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矢加部徳公さんの不思議な陶器

倉敷市本町の 「Art space 路ゞ」で不思議な陶器に遭遇しました(画像・右)。焼き物なのに南洋の樹のような質感です。

作者は、新進の陶芸作家、矢加部徳公さんです。大原美術館所蔵の、ポール・ゴーギャン「かぐわしき大地」(画像・左)に通じる世界観を感じました。

左:ポール・ゴーギャン「かぐわしき大地」1892年 大原美術館・蔵*
右:矢加部徳公さんの湯飲み

「かぐわしき大地」は、かつて、岡山出身の洋画家・児島虎次郎が、大原孫三郎の命を受けてヨーロッパに渡り、コレクションしたものです。矢加部さんは、福岡県出身で、倉敷芸術科学大学大学院を修了後、児島塊太郎・氏に師事しました。児島塊太郎・氏は、児島虎次郎の孫にあたる方だったので、縁のループがつながって、びっくりしました。

*大原美術館・編:大原美術館Ⅰ海外の絵画と彫刻ー近代から現代までー. 大原美術館2016. 作品図版23

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