倉敷の水辺の色彩

画像は倉敷の水路です。

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冬の渇水で水位が下がり、普段、水面になっているところに地層のような縞模様が顕れています。水面付近で、水と空気と光と石と生物が複雑に反応し合った痕跡です。備前焼が、土と空気と炎と藁と灰と器同士とが複雑に反応して、焼き肌を作るのと似ています。どちらにも、偶然に委ねた霊的な美しさが宿ります。

追伸

浅い海や水辺は、光が差し込み、波で大気や砂浜と攪拌されます。そこには、プランクトンが発生し、それを求めて、小さな動物が集まります。小動物を追って、大型の肉食動物も集まり、地球上で最も生物密度が高い場所になっています。

そんな貴重な世界を、身近に出会ったもので造形してみました。倉敷出身のガラス作家、白神典大さんによる青いガラスビーズで仕上げた片口で、光が差し込んで波に揺らめく浅い海を表現してみました。波打ち際と浅い水底は、成羽町の工房川月、川月清志さんによる栗の木で作った手彫りのトレイが、良い風合いを出してくれました。

IMG_1776のコピー


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