川原平山

退院調整支援サービス「KURASERU」を立ち上げた理由


こんにちは!KURASERUの共同創業者でCEOの川原と申します。
皆さんは、入院している患者さんが、病院から「退院です」と言われた時、どう感じると思いますか。あなたなら「ようやくお家に帰れる!うれしい!」と喜ぶのではないでしょうか。しかし、必ずしもすべての患者さんが「退院=嬉しい」と思うわけではなく、退院を喜べない状況にある人もいるんです。
どういう人なのでしょうか。
それは自宅で療養するのが難しい人です。このような方はいきなり退院と言われても、何をどのようにしたら良いか分からず悩んでいます。私自身、介護施設と病院の現場で働いてきた中で、このように困っている患者さんやその家族を沢山見てきました。それと同時に病院側も困っています。病院側は退院期限があり期間内に退院を促す必要があります。しかし、情報量が一定ではなく、一軒一軒介護施設に電話し空き状況を確認したり、対象となる患者の情報を電話・FAXで共有する事で煩雑な業務になり、多大な時間ロスをしなければならない環境でありました。

高齢化社会に直面している中、間違いなく高い確率で遭遇するであろう退院調整での問題について、今回は簡単にご紹介致したいと思います。

病院の課題:退院期限


病院は診療報酬上の「平均在院日数」のシバリが厳しく、もしも患者全体の平均在院日数がそのランクの上限を超えてしまうと、低い点数の入院基本料しか取れなくなります。治療が終わればすぐに退院しなければ病院は診療報酬上で収益を上げることが難しくなるのです。なので、年々入院できる期限が短くなっています。
現場では、どんなことが起きているか。
 「うちの病院に入院できるのは、原則として3週間までです」
 「もうすぐ2か月たつから、ほかの行き先を探してください」
 患者はこのように病院のスタッフから退院時期について説明があり、たとえ、病気やけがが治っていなくても、自宅や介護施設などに退院するか、ほかの病院に転院するよう求められます。患者・家族にとって、大変深刻な問題で、行き場に困る人が少なくありません。
病院のソーシャルワーカーが受け入れ先を探すこともあります。しかし今の病院を退院したところで、次の病院、そのまた次の病院と移っていくことも少なくありません。そもそも、診療報酬上にかからない治療(例えば骨折後の保存的な治療etc....)がない場合は介護施設を検討するしか選択肢はないんです。
 しかも、必ずしも病院のソーシャルワーカーが動けば次の行き先があるという訳でもありません。プロのソーシャルワーカーが探しても
探しきれない事もあります。そんな時は患者の家族が自分達で苦労しながら探さないといけません。なぜ、そのような状況が生まれるのでしょうか?
それは、「退院後の行き先を探すのは誰の仕事でもない」ということが原因です…。しかしこのままですと、患者やその家族はもちろん、病院もどうにもならずに困ってしまいます。このような問題を解決したいと思いKURASERUを立ち上げました。



KURASERUは、病院と介護施設をマッチングさせ退院調整を支援するサービスです。この日本全体が抱える課題にご関心あるという方は、ぜひKURASERUのチームメンバーと話してみませんか?採用ページから気軽にご連絡ください!
https://www.wantedly.com/companies/kuraseru


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?