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「ツナグパン」をつないでみた

こんにちは。消費生活のウソ・ホントを考えるアドバイザーのゆうりんです。

地元のパン屋さんが新しい取り組みを始めました。その名も「ツナグパン」。売れ残ったパンの中から日持ちのするパンを選び、翌日まとめて販売するというものです。大きな紙袋に10~20個のパンが入って、1620円です。

「ツナグパン」には、「食品ロス削減」だけでなく、「支援」という目的もあります。購入者には、100と印字された木製のエシカルコインがついてきます。そして同じエシカルコインが支援対象の方にも毎月プレゼントされるのです。

エシカルコインは、お店で100円として使用することができるため、支援対象者も自分で好きなパンを選ぶことができます。そして支援した人もエシカルコインを使うので、誰が支援者で誰が支援を受ける側かもわかりません。よく考えられています。

私はこの取り組みを店内に置いているチラシで知りました。興味を持ちましたが、我が家は2人暮らし。「10個以上のパンは厳しいなあ」「冷凍してうまく解凍できるかなあ」いろいろ迷いましたが、「まずはチャレンジ!」と買ってみることにしました。

袋を開ける時は「どんなパンが入っているのかな」とちょっとわくわくします。そしてパンを取り出すと、今度はその量に圧倒されます。その日食べる分だけを残し、大きいパンはカットして冷凍庫へ。

初めは慣れず、解凍に失敗もしましたが、そのうち要領がわかり、最後まで美味しく食べることができました。食べ終わってふと「これだけのパンが捨てられていたのか」と思った時、また買おうという気持ちになりました。ちなみに2回目は中身が随分変わっていて、売れ残るパンは日によって違うものだと実感しました。

買った人も少しお安くパンが食べられて環境問題にも関われる。支援を受ける人も自分で選ぶという消費行動ができる。パン屋さんも廃棄が減り、社会貢献もできる。「ツナグパン」は関わる人がみんな少しずつ幸せになるシステムです。これからもこのつながりに参加していきたいと思っています。

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