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大人の恋の歌Twitterノベル

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140文字の大人の恋の歌 Twitterノベル 初期の頃描いたものです。 材料はだいたい通勤電車やら街中のカフェ。
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記事一覧

大人の恋の歌6

大人の恋の歌6

#twnovel  
中学の同級生の間を衝撃の噂が駆け巡った。
「あいつが子どもを抱いてた??」
「いつ出来た子だ??」
噂では週末に
深夜のドンキにいる

赤ん坊を抱いたあいつ

「元気?噂の赤ん坊かぁ。誰の子なんよ?」
にっwと赤ん坊を俺の手に渡し
「決まってんじゃんwほーらパパだよんw」

中高一貫の男子校の同級生
今はミニスカから伸びた綺麗な脚が
あの頃と同じ強さで
俺をキックした。
「痛

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大人の恋の歌5

大人の恋の歌5

目的の店を見つけた。
よし10分前。
目的の席に案内してもらう。
と案内も待たず俺が案内される席に座った女。
「この席譲って下さい!ここじゃなきゃダメなの。旧暦七夕の18:00駅ナカの中華料理さん」
俺が言う
「真ん中の丸テーブルで蟹チャーハンを食べると運命の相手に会う」
二人の携帯の画面は同じ占いを表示してた。
#Twitterノベル  

大人の恋の歌4

大人の恋の歌4

#twnovel  
疲れ果て、目が痛くて身体はどろりと、重く
なのに頭はキンキンで。
ため息とともに、でも君を起こさないようにベッドに潜る。
眠ってる君が手を伸ばして僕の手を握った。
頭がすっつと冷えて来て今日の全てが"もういい"事になった。

大人の恋の歌3

大人の恋の歌3

#twnovel  
「じゃ、そういううことだから」電車のホームで別れ話して、
スッと電車に乗る、完璧なプランだったはず。
なのに乗り込み間際に平手打ちをくらい
「バカヤロー!」の罵声とともに閉まった電車ドアを
彼女は蹴り上げ。
車内の多人数を巻き込んで俺は尻餅をついて白い目の中...。

大人の恋の歌2

大人の恋の歌2

#twnovel  
ラッシュの駅階段「きゃ」短い悲鳴。
俺の鞄にパンプス落下。靴の主はスミマセンと頭を下げた。
翌日電車内で「きゃ」昨日の女性が電車のドアに髪とコートを
挟まれていた。
引っ張るのを手伝うとまたスミマセンと。
その夜、駅の改札前で転んでたのは....。運命?
ね、これ運命?

大人の恋の歌1

大人の恋の歌1

#twnovel  
いつも通勤電車で会う人。
書類に目を落とす表情も素敵。
下車駅手前、その人は手にしてた書類を
やおらタイトスカートの膝に挟み、
両手で長い髪を整えてアップに纏めた。
窓にその身を映し、声に出さず"よし!”と降りる。
カシャンて音は栄養ドリンク瓶。
その男前美女に惚れました。