【かりゆし58】電照菊【歌詞考察】

かりゆし58の

電照菊という歌詞について考察していきます。

初めてこの歌を聞いた時の感想は疾走感のあるメロディーと

そこに少しある哀しさのようなものを感じました。


’’電照菊の光よ 夜の帳を照らしてくれないか 大切な人がいつか 夜道に迷うことなく 帰りつけるように’’

アカペラで始まるこの歌

どこか遠い場所に行ってしまった大切な人

あなたがいつかこの場所に戻ってこれるように’’電照菊’’よこの暗闇を照らしてくれ

この部分がこの歌の核心にあると思います。

まずは歌詞が以下になります。

 ’’何もない田舎町で芽生えた アナタと僕の恋は 悲しいほど迷いがなく 痛いほど無垢だった’’ 

僕とあなたの出会い、田舎の町での出会い二人の間には何もなくすぐ恋に落ちたことがわかります。

’’忍び寄る別れの時 気付かないふりでやり過ごした’’

二人の関係が終わるかもしれない、何かが微かにだが二人の間にある、そんなものは無いものとして二人は今まで通り過ごす。

’’アナタのその小さな手を強く強く握った 蛍の光を集めて夜道を歩くような 頼りない夢を握り締めてアナタは遠い街へと向かう’’

前半の空気感とは打って変わってこの節ではあなたはもう遠い街へと行くことが決まっています。

痛いほど無垢だった僕たちの関係がこんなに簡単に終わってしまうものなのか。

何であなたの手を強く握るということができるのに、遠い街へと向かうあなたを引き止めることができないのか。

’’電照菊の光よ まばゆいほどに 照らしてくれないか ただひたすら好きだった あなたの涙を決して見たくはないから’’

サビの繰り返し。

遠い街へと行ってしまったあなたの涙を見たくはないから、と

’’『愛すること』『信じること』2人をつなぐ最後の糸が あまりにも頼りなくて 心は揺れ続けた ’’

時間軸は遠い街へと向かってしまったあなたがまだ近くにいる頃

愛すること、信じるとこ、二人の間にあるの最後のものだと僕は感じている

実質、自分には何もできないということをわかってしまって心は揺れ続ける

’’冬を越えて 春が過ぎて 長い長い夏が終わる頃 アナタは少しかすれた声で 恋の終わりを告げた’’

愛すること、信じることそれだけであなたと付き合っていた僕は冬~春~夏の3つの季節を超えてあなたは僕に別れを告げた。

’’アナタが飛び立った夜を 今でも覚えてます アナタもきっとこの光を 夜空の上から見ていたのでしょうか’’

あなたが遠い街へと向かった行った夜僕は今でも覚えている

この電照菊の光をあなたは夜空の上から見ていたのでしょうか

’’電照菊の光が届かない街の夜は アナタをどんな気持ちにしますか? ’’

あなたが向かった遠い街に思いを寄せながら

’’今ひどくアナタの声を聴きたいよ’’
’’電照菊の光よ この暗闇を照らしてくれないか 大切な人がいつか 夜道に迷うことなく 帰りつけるように’’

以上が、歌詞の状況解説になります。

以下は筆者個人の感覚としてこの歌に込められた物語を解説していきたいと思います。


【電照菊】とはあなたの死を歌ったです。


’’電照菊の光よ 夜の帳を照らしてくれないか 大切な人がいつか 夜道に迷うことなく 帰りつけるように’’

遠い街(死後の世界)からあなたがこの場所に帰れるように、電照菊の光をこの道を照らしてほしいと歌っていると思います。

 ’’何もない田舎町で芽生えた アナタと僕の恋は 悲しいほど迷いがなく 痛いほど無垢だった’’ 

ここはあなたと僕の出会い純粋な二人が恋に落ちているシーンです。

沖縄の田舎で僕とはしゃぐ麦わら白ワンピースのあなたが想像できます。

’’忍び寄る別れの時 気付かないふりでやり過ごした’’

二人ではしゃいでいるときにふと咳き込んだりしてるあなた、そんなものは気づかないふりして二人は過ごしていきます。

’’アナタのその小さな手を強く強く握った 蛍の光を集めて夜道を歩くような 頼りない夢を握り締めてアナタは遠い街へと向かう’’

さきほど書いたようにあなたはもう遠い街へと向かうことが決まっています。

もし、あなたが自分の意志で僕と別れを望み遠い街へと向かうのならば、僕はあなたの手を強く握れるのでしょうか。。。

なぜあなたは一人で遠い街へと向かうのでしょうか

筆者には、病床に伏しあなたの手を握り幸せな未来を話しながらも何もできない僕の画が浮かんできます。

’’電照菊の光よ まばゆいほどに 照らしてくれないか ただひたすら好きだった あなたの涙を決して見たくはないから’’

あなたが飛び立ってしまった死後の世界

別れの瞬間のあなたの涙、あなたのいないこの世界を忘れるほどに明るくてらしてほしい

’’『愛すること』『信じること』2人をつなぐ最後の糸が あまりにも頼りなくて 心は揺れ続けた ’’

時間軸は戻りあなたが死後の世界に旅立つ前

この、病気の前にして自分ができることは愛すること、信じることしかできない

何もできない自分、そんな自分自身の心に不安な気持ちがありました。

’’冬を越えて 春が過ぎて 長い長い夏が終わる頃 アナタは少しかすれた声で 恋の終わりを告げた’’

長い闘病生活を過ごしたあなたは、かすれた声であなたに恋の終わりを告げた。

これがあなたの覚悟であり感謝でもあると思います。

’’アナタが飛び立った夜を 今でも覚えてます アナタもきっとこの光を 夜空の上から見ていたのでしょうか’’

どれだけ時がたとうとあなたの事など忘れようもなく

あなたが飛び立ったあの日のことは忘れられない

天に上るあなたは電照菊の光を夜空の上から見ていたのでしょうか

’’電照菊の光が届かない街の夜は アナタをどんな気持ちにしますか? ’’

電照菊をみながらあなたの事を考え

あなたの今いる世界はどんな場所ですか?

’’今ひどくアナタの声を聴きたいよ

あなたの声を聴きたい

’’電照菊の光よ この暗闇を照らしてくれないか 大切な人がいつか 夜道に迷うことなく 帰りつけるように’’





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