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KEENができるまで 27話 「全国大会~福井全国大会への道のり~」

次の年、とうとう東京大会がやってきました。新しいスタイルで望んだ東京大会。仕上がった作品には反省ばかり目立ち、とても自分の中では納得のいく作品にはほど遠く、これは微妙でした。
そして表彰式、気がつくと優勝していました。思いがけない優勝。心から喜べるわけでもなく、ただ、反省ばかりが目立つ作品。しだいに自分の中の自信がなくなってくるのがわかりました。そして、師匠の田中先生も「ここからはひとりでやりなさい」という言葉が。自信があるときならいざ知らず、かなり自分のなかのコンテストという壁が高くそびえたっているのでした。そこには2年連続準優勝した面影などこれっぽっちもなかったのです。