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#僕ヤバ@定点カメラ考察

桜井のりお先生の呟きはこちら!!

へぇ……
前段はこの扉絵。
本編ではこの場面への移行の瞬間はカットされていて、今回はその補完。

お 空いてる

鍵が開いている、ということらしい。
らしいんだけど、状況的には空いてるがめちゃめちゃしっくりくる場面。

薄暗い部屋に、男女が二人。
山田は楽しそうで、市川は今にもオイオイと言い出しそうな表情。
心のウキウキ度の違いがあまりにも鮮明。

市川の時間を楽しむ山田と山田の価値を心配をしてる市川とか、立ち入りがよろしくない場所への忌避感とか、そういう色々なものが感じ取れる。

こういうところの細かい違いが出てて、人間性の違いがよく伝わってくるコマ。

二人で入るには

狭い。
Karte40、劇練は対面。
向かい合って話をするにはちょっと狭い。
いやすごく狭い。
市川はその点を心配したりしているものなのだが……。

山田さん、その表情はなんでしょうか
ちょっと嬉しそうなので違うのだけど、Karte30とか、三者面談回とかの恥ずかしくてむっとした顔にちょっと近い?
逆から言うと、これから恥ずかしいことしようとしてないだろうか。意図的に

ズリ

突然の抱擁が、始まった。

前段を見るに意図的に腕の中に市川を抱え込んだ行動のように思える。
山田としてはちょっと覚悟がいる動作だったのだろうか。


さて。擬音、"ズリ"は擦るに近いニュアンスを感じる。
ちなみにこの場面、キルゾーンはふとももに触れている。

つまりは山田の太ももが市川のふとももを挟んでいるものに近く、なんか結構ヤバイシーンだったりする。
実際はふとももを両脚で挟んでいるわけではなく、股の間に市川が収まっている形なので、そこまでいかがわしい場面ではない。

……字面はひどいけど、卑猥はなかったんだってば。

バタン

ドアクローザーによる扉の音と山田の着席で幕。
市川は圧倒されていて、魂ここにあらず。
手の形なんかも、硬直しっぱなしを伝えてくるのも市川らしい最後だな。

まとめ

視覚野は制限されていて、言葉も少ない。
だけど、なんだか胸に押し迫る何かが伝わってくる定点カメラ。

市川の表情と動線、山田の表情と動線。
それぞれの表す気持ちの違いが非常によく伝わってくる4コマで、オチも何もないのだけど読んでいて心がザワザワと落ち着かなくなってしまう。

山場は3コマ目で、4コマ目は余韻なのだけど……。
1コマ目にも2コマ目にもぎゅぎゅっと濃厚な味覚を圧縮してあって、本当に無駄がない。

山田の積極性とその前動作の構え、市川の無防備さと驚き。
三巻における僕ヤバのエッセンスが強く出たおまけで、非常に印象深い仕上がり。

なおKarte40の市川はなんだか泣けてしまうカッコ良さなので、是非もう一度読んでほしい。
僕の心のヤバイやつに加えて、私の心のヤバイやつって感じも迫ってくることだし。

友達以上、恋人未満。
近いんだけど、触れられない今がよく表されていて、大変ヤバイ回なのです。

今回の報告は、以上です。

追補

これは、実際使用している輩がいるのではないでしょうか(個人の感想です)。


好きなことを好きな時に書く!それがストレスを溜めないライフスタイルなんだよ