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新カード解説⑥(デュエプレ8弾)

こんばんははじめまして。海月です。

書いているのがたいてい夜なのでこんばんはとしておきます。

自己紹介はあまり意味を成さないと思うので省略します。

とりあえずデュエプレはサービス開始当初からプレイしていて、毎月マスター到達するくらいです。

新カードの考察第6弾です。

第5弾についてはこちらをどうぞ。

指標はこんな感じ。

9点~10点 → 壊れ性能。環境トップレベル。

7~8点 → 優秀。環境でもよく見かける。

5~6点 → 悪くはない。癖があったり、デッキや環境次第で採用される。

3~4点 → おそらく環境では見ない。地雷枠や限定構築に活路を見出す。

0~2点 → 見なかったことにしていい。

それでは以下、本題です。


霊騎アラク・カイ・バデス

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事前評価:5~6

紙からの変更点はパンプアップが2000から3000になり、アンタップが強制となった点です。

「ペトローバ」がNEWから落ちてしまいますが、『アーク・セラフィム』ではその代替となるようなカードです。

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何度か述べているように、デュエプレはクリーチャー主体のデッキが多いため、+3000のパンプアップは強力です。

当然種族デッキとなるため、「ソーラー・コミューン」と組み合わせたタップキルは大きくテンポを稼げるでしょう。

アンタップ効果も殴り返しを防ぐ他、アーク・セラフィムにはブロッカーも多数いるため、それらによるタップキル後の隙を防げます。

目に見えてアドバンテージを稼ぐカードではありませんが、使ってみてわかる強さのあるカードだと考えられます。

対抗馬は同弾収録の「ラルゴバニス」でしょうか。

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「ラルゴバニス」に比べると1コスト軽く、単色であり、自ターンにもパンプが継続し、アンタップさせる効果が強力なため、『アーク・セラフィム』では「アラク」が優先されそうです。

「ラルゴバニス」はブースト効果やドラゴンであるため、その点で差別化ができるでしょう。

両方揃えば相手ターン中+7000の強力なパンプとなるため、「ミリオンパーツ」や「光神龍セブンス」のようなブロッカー付与カードが登場すれば、乗り越え難い壁を築けそうです。

もっとも、7弾で登場したハイブリット種族はいずれも「超神星」着地のための前座であることが多いため、『アーク・セラフィム』で戦うことをサポートするこのカードが活きるかは環境次第でしょう。


光波の守護者テルス・ルース

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事前評価:2

見たままのランデス(マナ破壊)対策カードです。

紙では「マナ・クライシス」を筆頭に、ランデスをするカードがいくつか存在します。

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しかし、この妨害効果はプレイヤーにとってハンデス以上にゲーム性を害するものと判断され、しばしば規制の対象になります。

「マナ・クライシス」も殿堂入りこそしていないものの、再録はほとんどされておらず、有効な環境が訪れるとしばしば1枚1000円ほどまで相場が上昇するほど希少です。

そういった経緯もあって、ハンデスすら規制の対象となるデュエプレには実装されなかったのでしょう。

このカードも2弾で収録された「シュノーク・ラー」がNEWから落ちるため収録されるのでしょうが、効果を発揮する機会は少なそうです。

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一応、2/13に公開された「ゲキメツ」、直近では「龍神メタル」「バジュラズ・ソウル」などがランデス効果を持っていますが、局所的な対策のために入れるほどのカードでもないでしょう。

全方位に対策を張る『ボルコン』でも採用しないほどなので、よっぽどなことがない限りは意識せずとも良いと思います。

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連珠の精霊アガピトス

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事前評価:6

デュエプレオリジナルのカードです。

6コスト6000と標準のパワーを持っていながら効果によって3コストまでのクリーチャーを引っ張れるため、実質的には9コスト分の展開が可能と悪くない性能を持っています。

『メカオー』の柱でもある「ピラミリオン」は4コストと軽いことが売りですが、パワー自体は2コストと変わらないため、パワーを保っている「アガピトス」は6マナ以上優位の法則を受けていますね。

「ヘブンズ・ゲート」を使わずとも同じコストで手出しすることができ、トリガーの「ヘブンズ・ゲート」で出れば最低でも2面、呼ぶカード次第では最大5面まで止めることが可能となります。

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「パラ・オーレシス」は「アガピトス」のパワーを8000に上げ、広い範囲のクリーチャーに対応できるようになる良い組み合わせです。

極神編にはよりパンプ能力の強力な「ムルムル」も存在するため、デュエプレでも実装されれば「アガピトス」を強力なブロッカーにしつつ、効果によるタップキルにも貢献するでしょう。

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また、単純に攻撃のできるクリーチャーを持ってくるだけでも「アガピトス」と合わせて3点となり、「ヘブンズ・ゲート」によって2体出せば計6点を生成することも可能です。

