僕ヤバ@Karte5考察


先んじて。

ごめんなさい、今回めちゃくそ長いです。
そして、ここから性的な話も出てくるので、ご容赦を。

日曜日

とある一軒家が映り込んだところから舞台は始まった。
そう、市川家である。

うん…よし

あ~~~~~かわいい~~~~~~~。
陰キャだけど服装は中学生ルックでばっちり決まってる。服の裾がギザギザなのも若干おしゃれ。市川は自分の見た目に無頓着ではないのだ。
あと、おしゃんてぃ回だよって意味合いも含まれると考えられる。

しかし、このかわいい市川の部屋を見て思ったことがいくつか。
・自室を持っている。
・ベッドが宮付きである。
・姿見がある。
・鞄をかけるポールスタンドがある。

……市川の家、でかくない?
後々背景に出てくるが、PC、大量のヘッドホン、中学生とは思えない異常に多い蔵書量が存在する。

間違いない。市川は家族から溺愛されている
そうでなければ、中学生にこんなに投資しない。するとしたら、かなり裕福で大らかな家庭であると推察される。

市川が最後の一線で優しさを保っているのは、家族の優しさがあるからか?

あと、謎のトロフィーがあることから、何かしらの受賞もしているのかも。

充実した休日だったな

古本屋で一日をつぶす中学生。あるあるだと思います。

山田がモデルをしているとかいう雑誌

Karte1の設定がようやく回収される。長かったね……。

今日はシエルのはつばい日だよーーーー

自分の載った雑誌が出たことがうれしくて堪らない様子の山田。
こういう所でアピールして周囲に認められたいのかもしれない。山田は承認欲求が非常に高い描写がそこかしこにある。
おそらくここもそうだ。

これか!!!

雑誌が気になって仕方がない市川。面陳されている目的を雑誌を発見する。そしてうろうろと回りだす……。
こういう経験ありませんか?

面陳とは:表紙が表向きに置かれた、売れ筋商品の置き方。つまり、山田の雑誌は人気雑誌。

めっちゃ買いづら…

ついに本音をポロリ。即座に否定して取り繕うが、もはや手遅れである。

え!?山田!?

市川は山田がいることに気が付いた。
山田が同じ本屋にいることも驚きだが(Karte11で近隣住民と判明)、市川だけが気が付いたこともポイント

市川は山田に興味があってここにいた。それはつまり、市川は山田に興味があったから気が付いた
だが、山田は自分の雑誌を気にしており、市川に気が付かない。つまり、Karte5では市川はまだ山田の興味の対象外にいる、ということではなかろうか。

あぁ 山田だわ

市川、確信する。
ところでここで山田は眼鏡をしている。
山田は目が悪いので、変装ではなく普段の装いと思われる。
※眼鏡はKarte13にも出てくる。Karte14後のTwitterおまけでコンタクト確定。

やめろ(中略)存在アピールするな

ここから山田の怒涛の存在アピールが始まる。
そう、山田は自分の頑張りを知ってほしくて、市川いわく、痛い行動に出てしまったのだ。

……この行動、実に中学生らしいというか子供らしいというか。
山田は決してお高くとまった女じゃない、自分の活躍を認められたい普通の中学生女子という描写が出てきた光景にも見える。

店員さんが来た時の顔は、完全にサイン求められると期待した表情。しかし現実は違うと、僕ヤバは語っている。

結局誰にも見てもらえず、山田は肩を落として帰るのだが……。
市川だけはきちんと見ていた。

し…仕方ない

市川は必然性のないことはしない(Karte12)。
だからこれは仕方がないことなのだ。

しかし山田も割と痛いやつだなあ

ここの市川ちょっと笑ってるんだよね。
意味は測りかねるけど、少なくとも憎しみじゃない。親近感が素直な読み方か?

ネタ?:サイフバリバリは、一昔前の痛いネタだった→市川にもブーメラン?

知らない女の人みたい。

部屋に戻った市川は、胸を高鳴らせて雑誌を開いた。そしてそこで、市川は山田の知らなかった一面を垣間見てしまう。
いつもの変わったクラスメイトではなく、きちんと仕事をこなす大人の山田。

市川は引いてしまった。そして、どことなく近しい存在と感じていたことを独白する。
「僕と山田は全く違う世界の人間だというのに」
市川はこれを忘れていたのだ。

でもね。

もったいないので一回使って捨てよう

さて。さてさてさて。さてさてさてさて!!!

ついに来ましたよ!!

ついに山田でオナニーしたぞ市川!!

これがいったい何を意味するか。これまでの市川の中で、山田は殺害対象でしかなかった。つまり、これまでの市川は心理学でいうところのデストルドー、Karte1で述べたタナトス寄りの破壊衝動的な愛だった。
(ここでは、愛する者の死を願う、という相反感情の意味合いで使っています)

しかし、この行動はエロス……生の本能側の行為と読み取っていいのではなかろうか。
だとすると、市川の山田への想いは"破壊衝動"から、中学生らしい"性衝動"に移り変わったことになる。
これはKarte4で、山田似のヒロインというのが出てきたことも伏線と感じられる(普通、ヒロインは死なない)。

つまり市川はもう、山田を殺すことはできない。

もちろん、描写が無いだけで健全な市川は自慰行為を行っていたと思われるが、明確に出てきたことはやはり大きいと思われる。
直前の独白"くだらない感情"というのは親近感だけでなく、殺害衝動かもしれない。

まとめ

正直このKarte5の描写は大興奮でした。
関心を寄せて心が変わった市川、いまだ無関心の山田。
この両者が交わらない中に描き込まれた細かな変化が、本当にすごい。

Karte6ではあまりにも大きな事件が起き、二人の関係は変わってしまう。
このKarte5の最後の静けさが、描写が、本当にすごいんです。

僕ヤバは本当にすごい。

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