2021/5/11 サブリ大臣とノー長官の共同会見ざっくり翻訳

昨日の首相が出したMCO3.0に関する声明のざっくり翻訳はこちら

サブリ氏

新型コロナが発生して以来、政府として強力な対策を行ってきました。2020/3/18に初回のMCOを実施しまいた。保健省と協力し、医療体制の拡充を図ると同時に、完成拡大を抑え込みました。その結果感染者が減少したため、制限を解除し、CMCO、RMCOへと移行しました。

その後の感染者の増加にともない、再度制限を強化する必要があり、感染者が減ると制限を緩め、州またぎの移動を許可するに至り、その結果感染者が再度増え、MCO2.0を実施するに至りました。ただしMCO2.0は1.0と比較して完全なロックダウンでなく、経済活動は基本的に許可される緩い規制でした。

こうした経緯を繰り返す中で、新型コロナウイルスと共に付き合っていく必要があるということが分かりましたが、最近新型株が発生し、再度国内での新規感染者が急増し、昨晩首相がMCO3.0を明日から施行するという決定を発表しました。今回のMCO3.0は2.0と比べ若干厳しいSOPとなります。

MCOの決定は、保健省からのデータの報告と助言を受け、各大臣との協議を行い決定がなされます。国家安全保障会議は現在週に3度開かれ、さまざまな決定を保健省の助言を元に行います。昨日はMCOの思考に関する大まかな点を決定し、今日の会合では、より細かいSOPを策定しました。

これまでCMCO、RMCOなど重複したSOPがあり混乱を招いていました。今後、詳細なSOPについては、各省庁が個別に各公式サイトで発表します。国家安全保障会議が発表するSOPは包括的なSOPのみとします.

(ノー長官の感染状況の報告は省略)

質疑応答からのサブリ大臣とノー長官のコメント

すべての国民を満足させるMCOの戦略を作成することはできません。政府としては、国民の命を守ることと、生活を守ることの両方を考える必要があります。MCO1.0を再度行うべきだという声もありますが、経済への影響と国民生活の影響を考えると、難しいと判断しています。

MCO1.0では、多くの企業が営業停止を求められ、仕事を失った人が出ました。こうした経験から、今回のMCO3.0では経済活動を基本的に許可しています。MCO2.0では新規感染者を5000人台から3桁台にまで抑えることができましたが、社交活動、教育活動への規制の緩和を早くしすぎたのかもしれません。

このため3月以降新規感染者数が増加しました。また、このトレンドは全世界的にみられており、新型株の登場などが関係すると思われます。こうした再度の感染拡大により、医療機関がひっ迫状態に陥り始め、再度の対策が必要です。

工場で感染者が出た場合、保健省は接触者の調査と隔離を行います。また、メディアでは多くは取り上げられませんが、工場の閉鎖などの強力な対策を行っています。

Q: 緊急事態宣言に効果がないとの声がありますがどうですか?
A: 感染の抑え込みに緊急事態宣言は有効です。特に、緊急事態宣言のおかげで、全国の補欠選挙を延期することができています。また、サラワク州の5年ごとの選挙が6月に予定されていましたが、それも止めることができています。今回のMCO3.0が成功かどうかは、皆さんがSOPを守る前提で、2~4週間後に結果が出ると考えています。またその期間にICUの病床や必要な機器をさらに追加する予定です。

Q: 感染リスクの高いとされるショッピングモールについて
A: 政府はこれまで、大型ショッピングセンターに対してSOPを発表し、遵守するように求めてきました。その一つは、入場者の制限を設けることですが、多くのショッピングモールで守られず、全員が入場し、感染が拡大しています。そのため、これまでMySejahteraは、入場時にコードスキャンするためだけに使用していましたが、今後は、自分の感染リスク状況を示すために用いられます。リスクの低い人のみが入場できることになります。これによりショッピングモールでの感染が減るのではないかと予想しています。

Q: MCO3.0は成功しますか?
A: 私たちの行動にかかっています。私たちが他の人と物理的な距離を取り、ステイホームを守るなら、感染連鎖を断ち切ることができ、感染者数は減っていくはずです!

最後に、国内で統一のMCOが施行されることで、SOPに関する混乱はなくなります。国民の皆さんにおいては、SOPを必ず守ってください!

(おしまい)


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