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【空き家さんぽ 番外編】

はじめに



私たちくらしすた不動産は昨年2019年から「空き家さんぽ」という名の企画を、盛岡市内で数回開催している。その名の通り、空き家(しかもその空き家たちはもれなく古い)をツアーのように参加者とお散歩して歩く企画で、時にはオーナーにおうちの歴史を聞かせてもらったり、暮らしていた頃のエピソードを聞きながらだったりする。おうちの中だけじゃなくて、文字通りご近所をお散歩して周りの町並みを散策したりもする。そして初めて会う参加者達と、そのおうちの魅力を語り合ったり、どんな使い方をしたらお似合いかしらと好き勝手に妄想して盛り上がったりするのだ。
この企画自体にはとくにゴールはない(笑)。
私たちは不動産屋なので(時々忘れられるけど)、「ここを借りてこんな風に使いたいんだ!」なんていう人がその場にいてくれたら、とてもうれしいんだけどそんなラッキーはそうそうない。(もしくは奥ゆかしい県民性のせいか言い出せないだけなのかもしれない)大概はそのおさんぽの時間がただただ楽しく、みんなで盛り上がるせいか古くオンボロなおうちの魅力度がなぜかものすごく増すだけだったりする。
だけれども、不思議なことにいつだってその後、企画がご縁になって素敵な入居者におうちのバトンが引き継がれていく。たまたまじゃなくて、毎度のことなので、これはもうおうちが呼び寄せているとしか思えない。
肴町をスタートに、津志田、鉈屋町と残念ながら今年はコロナにより形態を変えながら夕顔瀬と、何回か開催している「空き家さんぽ」には、いつもオーナーさんと新しい入居者さんとの間に「出来すぎだろ?」というドラマがたくさんあって、私たちはいつだって感動したり鼻水をすすったりと心が忙しく、これは日記にでも書いておかないと忘れちゃったらもったいないし、もしもそんなバトンの話を聞いてみたいなという人がいたらおうちの歴史の一部としてやっぱり聞いてもらいたいなと思うし、そんなこんなでだいぶ前置きが長くなったけど「空き家さんぽ」番外編として拙いながらも綴っていこうと思った次第。

よかったら、お付き合いいただけるとうれしいし、この番外編にでてくるおうちたちもきっと喜ぶんじゃないかなと思っている。

そしてどのお家も新しい住人たちは、新しいことにチャレンジしてるので、ぜひ足を運んでいただけたらうれしいな。

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