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新カード解説③(デュエプレ8弾EX)

こんばんははじめまして。海月です。

書いているのがたいてい夜なのでこんばんはとしておきます。

自己紹介はあまり意味を成さないと思うので省略します。

とりあえずデュエプレはサービス開始当初からプレイしていて、毎月マスター到達するくらいです。

8弾EXパックの新カードの考察第3弾です。

第2弾はこちらをどうぞ。

指標はこんな感じ。

9点~10点 → 壊れ性能。環境トップレベル。

7~8点 → 優秀。環境でもよく見かける。

5~6点 → 悪くはない。癖があったり、デッキや環境次第で採用される。

3~4点 → おそらく環境では見ない。地雷枠や限定構築に活路を見出す。

0~2点 → 見なかったことにしていい。

それでは以下、本題です。


ラセン・チャージャー

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事前評価:7~8

デュエプレオリジナルカードです。

採用先は主に『テクノロジー』となるのが自明ですね。

バウンスを2コスト、チャージャーを2コストで計算すると、パフォーマンスの悪さが露骨にわかります。

せめて3コストくらいを…と言いたいところですが、それでは時間稼ぎをして7マナに繋ぐこのデッキには強力すぎます。

もし3コストまでが対象だったら9点~10点をつける『テクノロジー』の確定枠になったでしょう。

2コストは『ゲオアガピ天門』や『赤白アポロ』などには完全に「ブレイン・チャージャー」の下位互換となる一方で、『ツヴァイ』『メカオー』『速攻』などの『テクノロジー』が苦手としていたデッキタイプに刺さる絶妙なコストです。

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これらを戻せるとなると、メタカード的な性質ですが強力と言えます。

誰もが思うのが、果たして今の『テクノロジー』に採用する枠があるのか?ということでしょう。

既存のデッキに強化カードが来た場合、当然ですがその性質を考え、デッキのスペースを探し出す必要があります。

今回の「ラセン・チャージャー」で考えると、概要は以下になります。

・新たな4コストチャージャー

・苦手対面に対して高い効果を発揮する

・対面によってはパフォーマンスが低い

2つのメリットに対して1つのデメリットをどう評価するかが採用有無を分けそうです。

少し前に作ったものですが、『テクノロジー』の各対面相性はおおよそ以下の通りです。

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そこそこに苦手対面がいて、それらがいずれも2コストクリーチャーを採用していることがわかります。

ランクマッチの基本は幅広い対面に対抗可能とすることのため、上記のように4つものデッキ、環境全体の30%以上に対して有効なカードということであれば採用すべきでしょう。

逆に環境の変化で有効な対面が減った場合、私個人の感覚では20%を切ったら不採用や減数を考えてよいと思います。

次に枠の問題を考えてみます。

以下は若干個性も入っていますが、比較的よく見る形の構築です。

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「テクノロジー」をメインに「マーキュリー」と「ツヴァイ」を添えたこの構築方針を貫くなら、抜きやすいのは「バルゾー」「マーキュリー」1枚「ツヴァイ」1枚の最大計3枚でしょうか。

そのあたりから調整を始めて、環境によって少しずつデッキの形を変えていくようなタイプのカードかと思います。

『テクノロジー』は8弾で「ツヴァイ」を採用した型が一般的なものとなりましたが、「ラセン・チャージャー」のように選択肢が増えて来ると新たな構築の分岐を経験するかもしれません。

余談ですが、今の『速攻』って『赤緑』『赤白』『黒緑』ですべてに採用されるカードって1枚もないんですね。

『速攻』代表の2コスト画像を決めるのに迷いました。


キング・レムリア

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事前評価:7

続けてデュエプレオリジナルカードです。

コスト・効果の性質・名前から「キング・アトランティス」を彷彿とさせるカードです。

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「アトランティス」が『テクノロジー』で使用されていたことを思い出せば、このカードも『テクノロジー』に採用するのが素直な使い方でしょう。

アンタップ限定とはいえ全体除去効果は強力で、「アトランティス」と違って「レムリア」は自軍を場に残すことができます。

自軍をアンブロッカブルにする効果も強力で、現在の『テクノロジー』が「ギガブリザード」によってトリガーケアしているところを、「レムリア」でも「ヘブンズ・ゲート」をケアすることが可能となります。

ミラーの「コスモ・ビュー」に対して有効なのも見逃せない点ですね。

また、コストが14で「テクノロジー」の13を上回るため、弱点であった「ジェニー」に対してデコイとして使うこともできます。

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これをメインの理由として採用することもありですね。

弱点に触れると、アンタップのみのバウンス効果が「ネオングライド」と被っている点と、『テクノロジー』に枠があるか怪しい点でしょうか。

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オーバーキルと言うほどのスペックでもないですが、「テクノロジー」による踏み倒し専門になるこのカードを採用せずとも、現状の『テクノロジー』はバウンスが間に合っている印象があります。

「キング・アトランティス」はALLで採用しない構築も多いです。

そのため、NEWを含めた『テクノロジー』に採用されない可能性もあると考えられます。

だとしたらなぜ事前評価を7と高めの値にしたか?

