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秋の夜長に

こんにちは。和のこころアドバイザーのゆうです。

夏の暑さが去って、朝夕は過ごしやすくなりました。「秋の夜長」という言葉を耳にする季節になりました。「秋の夜長」とは、秋になって日照時間が短くなり、夜の時間が長くなることをいいます。では、具体的にいつからいつまででしょうか。

「秋の夜長」を使う期間は定められてはいませんが、昼と夜の時間が同じとなる「秋分の日」から、冬の始まりとされる「立冬」までを指すことが多いようです。ちなみに今年の「秋分の日」は、9月23日(金)、「立冬」は、11月7日(月)です。

秋分のころには、昼間に鳴いていた蝉の声が聞こえなくなり、夕刻から秋の虫の声が聞こえるようになります。まさに「秋の夜長を鳴き通す ああおもしろい 虫の声」(文部省唱歌「虫の声」)です。窓を開けて過ごせる快適な夜だからこそ秋の虫が鳴くのがよく聞こえるのでしょう。

実際には夜が最も長いのは冬です。でも「夜長」は、冬の季語ではなく秋の季語です。冬の季語は「短日」です。科学的な夜の長さ、日の長さを季語にしたのではなく、人々の季節に対する気持ちをメインにした季語だからでしょうか。夏の厳しい暑さが終わって、涼しく過ごしやすい夜が長くなることを嬉しく思うため、秋は夜の長さを楽しむ気持ちが高まります。そのため、前向きな感情をこめて「夜長」が秋の季語になったとも言われています。春の「日永」も同じです。実際に昼が一番長いのは夏ですが、寒い冬を乗り越え、昼が伸びてきた喜びをこめて春の季語にされています。

秋は、「食欲の秋」、「スポーツの秋」などとも呼ばれ、収穫物も多いことや、天気が安定していることから何をするのも良い時季と言われています。自宅でも秋の夜長を楽しむことで、暑すぎた夏で疲れた体を癒し、気持ちに余裕ができ、ストレス発散にも一役買いそうです。

暑くもなく、寒くもない季節を読書や映画やテレビ鑑賞、DVD鑑賞を楽しみたいものです。私は、コロナ禍で観に行くことができなかった舞台のDVDを楽しみたいと思います。

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