見出し画像

2021/5/10 全国的なMCO施行についての首相のメディア向け文書のざっくり翻訳

現在新型コロナウイルスの感染が拡大していることを鑑み、感染拡大を抑え込み、国内でより深刻な状況が起きないよう、政府はより厳しい対策を取ることにしました。

1日の新規感染者数が4000名を超えることがあり、2021年5月10日時点で37,396名の治療中の感染者が報告され、これまでに1,700名が亡くなりました。このため感染の危機的な第3波が継続中であるとの認識です。

感染率の高いウイルスの新型株の発生により医療体制のひっ迫が近づいていること、国民のSOPに対する認識が緩み、SOPが守られていないため、今後より深刻な状況に陥る前に、政府はより強力な対策が必要であると判断しました。

科学的なデータが示すところによると、物理距離を保つのが難しい大型の集会、閉鎖空間に大勢の人が集まることが、新型コロナの感染の大きな理由の1つであることは明らかです。

新型コロナの感染の連鎖を断ち切るには、多くの人々の行動を制限し、自宅から出ないように要請することが必要です。

そのため、国家安全保障会議は本日、以下のような移動制限命令を国内全域で施行することを決定しました。

1. 州またぎ、地域またぎの移動の禁止。ただし、緊急時、医療上の必要、通勤、経済活動の目的、ワクチン接種、離れて暮らしている夫婦の場合はこの限りではない。

2. すべての社交的な集まりの禁止。宴会、結婚披露式、婚約式、安全祈願式、誕生祝いなど。また、対面式の集会、セミナーなども禁止。イスラム教徒の結婚式については別途定めるSOPに従って開催可能。

3. すべてのスポーツは禁止。ただし、個人で行う他の人との十分な距離を保ち、オープンスペースで行うジョギング、サイクリング、体操などはこの限りではない。

4. すべての教育機関は閉じられます。ただし、国際的な試験に参加する学生は規制の対象外となります。また、Tabika、Taska、Tadika (保育園と幼稚園) はSOPに沿って開園が可能。

5. 自家用車、eハイヤーリング(Grab)など、タクシーの乗車定員は、運転手を含めて3名まで。貨物車の定員は車の乗車定員まで許可する。公共交通機関の定員は各種SOPに準じ、十分な物理的距離を保つこと。

6. レストランの店内での飲食は禁止。お持ち帰り、ドライブスルーのみ許可。

7. 企業では自宅勤務を行うこととし、管理職は通常時の30%の人数までの出社に限られる。

8. ハリラヤ・アイディルフィトリ期間中の、家への訪問やお墓参りは禁止。

9. アイディルフィトリ関連の礼拝は許可されるが、キャパが1000名以上のスラウでは常時50名まで、それ以下のスラウでは常時20名までの入場のみが許可される。

10. イスラム教以外の宗教の礼拝についても同様に制限が課される。規定は州政府によって定められる。

11. サバ州、サラワク州、ラブアンで施行されている特別な規定は引き続き効力を持つ。

州またぎおよび地域またぎの移動の禁止と、社交的な活動・スポーツ・教育期間の開校の禁止は5/10から6/6までの期間に施行される。また、その他の規定については、5/12から6/7までの期間で施行される。この期間中すべての経済活動は許可される。

詳細なSOPについては、別途国家安全保障会議から発表される予定です。

政府は引き続きHIDEシステムを使用して、新型コロナの感染リスクのある店舗、地域をホットスポットとして指定し、これまでに決定された方法で感染対策を行います。

国民の皆さんにおかれましては、新型コロナの感染の連鎖を断ち切るために、SOPの遵守を徹底してください。感染者数を押さえ込む最も良い方法は、ステイホームです。

マレーシアは、これまでの感染第1波および第2波の抑え込みに成功しました。皆さんに強調したいのは、今回の第3波がこれまで以上に危険であるという点です。この感染症との戦いに勝利したわけではありません。

自分自身の行動を抑制することで、この感染第3波に立ち向かってください。私たち自身のみが自分の命を守ることができます。重要な用事がない場合は、家から出ないでください。

私たちが責任を持って行動するなら、今回の感染症の威力を弱める事ができます。自分自身の行動を制限することは難しいことではありません。密になる場所を避け、物理的な距離を保ち、公衆エリアではマスクを着用し、頻繁に手を洗うことが重要です。

(おしまい)

投げ銭でサポートしたい方はPayPalの投げ銭機能から、[送信]ボタンを押して先に進んでください。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?