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刺子のふきん

ようやく刺子のふきんが完成しました。

かかった日数はおよそ7年!

といっても流石に地道に続けて7年ではないです。
刺し始めたのは結婚する半年くらい前。

それまで家事のかの字程度すら家の仕事をしたことのなかった私は、心機一転しこれから素敵な主婦になりたい!と暮しの手帖を購入して季節の料理を作ろうとしたり、ハンドメイドに勤しんでいました。
そんな中、手芸店で出会った刺子ふきんのセットに一目惚れをし、新居のふきんは全部私が作ったモノにしたいなあと夢見て購入しました。

しかし仕事をしながら新生活の準備をしたり、いざ結婚生活が始まると日々の暮らしに忙殺され、刺子のふきんは仕立てと最初の何段か縫っただけで忘れ去られる事になりました。

しばらくして出産し、私は育休に入りました。
子どものスタイやちょっとした小物を手作りしたいと思い立ち、何年かぶりに裁縫道具を取り出すと作りかけの刺子ふきんが出てきました。

小さなお菓子の缶に、ピンクッション、刺繍糸、糸切りばさみ、そしてふきんが入っていたのですが、空いた時間にさっと取り出していつでもすぐ辞められるその手軽さが日々の息抜きにちょうどいい作業でした。
それから月に数回、少し気分転換がしたい時に10分程度作業を進めていくのを繰り返してようやく今日完成しました。

もしかしたら永遠に完成しないのではと思われたふきんが、台所にひっそりと華やかさを与えてくれる姿を見ると不思議な感動が湧き上がってきます。
結婚する前のあの、暮らしを自分たちで作っていくんだというわくわく感が思い出されます。

また何年かかるかわかりませんが二枚目の刺子ふきんも作りたいなあ。

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