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食欲のはなし

娘の食への興味の薄さとは裏腹に、母の食欲はとどまるところを知らぬ宇宙である。

子供の頃から食べることが大好きだった。

4歳の時、祖母が握る島寿司を50個食べて驚かれた。
6歳の時、近所のハンバーグ屋さんで1ポンドのハンバーグをたいらげてシェフに顔を覚えられた。
中学生になると深夜にゴソゴソと起き出し、ご丁寧に食パン1枚1枚に目玉焼きとマヨネーズをのせてから一斤食べ尽くした。
ちなみにこの頃はダイエットのことも気にしていたので「これを食べると痩せる」とどこかで聞いたカロリーメイトを1食に3箱食べてバランスをとっていた。(1200キロカロリー)

高校生になり自分で好きなものを買えるようになると、学校の帰りにパン屋で6個〜8個ほどパンを選び夕食までの間にすべて食べた。
成人し酔っ払って帰った朝目覚めるとチーズバーガー10個のレシートやコンビニおにぎり6個とからあげ3個の包み紙が部屋に出現していたことも幾度かあった。


同じく食べることが好きな父は、幼い私に平気でフランス料理屋のフルコースを食べさせたり、寿司屋のカウンターに座らせたりしたし、ファストフード店で1つのセットで足りなければいくらでもおかわりさせてくれた。
そんなふうに育てば、当然ファミレスではハンバーグのライスセットにミックスグリルの鉄板を追加、そこにトマトソースのスパゲティーを合わせないとお腹いっぱいになれないので、友達とランチで一人前だけ食べたあとは必ず帰り道になにかを追加で食べていた。

そんな私も35歳になり、落ち着いたかと思いきやそんなことはない。

娘の世話で自分の食事どころではないことも多々あるので、大体は鍋のままラーメン(3袋)とか炊飯器に残ってるごはん(2合)にキャベツと豚肉炒めたのドーーーンとか、とてもじゃないけど人様には見せられないものばかり食べている。そして量は普通ではないのだと思う。

それでも立ちながら大急ぎでだったり、常に娘の動向を伺いながらだったりで、なんだか全然食べた気がしないので、早く娘がある程度自分のことを自分でできるようになって一緒に外食できる日を心から楽しみにしている。

娘を連れて一緒に行きたいお店たちがたくさんある。しばらく大変だったけれど、もう少し、どうにか踏ん張ってほしいと思っている。


制作代にさせていただくかもしれないし、娘のバナナ代にさせていただくかもしれません。