました。
宝塚に「宝塚 我が心のふるさと」という曲がありますが、私にとってまさしくそのような場所です。
10年以上前に私が好きだったスターに憧れて入団した子がトップになっていたり、録画でしか見たことのない古い公演の衣装が最新の公演で使われていたり、何十年前の曲が繰り返し若い世代に歌い継がれたり…長い歴史は実家のようにあたたかく小さな湯の町に息づいていると思っていました。

たくさんのスターとの出会いと別れを経験し、何組の誰々さんが好き、ではなく宝塚という劇団そのものを愛していました。
かつて演出家の柴田先生か植田先生だったと思いますが、生徒ではなく劇団を愛してほしいと言われていました。そしてそういうファンこそが細く長く時に親子何代にも渡り宝塚を支えてきたのだと思います。
そんなファンは劇団がこんなことになってどうすればいいのでしょうか。

育児がはじまり、コロナもあり最近は中々見にいけていませんでした。
だけど母がそうであったように、私もまた将来自由な時間ができたら、また劇場に足繁く夢を見に行くものだと思っていました。
変わりながらも変わらない場所であるのが宝塚の良さだと思っていました。

今回件はショックで仕方ありません。
ひとりの若い女の子がなぜこうならなければならなかったのか。彼女のお母様のコメントには胸が引き裂かれる思いでした。


何ヶ月も劇団の対応を見守っていました。
だけど、1ファンからみてもうこれは宝塚を愛しているとは言えないと感じました。


彼女の一件だけではなく、最近は少し疑問に思う対応もありました。そんな違和感の数々に蓋をしてしまった私たちファンにも責任があると思います。

純粋に宝塚が好きで、宝塚に入り、青春を捧げてくれた才能ある美しい人たちをどうか消耗させないで欲しいです。

宝塚が大好きで、一生の趣味だと思ってきたからこそ今の状態がとてつもなく悲しいです。

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