旬の楽しみ

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                       2019/05/24 第519号
          ☆★☆ TIPS通信 ☆★☆
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【 旬の楽しみ 】

こんにちは。健康生活アドバイザーのだんごママです。

主人の定年後の仕事にくっついて大阪を離れ、四国中央で暮らすようになって5年が過ぎました。大阪とは違う時間の流れに心地良さを感じています。

田舎の生活で一番楽しみにしているのは旬を感じやすいことです。都会のスーパーと少し違っていて、4月の終わりごろからタケノコ(生と釜炊き)やワラビ、ヤマブキ、ゼンマイなどが並び始めます。

タケノコには体の余分な熱を取り、水の流れを整えてむくみを改善する効果があります。カリウムも多く含まれるため余分なナトリウムの排出を促進し、血圧の上昇を防ぐ働きも期待されています。また、アミノ酸のチロシン、グルタミン酸、アスパラギン酸なども含まれ、特にチロシンは脳の働きを活性化し、老化防止効果が期待されています。

タケノコと一緒に調理される食材に、鶏肉、鰹節、わかめが挙げられます。鶏肉にもチロシンが含まれており、脳内のセロトニンの原料となり心を穏やかにし、落ち込んだ心を和らげてくれます。タケノコの土佐煮に使われる鰹節に含まれるイノシン酸はチロシンとともに認知症の予防に有効といわれている成分です。若竹煮は、わかめに含まれる水溶性の食物繊維と不溶性の食物繊維を一度にとることができ、余分な糖や脂肪を排出し生活習慣病の予防に効果的です。

これから旬を迎えるえんどう豆には、カリウムをはじめビタミンB1やB2を多く含んでいます。炭水化物やたんぱく質、脂質の代謝に関与し、夏バテなど疲労回復に効果があります。梅雨に向かい関節の痛みや腰痛、消化不良など体調不良を感じることもあるでしょう。そういった水の流れの滞りなどによって引き起こされる不快症状を整えるのが、キュウリやトマトなどのナス科の野菜です。疲労回復、免疫力を上げるアスパラガス。炭水化物や食物繊維、ミネラルをバランスよく含むトウモロコシもこれから旬を迎えます。

ダイエットに関する情報はいたるところに溢れています。これまで長い年月の間食べ続けてこられた食品の一部の成分だけを取り上げて健康を維持できるのであれば、社会保障費が伸び続けることはないでしょう。毎日の仕事帰りの買い物で、私たちシニア夫婦の生活をゆとりある健康なものにしたいと思っています。
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