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トイレのオート機能にもの申す

こんにちは。消費生活のウソ・ホントを考えるアドバイザーのゆうりんです。

今年トイレをリフォームしました。新型コロナも収束していないし、またこれからもいろいろな感染症が流行することも想定して、手を触れずに蓋が開いて水も流せる、オート機能のあるものを選びました。

リフォームを終え使用し始めると、気になるところが出てきました。まずは蓋の開閉。初期設定では蓋が開いたまま水が流れるようになっていました。ここは閉めてから流れてほしい。そこで説明書を見て変更しました。ただメーカーによっては、蓋を閉めてから流すことができないところもあるようです。今回はそこまでチェックしていなかったので、下手をすると「できない」とわかってがっかりするところでした。絶対ほしい機能は、商品を選ぶ前に明確にしておく必要があります。

そして私が最も気になったのは、水の流し方です。「大」と「小」をちゃんと判断できていなかったからです。「どのくらい正確に判断するのかな」とレバーの動く方向を注視してみたところ、ほとんど毎回「大」の水が流れていてショックでした。せっかく節水タイプに変えたのに、これでは何にもなりません。

そこでどういう判断をしているのかを調べてみました。すると、うちが使用しているメーカーは座って30秒を目安にしていることがわかりました。座っている時間が30秒以内ならば「小」。それ以上なら「大」で流します。実際計ってみましたが、いつものペースで使用すると30秒をオーバーします。毎回「大」で流すはずです。この設定もメーカーによっては50秒で設定しています。様々な年齢が使うことを考えると、50秒の方が適正だと思います。

資源の無駄なので「設定時間を変えよう」と思い説明書を読んだものの、変えられるようには書かれていません。そこでネットで調べてみることに。すると変更の仕方を案内するブログが見つかりました。ただし普通は開けない部分を開けて、操作する必要がありました。簡単な操作で済みそうですが、素人がそんなところを触っていいものかと思い、念のためリフォームの担当者に相談しました。

担当者はメーカーにも問い合わせてくれましたが、「設定を変えることは推奨できない」との回答だったそうです。「故障した時に、そこを触ったからだと言われても困るので諦めます」と伝えると、担当者は「たいしたことをやるわけではないので、問題はないとは思います。私がやりましょうか?」とも言ってくれましたが、今回はメーカーの回答に従うことにしました。

おかげで私は、ほぼ毎回オート機能が流す前に、手動で「小」を押すはめになっています。メーカーとしては早めに「大」と判断する方が、詰まりなどが起る確率も減らせるという思いがあるのかもしれません。とはいえせめてもう少し選択の幅を持たせてほしいものです。

自動での蓋の開閉も、掃除をしていると何回も開くなど、トイレのオートはいろいろ融通がききません。AIの時代です。すでにエアコンなどは、好みに合わせて学習していく機能が付いたものが出ています。エアコン独特の冷えも解消されてかなり快適です。トイレを学習型にするにはまだ時間がかかるのか。そこまでやるつもりはないのか。どうなのでしょう。

希望としては、もう少し賢くなって、無駄な開け閉めや無駄な水の消費を減らす、本当の意味でのエコを実現してほしいのですが、それは手動でないと無理なのでしょうか。ちなみに今人気のタンクレスは、故障した時に本体ごと交換するしかないという、環境負荷が高い商品です。うちもタンクレスにするつもりでしたが、それを聞いて断念しました。

家電を新しくすると技術も進歩していて嬉しいものですが、トイレのオート機能に関しては、人が機械に合わせているのが実態で、今ひとつ便利とも言い難いし、トータルエコになっているのかも疑問です。「オート機能は、自分や家族が体調不良の時だけ使うべきか」。最近はトイレを使うたびに悩み始めています。

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