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音楽◁-ライヴ・イベントレポート集

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ライヴや音楽関連イベントのレポートです。
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隕石でよかった。

春頃に、今までの人生の峠を転げ落ちるような辛い事が立て続けにあって、端的に言うと、「もう頑張れないな」となった。もっと言うと、これまでの私の頑張りは間違ってたかもしれないし、意味もなかったかもしれなくて、自責と自分の不甲斐なさを眠っても夢を見るほどだった。 「もうぜんぶやめよう」「無理だ」と折れた時に、 ゆっきゅんという1人の男の子に出会った。 自身やファンをDIVAに見立て、とにかく可愛く、 光るように光り輝いているアイドルだった。 なんとなく 「あ、友達じゃん」 と

【森永陽実 one-man live“End Stage Act”ライヴレポート】 (文:こたにな々)

----------------2022.06.29 青山月見ル君想フ この日、音楽家・森永陽実による、約2年ぶりの有観客ワンマンライブが開催された。前バンドであった『森永陽実とイル・パラディソ』の活動としてのライブや、その編成で最後に出された配信シングル『みんみんTV』からは、約3年となる。そこからバンド編成は新たに、2020年の秋より活動的とも言える連続配信シングルリリースを経て、今回のワンマンライブとなる。 当日は20分押しでスタート。この日は梅雨明け早々の全国各地

カジヒデキが在籍していたBRIDGEのKey.イケミズマユミのソロユニット「Three Berry Icecream」。初フルアルバム発売に際してレビューを寄せました。ネオアコやソフトロック好きには堪らない楽曲の数々。渋谷系好きもぜひ!https://www.popsicleclip.com/miobell-records/three-berry-icecream-three-berry-icecream/record-review/

今もまだあの場所に立っている。 【フリッパーズ・ギター『ヘッド博士の世界塔』30周年に寄せて】

1991年7月10日に発売されてから、2021年の今年で30周年を迎えたフリッパーズ・ギターの解散直前3枚目のラストアルバム『DOCTOR HEAD'S WORLD TOWER』こと『ヘッド博士の世界塔』。フリッパーズファン有志達によって、当時を振り返るZINEが作成されたり、7月10日当日には、SNS上で「#ヘッド博士30周年」というハッシュタグが盛り上がっていた。 リアルタイムを知らず、物心ついた頃には解散していた、いわゆる“後追い世代”としては、何かいつも「声を大きく

昨年末のお仕事になりますが、イラストレーターの中村佑介さんに取材しました。https://realsound.jp/book/2020/11/post-652892.html 漫画家を諦められなかった/アジカンジャケに戦略はない/存在をダサくしたい/竹久夢二・林静一美人画系譜/"可愛い女の子"という記号/情緒や共感がない

星野源ソロデビュー10周年ライブを観終わって(ネタばれなし)(文:こたにな々)

2020年7月12日、10年前のこの日、星野源が初のソロライブを行った日だ。そして今日この日、10年前と同じ渋谷クラブクアトロで無観客の配信ライブを行った。本来ならここには、ずっと彼を追い続けてきた観客を入れたことだろう。しかし現在、都内ではコロナウイルスによる感染者が再び増加し、連日200人を超える。皮肉なことかもしれないが、大人気な彼を一目見ようと、いつもより手が伸ばしやすいチケットを購入したのは私だけではないだろう。 配信直前には、チケット販売サイトであるZAIKOは

『生きてるだけで君が好きさ』【中村佳穂 うたのげんざいち2019 ライヴレポート】 (文:こたにな々)

----------------2019.12.10 新木場STUDIO COAST シンガーソングライター・中村佳穂さんによる自主企画ライブ『うたのげんざいち2019』が12月10日(火)新木場スタジオコーストにて行われた。 2018年11月にリリースされた2ndアルバム『AINOU』以来、音楽業界を越えた各所から早耳のリスナーを超えて、一般層にまで広く確実に多くの人々に注目される存在となった中村佳穂さん。 今年の6月より始まった自主企画『うたのげんざいち』だけでも、

『大塚幸代さんがもういないのを知った日』(16/3/31初出)(文:こたにな々)

この文章はフリーライターの大塚幸代さんが亡くなった1年後に私が別の場所で書いたものです。大塚さんが亡くなってから2018年3月30日で3年が経ちます。私はまだ彼女を想っていたいので、文章をここに再掲載致します。本当に個人的な文章ですが、良ければ皆様のそれぞれの思い出と共にお読み下さい。 元リンク:http://poetorium.hatenadiary.jp/entry/2016/03/31/210000 ---------------------------------