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雑記「火星人の憂鬱」

吾輩、火星人であるが、もともとは地球人であり、地球のさらにサッポロというエリアで生まれ育った道産子でもある。
(※写真は節電中のすすきの交差点)

先日、吾輩のふるさとで大地震と大規模な停電が発生した。さらに数日後、その地震とは関係なく吾輩の祖母が徘徊ののち転倒して骨を折り、びっくりして心臓が止まったらしい。それで急遽、サッポロに飛んだのだが、祖母の心臓は息を吹き返し、人工呼吸器と繋がっている口に挿入された管を自分の手で引っこ抜き、何事もなかったかのようにケロっとしていた。

それで地震による被害が実家にないか確認し、父上が眠る墓の無事を確認。掃除をしてお参りし、翌々日にナリタへ帰る運びとなった。
それならせっかくの三連休に遠出したのだから楽しむとこは楽しもうと、吾輩が良く行くスウプカリイ屋(スープカリー yellow)に行ってきたのだ。

一番人気のチキン野菜カリー

豚骨スープ好きにはたまらない。
ざっくり言うとラウメンのスウプにスパイスを効かせたのがスウプカリイである。

話は逸れるが、先日国立駅の近くにあるカリイ屋(ダバ☆クニタチ)へ行った。雑誌でも紹介されていたが、スパイスの香りと塩煮加減が大変美味であった。

塩チキンカレー

や、どちらもあっぱれである。
イエローのほうはB級グルメを極めた安定のクドイ美味さ。ダバ☆クニタチの方は絶妙なスパイスの調合がほどこされた異国の料理という感じだ。

話を戻す。イエローにて、入口近くのカウンター席に座りカリイを頬張っていたのだが、背後から若い女性たちが来店した。
店員が「お煙草はお吸いになられますか?」と問いかけると、彼女たちは次のように即答した。

「大丈夫です」

吾輩は火星人である。火星人になる前は地球人でもあった。
お客さん、煙草吸いますかぁ〜? と訊かれて大丈夫ですってのは、「お煙草良かったらお吸いになられませんか?」と言われて「(吸わせて頂かなくても)大丈夫です♡」って言ってるようなものである。

ノーサンキュー。
非常に違和感である。
ノーサンキューならNOという内容の文言を添えろ。

コンビニで………
「おにぎりあたためますか?」と訊かれ、
「おにぎりあたためてもらえなくても気にしません我慢します私は平気です大丈夫です」って言ってるようなものではないのか? ないのか? ないのか? イジケテないのか?

「本当は煙草吸わせてもらえるなら吸わせてもらいたいですけど別に私なんか吸わせてもらえなくても平気ですしべつに禁煙だって気にしないもん笑って堪えて笑ってキャンディ〜♪ お煙草なんてサヨナラ・ね・キャンディキャンディ〜」

と言っている風に聞こえる。
いや、誤った日本語の使い方によって、お嬢ちゃま方のお気持ち誤ってお察し差し上げ忖度たてまつりまして早漏。いえ、候。

地球を去って火星へ移住しかれこれ経つが、地球を経つ直前の地球人たちの言語にも地球環境と同じような異変がすでに訪れつつあったのだと、今更ながら気づいた出来事であった。(了)

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