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夏を涼しく、粋に

こんにちは。和のこころアドバイザーのゆうです。

梅雨があけ、蝉しぐれが聞こえてくるようになりました。夏本番です。
新型コロナウイルスと過ごす2度目の夏が来ました。
残念なことに、今年も昨年同様、夏祭り、花火大会の中止が相次いでいます。夏祭り、花火大会と言えば、浴衣ですね。地元では夏祭りの催しの一つとして浴衣のファッションショーも催されていました。

浴衣は平安時代貴族が風呂に入るときに着用した湯帷子(ゆかたびら)が
原型とされています。当時の風呂は専用の衣服を着て入る蒸し風呂で、お尻の下に布を敷き、麻の単衣(ひとえ)の湯帷子を着用していました。単衣は裏地のない着物のことで、6月~9月ごろの夏場に着ます。
江戸時代に日本で木綿が普及すると、麻織物に代わって、より吸水性の高い綿織物の着物が用いられるようになり現代の浴衣へとつながっていきます。
本来、浴衣は湯上りに身に着ける部屋着で、寝巻きとしての用途がおもだったので、昼間に浴衣を着るのはマナー違反とおっしゃる方もいるとか。
現在では、夏場の気軽な着物としての認識が強いのではないでしょうか。
そういえば、子供のころの温泉旅館の寝巻きの浴衣に悪戦苦闘した思い出があります。朝起きるとなぜか紐だけの状態になったのは私だけではないと思うのですが。

着物を自分で着るのは大変ですが、浴衣なら気軽に着ることができるのでは?着付けを細かく説明はできませんので、ポイントだけ。
浴衣を着るときに重要なのは、着物と同じ「右前」に着ること。左襟が上になるように着ます。右手が左襟の下の懐にすっと入る、と覚えておくと間違いません。
次に、裾線。着物は足袋が見えないように着つけるのがいいのですが、浴衣の場合は、くるぶし丈ぐらいが動きやすいでしょう。
後は、衣紋。着物の後ろ襟を衣紋といいます。この後ろ襟を首から外すことを衣紋を抜くと言いますが、浴衣のときはこぶし1つ分ほどがちょうどいいようです。
帯びは半幅と言って、着物の帯の半分ぐらいの幅のものを締めます。前で形を作って、後ろに回せますので、お好みの形で結ぶといいと思います。
兵児帯(へこおび)と呼ばれる帯は、柔らかい布でできていますので、リボン結びにしても華やかです。
最後に足元です。浴衣にはやはり下駄があいますよね。私は足袋も履きたいのですが、塗下駄の場合は、足袋を履くと滑って歩きにくいです。そのため、塗下駄の場合は、素足がおすすめです。反対に木の素地だと足の脂の跡がつきますので、足袋を履くことをお勧めします。

こうやって書いていると浴衣を着て出かけたくなりました。今年は出かける予定がありませんが、来年の夏こそは浴衣を着て、出かけたいものです。

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