2020/10/24 連邦領省のアヌアル大臣による囲み記者会見のザックリ通訳

緊急事態宣言の発出を巡って、マレーシアの連邦領省 (Menteri Wilayah Persekutuan) のアヌアル大臣 (Tan Sri Annuar Musa) が会見をしていますので、ザックリ通訳しました。

まだ起こっていないことについて良い悪いを裁くのはよくありません。現在の政界の問題については国王が重要な役割を果たされます。アンワル氏は国王に対して、自身を支持する人々のリストを提出したとされていますが、その中に挙げられている人の中には支持を否定している人もいます。また私が確認した範囲では、直接連絡を受けていない人もいるようです。そうした名前は、国王に影響を与えるために利用されているようです。この問題は私たち全ての問題なので、公正に問題を扱うには時間が必要です。政府はさまざまな決定を行えますが、全て国王の承認が必要です。

緊急事態宣言という話を聞くと、多くの人は夜間外出禁止令のことを連想します。あるいは5月13日の事件のことを連想するかもしれません。

* 5月13日事件とは…

しかし、洪水が起きたときも緊急事態宣言が発出されました。これは洪水に関するものです。「緊急事態」にはいろんな種類があるんです。
しかし、現時点で政府は何も決定していませんし、全ての決定は法律に基づいて行われなければなりません。

なので、現時点でまだ起こっていないことに対して「政府が独裁者になった」とか「首相は自分の身を守りたいんだ」などと批判するのはフェアではありません。
仮に緊急事態宣言を発出するとしても、その目的、適用方法、処罰、軍隊を使うかどうかについてもしっかり説明されるはずです。

憲法によると、公共の安全が脅かされる場合に緊急事態宣言を発出することができるとなっています。いろいろな種類の緊急事態があります。新型コロナがその理由にはならないんでしょうか?世界中の32ヵ国が実際にコロナのために緊急事態宣言を出しました。マレーシアはまだ出していません。

メディアによると、今回の動きには政治的な香りがすると書かれていますが、そういう意見があってもいいでしょう。私も皆さんの意見を聞いて、国民感情を把握するようにしています…

(中継おわり)

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