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静電気とのお付き合い!

こんにちは。くらし活き活きアドバイザーの晴兵衛です。

毎年この時期になりますと、「パチッ」とくる静電気に悩まされます。時には、痛みを感じるほどの静電気もあります。なぜ冬の寒い時期になると静電気が起こりやすくなるのでしょうか?

電気の語源を辿ると、琥珀を表す古代ギリシア語のelectronからだそうです。琥珀は、擦ると静電気が発生する事から名づけたられたようです。という事は、古代人もその頃から静電気に悩まされていたことが窺えます。

すべての物質は原子から成り立っており、必ずプラスの電荷とマイナスの電荷がバランスしています。ところが、物と物がふれあったり擦れ合ったりすると、擦れ合う物の性質の違いで、マイナスの電荷が引きはがされて片方に偏りが生じます。その状態で、何かに触れるとマイナス電荷が少ない方に流れ均衡を保とうとします。これが静電気の「パチッ」となるわけです。

特に冬場は、空気が乾燥しますので静電気が溜まりやすくなります。その上に、防寒の為に衣類を多く着込んでいます。化学繊維はマイナスに電荷を帯びやすく、擦れて人間の身体にマイナスの電荷が溜まりやすくなります。その状態で、金属のドアノブに触れると一気に放電が起こり、思わず手を離す羽目になります。

重ね着をする場合も、組み合わせによっては帯電しやすくなりますので注意が必要です。綿、ウールのような天然繊維とポリステル、アクリルの組み合わせは、静電気が起こりやすくなります。

仕事で海外出張したときに、挨拶は多くの場合握手から入ります。冬は要注意です。笑い話ですが、握手した瞬間に電気が走り、思わずお互いが手を離なすなどという事もありました。難交渉で最初から火花が散ったのです。

セルフのガソリンスタンドへ行くと、必ず除電のパッドがあります。プラスティックで出来ていますが、カーボンなどの導電性物質が練りこまれており、緩やかに放電してくれますので、「パチッ」とはなりません。このように緩やかに電気を流してくれるものや、手をひろげて接触面積を大きくしてやれば放電のショックは緩和されます。

静電気とのお付き合いは避けることができませんので、冬場は加湿器などの助けを借りて静電気が溜まらないようにすることも有効です。

参考資料;化学製品PLセンター アクティビティレポート

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