それ以外の活用法が複数あるからです。

1つ目は「ロスト・チャージャー」「インフェルノ・ゲート」で釣り上げる使い方です。

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cip(場に出た時効果)で全体除去ができる非進化クリーチャーは希少なため、覚えておくべき使い方だと言えます。

2つ目が、同じくコストを参照する「ロスト・チャージャー」で考えた際、これまで実質不可能であった「インビンシブル・アビス」との組み合わせができるようになりました。

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「ロスト・チャージャー」で「アビス」が落ちてしまうために、闇単色で「アビス」まで最速でつなぐことが難しかったですが、ここに「レムリア」を挟んであげると問題が解決します。

先の「インフェルノ・ゲート」と組み合わせて、「アビス」と「レムリア」の全体除去二段構えにするのも面白そうですね。

3つ目の活用法が、「ペガサス」や「ビッグバン」から踏み倒す手段です。

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ランダムとはなってしまいますが、もし出てくれば相手のアンタップ獣を全体除去しつつ、「ペガサス」「ビッグバン」をアンブロッカブルにしてT・ブレイカー2体以上の強力な盤面を作れます。

これは自軍を戻してしまう「アトランティス」にはできない芸当のため、評価できます。

踏み倒し効果はデュエマ全体を通じて強力な効果です。

”デカくて派手”なカードが登場した場合は、踏み倒し先の候補となるならばそれだけで価値の高いカードだと言えます。


霊騎プリウスライザ

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事前評価:7

紙からの変更点はコストが1下がった点と、効果が探索になった点です。

紙ではローソンコラボの特典のみで入手可能で、全12種から1枚の封入と、収集難易度の高いカードでした。

こちらではコモンとなってくれたので、あっさり4枚揃いそうでよかったです。

効果は単純ながら、マナからの踏み倒しを多く活用する『アーク・セラフィム』には基本的に4枚投入される有用なカードだと考えられます。

4コストとなったことで「フェアリー・ライフ」→「プリウスライザ」とつなぐことができるため、次ターンに「トルファリオン」を出せれば一気に展開することができます。

他のカードを支える屋台骨となるカードのため、ここでは簡易な説明とします。


霊騎ラディア

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事前評価:5~6

紙からの変更点は以下。

・パワーが3000上がり、W・ブレイカーを得た

・「相手のマナにある非進化クリーチャー一体を選び、場にいる同名をマナに送る」効果が、確定マナ送り+同名マナ送りとなった

地味ながら2つの新要素を持っています。

1つが確定除去を持った初の非進化クリーチャーという点です。

これまではパワー上限や、再利用可能としてしまうバウンスしか存在しませんでしたが、「ラディア」はどんなクリーチャーも無条件で回収しづらいマナゾーンに送ることができます。

「レムリア」で触れたように非進化で除去を行うカードは少ないため、「ペガサス」や「ビッグバン」などと併用するのもありだと言えます。

もう1つが、初の”同名”を意識したカードである点です。

デュエマには一部同名であることで効果を発揮するカードが存在します。

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特に紙では「天使と悪魔の墳墓」は広い範囲に大きな影響を及ぼすため、通称”墳墓避け”と言って、同型再販カードを散らして採用するのが暗黙の了解です。

たとえば、2コストで手札を1枚マナに置くカードは現在3種類存在しますが、種族を活かさない構築であればこれらの枚数をバラけさせて全種類入れて「墳墓」への対策を行います。

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計8枚採用なら「アシダケ」3枚、「幻緑」3枚、「ヤッタルワン」2枚、みたいな感じですね。

