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僕ヤバ:Karte43の話(IQ低め)

ネタバレにお使いください


☆ ★ ☆


前回があの展開だったこともあってか、
のっけから鯖落ちした回です。
のりお先生はマンクロちゃんの生殺与奪の権を握っています。



桜井のりお先生のつぶやきはこちら!!

蝶は二人のまわりを

感想

更新直後の鮮度の高いやつです。

いやー前回のKarte42はつらい戦いでしたね。
ナンパイの魔の手から逃れた先で30m級の足立が現れた時はもうダメかと思いました。
ばやしこの滅殺開墾キックが足立の足の甲に炸裂したときはおもわずこぶしを握り締めて……。

ん?何の話だったっけ……。

はい。真面目な話をしていきますね……。真面目ってなんでしたっけ……。

僕は山田が嫌い

わあ、1コマ目からすごいタイトルきちゃったな
こんなタイトルが来る日を想像したことがあります?私はないよ
殺人大百科なんてなくても読者大虐殺、ここが我らの死地になる。

一体何なんなんくるないさー少しは手加減してください。

これどんなお気持ちで予告打ったんでしょうね
パチンコ玉を足元に雪崩のように流されたか、瞬間最大風速で私の心体はあっというまに後方5万センチメートルの彼方ですよ。
なんなんですか、人の心がない。
先んじてオチを知っている故の凶行……。

三巻が発刊されたので当時許さないと言った私の言葉は取り下げいたします……🙇🏻
担当さんは次マンインタビューのイラストも可愛かったので。うん。うん……😭

はい、気を取り直していきましょう。

Karte1とはね、状況が違うんですよ。わかります?いやいいんですわからなくても。なんかそう言わないと平常心をですね。保てないとかなんとか。

Karte1の山田も同じような表情をしていたんですよね。今回の描写の使い方はあの時との繋がりをちょっぴり想起させてきます。
当時の山田と市川には今ほどの関係性があったわけじゃないから、Karte1の山田の3連射はさほど市川へダメージないですけどね(憎しみを拗らせていましたけれど)。
今は市川と山田の間の関係がですね、わかります?あの、わかります?
Karteを42ほど積んでですね。半年以上、ゆっくりやってきた二人ですよ?

あったはずのものがね、無いんですよ。
山田からしたら突然ですよ。
楽しかったはずの日常が、気が付いたら突然無いの。
怖くない?しかも何も話してくれないし話すきっかけも無い。

自分が悪いのかもしれない、でも未だに図書室以外では基本あまり話さない二人。
改めて聞けない状態で数日……といってもたった2日ですけど、それでもね。
わからずに嫌われているというか、そういう感じですよ。
山田は市川への理解度が高すぎるので、何かしらやっぱり気付いてしまうんだろうなとか。

最初のページの山田は、5限前ということで一人で図書室に行ってたんではないでしょうか。
市川は来ない。
戻ってきたら冷たい目で避けられる。

わあすごい。
地獄。

山田さんのお顔見ました?
これどんな顔でしょう。

1ページつかってまるまる無言
ついでに言うなら2ページ目も無言。
最近二人でいるなら話してる場面ばっかりだったからもう刺さる刺さる
グッサグサよグッサグサ。はいはい。

気付かないほど鈍感だったら、良かったのにね。

図書室に行ってない

逆光のトーンの使い方じゃなくてね、塗りつぶしなんですよね
もう暗黒ですよ。突然始まる暗黒。もうホラーです。ホラー。どうしてこうなった。ナンパイに石抱かせろ。足立でもいい

ホワイホワイホワーイアハハハーン

そうそう、もうどぉうでもぉ……いいんですよぉ……。
いいわけねえだろ!!!!!オオン?!!

トコトコ

いけ山田!オラ山田!ゆるす!なんか可愛らしい足音であざといけど今回は許そう!さあイけ ヤれいけ つかみ取れ!

スタスタ逃げる京ちゃんを捕まえるんだ!ほら!早く!足音がどんどんでかくなるけど気にするな!人目なんてもうどうでもよくないけどどうでもいいほらそこだいけ!!!

バン

壁 ド ン だ と ? ? ? ?  ? ?  

そこまでヤれとは言ってないんですよ山田さん杏奈さんあとスパッツ見えてます。
京ちゃんの視界には双房しか入ってません。圧殺!しめやかに爆発四散!アイエエ!!!

てか山田、京ちゃんの右腕掴んでからの壁ハメって格ゲーもびっくりですよゲーミングお嬢様にも説教されますわよ。わからせますわよ。

怒ってるの?

イ ー ス タ ー は 楽 し め ま し た か … ?
Karte42を描いたあとにコレを述べるタフさ。
なお、あつ森のイースターは風船幻聴を患う悪夢のイベントです
ダブルでヤバいです
※個人の感想です

へえそうでございます。そのとおりでございます。
やはり察しがいいのでございまして……いや胸がでけえな顔が良くて胸のでかい女杏奈。

ところでこのウルっとした瞳、Karte27の2ページ目にもありまして。
やっぱり泣いてるんですよね山田。

距離近いから…?

