小林健二さんによるクチナシの花
倉敷の苑工房では、40年前から四季おりおりの自然の草・木・葉・実・花を用いて、そのままアクセサリーにしています。
先日、美観地区にある直営店を覗いたところ、不思議な色のクチナシの花と出会いました。
苑工房のアクセサリーは自然素材を用いていますので、花びらの色は年月を経て移り変わります。クチナシの花は、アクセサリーにしたばかりのころは白いのですが、年月を経て、枯葉のような茶色に変化して、味わいを増します。
しかし、そのクチナシの花は、なんと、インディゴ・ブルーに変化していました。
花びらがインディゴ・ブルーに変化したクチナシの花のアクセサリー
お店のスタッフによると、雨が多い年の花の中に、まれに現れるのだとか。自然の神秘的な力を感じたので、パワーをいただくお守りにと、購入しました。
追伸
苑工房は先代の時代から知っています。当時、お店は、えびす商店街の中にありました。今は先代も亡くなって、息子の小林健二さんに代替わりしています。その日はお孫さんがお店に立っていました。
先代のことを尋ねましたら、明治42年(1909年)、岡山市丸の内の生まれで、80歳過ぎで亡くなられたのだとか。明治42年生まれと言えば、大原總一郎さんと同い年です。
追記
倉敷に街に、今年もクチナシの白い花が咲く季節になりました。
画像は、6弁の花です。小林さんのアクセサリーは、まるで天目茶碗の曜変のような劇的な変化です。
(2021年6月6日)
追記2
八重のクチナシの花も咲き始めました。
クチナシの花は、肉厚で水分が多く、とても傷みやすいので、それを綺麗にドライフラワーにしてアクセサリーに加工するなんて、小林さんの驚愕の技です。
(2021年6月22日)