孤独と傾聴 ~コロナ禍の中で~
こんにちは。メンタルアドバイザーのにんじんです。
寒い日が続きます。皆様はいかがお過ごしですか。
コロナの感染者数が年初には低下して、やっと友人と心置きなくおしゃべりができると嬉しくなっていましたが、まだまだ甘くはありませんでした。この閉塞感はいつまで続くのでしょう。閉塞感からくるストレスは心身にこたえますね。昨今、孤独や社会的孤立につながるような世の中のいろいろな事件をみるにつけ、改めて長く続くコロナ禍の怖さを感じます。人との交流の減少、経済的な不安などが孤独や孤立感に追い打ちをかけているように思えます。
そのような時、自身の話にじっくり耳を傾けてくれる人に出会えたら少しは心が癒されるのではないでしょうか。
私たちは日常生活や仕事などで、人の話を「きく」機会はたくさんあります。
「きく」には「聞く」「訊く」「聴く」などいろいろな「きく」があります。
「聞く」は自然と音が耳に入ってくる状態
「訊く」は相手に質問し必要なことを聞き出すこと
「聴く」は相手が話したいことを無心になって聞くことです
「傾聴」とは、まさに単に聞くのではなく、耳を傾けて心を傾けて、相手の話や気持ちをじっくりとありのままに受け止め聴くことを言います。「傾聴」はアメリカの心理学者カール・ロジャースが提唱しました。ロジャースは「積極的傾聴」Active Listeningとして心理カウンセリングの場に取り入れました。カウンセリングばかりではなく、日常生活の場でも人間関係を円滑にするためにも役に立つものです。家族関係でも仕事上の人間関係においても役に立つスキルです。
「傾聴」では人の話をただ聞くのではなく、相手の話に関心を持って耳を傾けます。更に相手の発する言葉だけではなく、言葉の背後にある気持ち・感情を受け止めます。人には自分を認められたい、受け入れられたい、共感されたいといった感情があると言います。
自分の話に関心を持って熱心にきいてもらえること、気持ちを受け止めてもらえることは嬉しいものですし、心が癒され安心感が生まれます。孤独感や不安が薄れ、話すことで考えや葛藤などが自身の中で整理されていきます。特に、子供や高齢者などとの良き家族関係をつくり安心感や信頼関係を深くしていくためには必要なものです。
一人暮らしなどで話し相手もなく孤独を感じている方も、このコロナ禍の中では増えてきているようです。社会的な孤独・孤立の問題について取り組む「孤独・孤立対策担当室」が、内閣官房に設置されました。最近では傾聴活動をしているボランティア団体等も増えてきました。社会的な孤立を少しでも軽減できる方向に進んでいることは嬉しいことです。是非、下記のホームページに一度アクセスしてみてください。
孤独・孤立対策|内閣官房ホームページ
https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/kodoku_koritsu_taisaku/index.html
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