やっと聞けたけど、両者目を合わせられず。
というかお互いのこと見てないですねこのコマ。

それでも反射的に応えようとしてしまう、市川の生来の人の好さ。
まあそれでもそんな簡単に修復するわけには行かないのでここではそっけなく。

ごめんね

フォントがか細く。
涙も真珠みたいでこう、作画に気合が入って……。
女の涙はズルいんですよね、なんていうか武器としてリーサルウェポンすぎるというか。
山田は泣き虫なので結構よく泣きますけれど、感情的にどうしようもなくなってしまった場面がほとんどなので仕方ないとは思いつつ……。

大人にはなりたくないもんです、とかなんとか思ったり。

どうでもいいやつ

自 己 評 価

イチカワクゥン……ソウイウトコダゾ……

ご自由にお使いください

ここでティッシュ。
ここでこう来たかという思いですね。思わず唸ります。私がね。

個人的にはKarte15での感情で来るかと思っていたのですが、Karte15の二人の関係と物品で来たのは何か得も言われぬ大きなものに襲われましたね。
かつてのヘンテコなやり取りがこういう形を持って見せつけられるというのが、二人のだけの関係というか。

そしてティッシュは結構前(おそらく一ヶ月ほどは)に渡したはずなので、これを持っていること自体が、山田が市川のものを大事にしてるってことですね。

そういったことをすぐに思い至れる市川の素直さとか、そういうものがこう……ありませんか?ない?

そういう所から、自分のことをどうでもいいとは扱っていないと心の目を開けるのは市川の美徳というか、まあ……こう……なにか……。

そんなかんじ。

なんもいえねえ

汚いな

匂わせ
こんな短時間でティッシュの山をつくれることは無いと思うので、図書室で泣いてたんでしょうね。
市川が泣いてた自分にくれたティッシュで。

汚い描写で笑いをとらせて油断をさそい、仕込み刀で斬ってくる。ズバァ。
もうやだ僕ヤバこわい。のりお先生怖い。

ニンジャ汚いとか言おうとしたけどそんなことできないくらいの才。こわい。

ちなみにティッシュを拾わずに隠す山田。
相変わらずポケットぶちまけを拾わない。
吉田に怒られたような場面だが、使ってる袋は隠してもバレてますよ杏奈さん。

すっぱい葡萄

手に入らないものを恐れるきもち。

この辺りは細かく考えると少し長くなりそうなので、また別途話をしたいですね。

どんどん好きになるのが怖くて

市川の精神の成熟が怖いよ私は。
格差と自分と山田の間に横たわる隔絶を知っていて、その格差によって起こる未来を恐れて立ち止まっていたことを知る中学生。
こういうのをKarte40とかからきっちり仕込んでいるから、ここぞで破壊力がすごいことになっちゃうんですよ。

全然関係ないんですけど、ハグした山田の涙は山田の身体の移動を表現していると思うんですが何故、なぜスカートより下にしか描かれてないんでしょう。私はどうしてもロロッロ!の民であるために、これはなんかこうちょっとしたお遊びとして水滴の位置を描いたのではないかと考えてしまい夜も眠れないことになってしまいます助けて。

仲直りのハグ…

ばやしことはしてなかっただろ!!!!
証拠はそろってるんだぞ!!!!!

めちゃくちゃ壁ドンした

嫌だなんて言ってない

ギエピー!!!ギュ……ギュワワワワ

いやー、このコマは実際の所市川の手の書き込みが良いですね。
握り返したぞっていうのが良いんですよ。オトナの心理テストのことは忘れろ。

それと、市川の背後の床面のトーンの輝きはやっぱりこれは輝いてるシーンだっていう事でしょうね。

足元の影は僕ヤバは前々からしっかり描いてはあるんですが、今回は足元を描くシーンが多くてバリバリに影を利かせてますね。

(無言)

静かに再ハグの備品倉庫。
ついにハグのスポットとしても使われてしまうことになりました。
すごくエモーショナルな場面ですが、ここでしっかりトイレに駆け込んでしまう市川、しっかりと恋と性欲が同じ地平にいる感じでとても好きですね。

まあ、そんなわけでめでたく解決なのでございました。
めでたしめでたし。

まとめ

というわけでKarte42からの一連の事件は解決。
大きく自分を傷つけたと思わせつつ、実は酸っぱい葡萄でした……という結末。
うん、担当さんのアオリのミスリードはもう芸術レベルですね。
(#^.^#)ビキビキ

本当にヤキモキしたんですよ……その気持ちはね……本当なのよ……😭😭😭😭😭

お互いの胸中については明確に言及はされず、忙しかったということでこの件は穏便に済まされることとなりました。
この点については、どうして穏便に済ますことになったのかについてはまた別途、簡単に見立てをまとめたいなと思います。

さて、兎にも角にも、Karte43は動的なドラマとしてこの僕の心のヤバイやつの3巻の山場の一つとなっている部分でしょう。
ダイナミックな心と体の動きについては、Karte30に通じるところがあるかと思います。
Karte42,43は3巻内で積み上げてきたものが一つの形としてまとまりつつあるのかな、という話ではないかと私は捉えています。

最終的に一つの結果を得るのは次のKarte44になるのですが、このKarte42とKarte43がやはり実体部分における一番の進展になっているのではないかと思います。
そんなわけで僕ヤバ3巻の話も残す所あと1話、わずか8ページ。

次回も変わらず感想なども交えて読んでいきたいと思います。(=´∀`)

今回の報告は、以上です!

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