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石原路子さんの哀しみのテディベアと幼子(おさなご)との出会い

あらゆるものは移りゆく。変わらないものは何ひとつない。時の流れ、花の移ろい、惜しまれる命を、我々はどうする術もない。

月の満ち欠け、四季の変化は、変わるものであるが、変わりつつ、ずっと繰り返されるものでもある。変わりながら、変わらない、常なるものとしてある。己れの力や意志も含んで、すべて、興るも滅びるのも、生きるのも死ぬのも、大きなリズムの一節であり、我々はつかの間、片隅に居場所を得ているに過ぎない*。

テディベア作家・石原路子さんの、哀しみのテディベアは、生きることは克服したり征服したりすることではなかったと知り、あきらめ、座っています。

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幼子(おさなご)が、テディベアに出会いました。

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幼子は、「ベアベアさん、あそぼう!」と言いました。


*「われ」という「かなしみ」:竹内整一・著:「かなしみ」の哲学 日本精神史の源をさぐる. NHKブックス, NHK出版, 2010. P117-146 


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