眠っている口座はないですか

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                       2019/04/05 第512号
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【 眠っている口座はないですか 】

こんにちは。消費生活のウソ・ホントを考えるアドバイザーのゆうりんです。

皆さんの家に眠っている口座はありませんか?

2018年1月に「休眠預金等活用法」が施行され、2009年1月1日以降、10年以上取引がない口座は休眠預金とし、民間の公益活動に活用することになりました。

もちろん10年以上放置したからといって、払い戻しができなくなるわけではありません。とはいえ放っておけばおくほど、忘れてしまう確率も高くなるので要注意です。

私が初めて休眠状態の口座を見直したのは6年ほど前です。近所に支店ができて、久しく使っていない口座のことを思い出したのです。最終印字は平成12年。残高は9946円とあります。

一度確認しておこうと窓口に行き「この口座の残高を知りたいのですが」と通帳を差し出しました。「お調べします」と言われ待つこと10分。「長く使用されていないので、こうした口座のお金を一括するところに入っています。もう少し時間がかかります」とまたまた待つことに。

やっと確認が取れると今度は「解約しますか。引き続き利用しますか」と聞かれました。迷ったものの支店も近いので「利用する」と答えると「何に使う予定ですか」と担当者。新規でもないのに利用目的までなぜ必要かと問うと、「引き続き利用するためには必要です」の一点張り。仕方なく「給料口座」として手続きを終えました。ここまで30分以上はかかったと思います。

新しくなった通帳を見ると、「ホンブアズカリ」という印字とともに0になっていた残高が、「ホンブイカンモドシ」で9992円が戻ってきていました。現在この口座は定期的に利用しています。

そして2度目は今年。結婚当初に使っていた地方銀行の口座です。解約できていないことに気づきました。作った支店は遠く離れているため、まずは電話で残高を問い合わせましたが答えてはくれません。粘ったところ「何百円ではない」というヒントはもらえたので、解約手続きをすることにしました。

長いやりとりの末、提携している別の銀行でも手続きができるとわかり、後日最寄りの支店に行って解約しました。今度は9万円以上入っていて、自分のお金ながらボーナスをもらった気分になりました。

10年以上放置していても払い戻せると書きましたが、ゆうちょは平成19年9月30日以前、いわゆる民営化する前に作った口座の場合、20年2ヶ月経過すると権利が消滅します。そしてりそな銀行は、最後の出し入れから2年以上経ったものは未使用口座となり、残高が1万円未満で、他に取引がなければ、1年に1200円の手数料が発生します。未使用口座の手数料は今後、他の銀行にも波及する恐れがあります。

これを機に手持ちの通帳をチェックし、不要なものは整理していきたいものです。
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