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良くも悪くもクララちゃん❣❣

佐代子よ、最近気持ちが入っていないでしょ。

「だって、クララ、暑いんだもの。知ってる、命の危険がある暑さなんだってよ」

そうねえ、少し温いわね。

「はら、あんただってだれてるじゃないの」

あたしは動かなくてもいいのよ。猫だもの。寝てるのが普通よ。だけど、あんたはあたしと恵子のためにお買い物に行かなくちゃいけないのよ。

「それが、できないくらい暑いのよ。エアコンの壊れた友達なんか、ホテルに避難したんだからね」

あんたもホテルに行きたいの。

「ううん、一人で行っても楽しくないわ。だからアイスクリームでも買いに行くわ」

あたしのおやつもね。

ごめんね、佐代子。本当は疲れているんだよね。朝から恵子を病院に連れて行くのに、いろんなところに電話して介護タクシーの手配して、連れて行って車いすを押して、薬局に薬をもらいに行って、大変だったんだよね。あたしは寝てたから知らないけどね。

「そうなのよ、あいつってば、なんであんなに痛みに弱いのかしら? 『痛い、痛い、って、うるさいったらないんだから」

お姉ちゃんに甘えてるだけでしょ。

「いいわね、妹って、甘えられて!」

それで、皮膚科でなんていわれたの?

「汗疹だって、皮膚が弱いから、デキサン、って、ステロイドの入ってる軟膏を塗らないと治らないんだって、、仇、そんなに深くないから、化膿止の飲み薬は出しません、って」

皮膚科がやっててよかったね。

「本当だよ、お正月とかお盆とか、病院が休みの時に限って体調を崩すんだもの、気が気じゃないわ」

でも、よかったじゃないの。お正月のときは顔面麻痺で東京の病院に入院だったんだからね、今回は対応が速くて大事に至らなくてさ。

「本当に、こういう時に知識があるっていい事だと思うわ」

それで、最近、noteそっちのけで何してたの?

「『障害福祉賞』っていう作文を書いてたのよ。毎年選外なんだけどね、出してみなけりゃわからないからね、書いて出したのよ」

あたしは出てくるの?

「クララは出てこないわよ、私が主人公なの」

なんだ、つまらない。

「次は童話を書くから、クララは、登場するわよ」

可愛く書いてね。

どうかな……!

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