遠距離恋愛のある日

昨日、400キロ離れた所に住む彼氏が遊びに来て、そして、帰っていった。


1か月ぶりに、2人で並んで食卓を囲んだ。離れていたとはいえ、毎日電話していたので、会話の内容はとりとめもなかった。
とても楽しかった。

その後久しぶりに2人で布団を囲み、眠った。
次の日、私は朝早くから会社に行った。
その日はどうしても仕事に行きたくなくて、ぎりぎりまでぐずった後、急いで家を出た。カレーと家の車の場所を控えた置手紙を書きなぐって。
彼は、すやすや寝ていた。後から聞いたら、午後まで私の家でゆっくりしていたらしい。

家に帰ったら、彼はもういなかった。
飛行機に乗って、帰ってしまったらしい。
家に彼の残り香と、綺麗にたたんでくれた服、置手紙の返信があった。

寂しくて悲しくなった。
ここには彼がいた証拠が沢山あって、それでいて彼は今ここにもういない。
その事実が、ジーンと私の脳を揺らした。

親や友達から数百キロ離れて過ごしていると、孤独感で頭が圧倒されることがある。頭がジーンとして、揺さぶられるような感じ。周りの景色や音がいつも以上に大きく感じられて、自分1人だけ取り残された感じ。絶対会えない距離が、孤独を強くさせるのかな。

彼氏と別れた直後の孤独感は大きかった。彼の抜け殻みたいな部屋に包まれながら、その日は眠った。