「墳墓」がこの先登場するかはわかりませんが、少なくとも「ラディア」の登場によって同型再販を意識する必要が出たのは転機でしょう。

さて、それらを踏まえて性能を評価すると、9マナというコストが重く、単体性能は決して高いとは言えません。

ただこの後紹介する「聖帝ソルダリオス」などで踏み倒せれば、確定除去を行いながらW・ブレイカーが残るため、そこそこ強力な動きができます。

デュエプレがデザイナーズコンボ押しで、同名カードを多く採用したデッキが多いのも追い風ですね。

マナに行って相手の補助をしてしまう場合もありますが、「グール」などには特に有効な手段となるため、覚えておきましょう。

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聖帝ソルダリオス

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事前評価:7~8

紙からの変更点は以下。

・パワーが1000上がった

・踏み倒し効果がメテオバーンから攻撃トリガーに変わった

・踏み倒しにマナブースト効果がついた

アーク・セラフィム屈指の良カードですが、さらなる強化を得ての実装となりました。

緩い条件の探索で踏み倒しを行える効果は強力で、今回のEXパックにて強力な踏み倒し先も登場します。

「トリファリオン」「ラディア」は特に狙っていきたいカードですが、それ以外でも強力なカードは多数存在します。

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先の「プリウスライザ」によって出したいカードをマナに置いておけるのがここで効いてきますね。

「トリファリオン」「ラビリオニクス」はそこからさらに展開ができるので、「ソルダリオス」で攻撃した次ターンにはゲームを決める打点が揃えることができます。

『ドリームメイト』の「パンダ」がランダムでも環境トップを取るほどであったことを考えると、『アーク・セラフィム』も活躍の目が見えて来ると言えそうです。

つい忘れてしまいそうになりますが、「ソルダリオス」の効果ではビーストフォークを出すこともできます。

非進化となるとまだ強力なカードは少ないですが、マナから出すことができるため、覚えておく必要があると言えます。

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強力なカードには違いないのですが、気になる点は3つあります。

1つはコストが6と、進化獣としては重めなことです。

能力的には「パンダ」よりも強力なことは違いないですが、コスト5と6には思った以上に大きな差があります。

「パンダ」は10~12枚積みの初動を1枚使うことができれば4ターン目「パンダ」着地ができましたが、「ソルダリオス」は2→4→6と繋げなければ5ターン目以降となってしまいます。

「パンダ」がブーストしながら進化元を用意したり、「ライフ」→「バンジョー」でサーチができたのも大きいですね。

『アーク・セラフィム』で考えると、「ライフ」→「プリウスライザ」→「ソルダリオス」と繋ぐのがベストルートですが、早々できる動きでもなさそうです。

2コスト帯に「マキシマム・コブラ」というスペックの高いカードはありますが、EXの新規カードとの相性はどれもベストとは言えないため、最速「ソルダリオス」を意識するなら「鼓動する石板」も採用圏内となってくるでしょうか。

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ブースト・軽減の「ウルコス」や「メタルバグ」が3コストであるため、2コストアクションは迷いそうですね。

このあたりはうまくデッキの性質差が出て来るところだと感じられます。

2つ目は前回の記事でも書きましたが、最もバリューが高い「トリファリオン」が、その色と効果からそれなりに構築を寄せる必要がある点です。

仮組みを何度かイメージしているのですが、「トリファリオン」との共存が難しいかもしれない、と個人的には感じられてきてしまいます。

もちろん強力な動きが実現可能なことは否定できないのですが、安定性や他デッキとの比較をした際に、優位性があるかは使ってみるまで判断できないところがあります。

3つ目は果たして「ソルダリオス」が『アーク・セラフィム』にとってベストな攻め方なのだろうか、という点です。

これは前回の記事の「バルティス」にも共通するのですが、早期に進化獣を出してビートダウンすなら『ドリームメイト』のコピーや劣化にしかならないのではないか、という懸念です。

こう考えるのは「マザー」という強力な切り札が既に存在していることもあります。

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並べて「マザー」を出す動きが『メカオー』の劣化とされてきたのが8弾の『アーク・セラフィム』ですが、だからと言ってEXの新規でビートダウンに舵を切ったら唯一性があるのかと考えると、疑問符が浮かんでしまうのです。

器用貧乏とならず、2つの動きを共存させて強かったら、それが理想なんですけどね。

EXパックで各種ハイブリッド種族は強化されますが、『アーク・セラフィム』はその中でも特に構築が難しそうです。


まとめ

まさかの『テクノロジー』強化に加えて、『アーク・セラフィム』の主力が判明しました。

評価にあたって今回は結構悩まされるカードが多かったです。

『テクノロジー』は想定外でしたが、そもそもの「テクノロジー」が上方修正を受けていたりと、運営のお気に入りのようですね。

長らく環境に居続ける『天門』に有効なデッキのため、その性質をうまく利用したいのだと思います。

『アーク・セラフィム』は様々な型が検討できそうなので、構築こそ難しいものの、環境入りする形が出来上がることを期待したいです。

よろしければ次回もどうぞ。

それではまた。

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