「アクアン」などによってリソースを稼ぎながら6マナで大量展開ができれば、それなりに強力と言えるでしょう。

その点、現状唯一のブロッカーとスピードアタッカーを併せ持った「フンヌー」も採用圏内でしょう。

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3500とたいていのウィニーを上回るパワーのため、タップキルにも貢献できます。

もちろんデッキの種族を統一して展開をすることで「超神星」のような強力なフィニッシャーに繋いでも良しです。

この手のデッキが苦手とするハンデスに対しても「サンフィスト」や他マッドネス(相手ターン中に手札から捨てられた時に場に出るカード)を入れて対抗可能なため、面白く使うことはできそうです。

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能力に派手さこそないものの、十分なスペックを持ったカードと言えます。

低コストカードと組み合わせる必要があるため、今まで高コストパワーカードの詰め合わせだった『天門』に面白い型が生まれるやもしれません。


霊騎ラビリオニクス

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事前評価:8

7弾の『メカオー』にて猛威を振るった「ピラミリオン」と同じサイクルのアーク・セラフィム(紙ではセイント・ヘッド)担当です。

「ピラミリオン」も実は同じ5コストでシールドから出す効果だったのですが、「ラビリオニクス」には同じ調整をしてもらえませんでしたね。

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それでも十分に強力な効果のため、アーク・セラフィムのデッキにはまず4積み前提となるカードでしょう。

「ラビリオニクス」に繋ぐための「マンモキャノン」や、この後紹介する「ウルコス」の登場も決まっているため、「ピラミリオン」に負けない活躍が期待できます。

また、「マキシマムコブラ」のおかげでしぶとい盤面形成も可能です。

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相手からすれば「マキシマムコブラ」を真っ先に除去したいけれども、除去してもマナに行って「ラビリオニクス」からまた出て来るとなれば、厄介極まりないでしょう。

残念な点を言えば、コスト軽減が絡まない限り、「ラビリオニクス」で2面展開してから「超神星」を即召喚という動きが取りづらいことでしょうか。

「アナスタシス」の重さもあって、『メカオー』でしばしば行う、盤面に1体いる状況から7マナで「ピラミリオン」→「超神星」という動きは『アーク・セラフィム』には少々ハードルが上がりそうです。

しかし、アーク・セラフィムも粒ぞろいとなってきたため、あとは「マキシマムコブラ」以外の優秀な2コストがくれば「超神星」を安定して着地させるデッキとして成り立ちそうです。


ガントラ・マキシバス

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事前評価:3

多色ながら持っている種族はドリームメイトのみのため、採用検討するなら『ドリームメイト』になるでしょう。

このカードを使うのであれば3ターン目に出して次ターン攻撃時のブーストでつながる6コストが切り札となるデッキが理想ですが、『ドリームメイト』のエース「パンダネルラ」は5コスト。

かみ合いが悪く、「ヤッタルワン」や「ジャンガルジャン」などのより優秀な効果を持ったカードの存在と多色であることがネックで、ほとんど使われることはないでしょう。

素のパワーが高く、効果も堅実で決して悪くないカードではないのですが…

3弾の多色登場の時くらいに出ていれば活躍していたかもしれませんね。

攻撃トリガーによってノーコストでブーストすることが活きるため、スペース・チャージ能力などが出てブーストタイミングが重要になった時には光が差すかもしれません。

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ジェネラル・クワガタン

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事前評価:8

紙からの変更点は以下。

・コストが7から6に下がった

・cip(場に出た時効果)で探索マナブーストがついた

・同名を出す効果が非進化のみとなった

・自身がドリームメイトになったことで、自身も効果で出せるようになった(紙ではビークル・ビーというドリームメイトの補助種族)

さすがに「パンダ」に耐性を付与するのは強力過ぎたためか、非進化のみが対象となっていますが、それでもかなりの強化を受けたと言えるでしょう。

コストも調整されたことで「パンダ」の次に出すことが可能で、実質的な耐性を付与しつつ詰めていくことが可能となります。

また、「パンダ」のバトル置換効果も少なからずシナジーしており、マナに埋まっているカードにバトルを代わらせることで盤面を失わずに攻め続けることができます。

しいて惜しいところを挙げれば、完全な耐性ではなく、効果も即効性があるものではない点。

環境初期では「ジェネラル」や次に紹介するカードを搭載したパワー型の『ドリームメイト』が流行りそうですが、そうするとトリガーや低コストに割く枠を食ってしまいます。

最終的に「ジェネラル」を何枚積むかは議論を呼びそうですが、それほど選択肢が増えたとなると『ドリームメイト』の強化具合がよくわかるでしょう。


幻獣竜機ボルパンサー

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事前評価:10

デュエプレオリジナルカードです。

強力なのは間違いないのですが、この事前評価には少々私情も入っているかもしれません。

だらだらと書くつもりはないのですが、デュエマのインフレを語る指標の一つに”スピードアタッカーを持つWブレイカー”のコストがあります。

最初期の2003年が「ツインキャノン・ワイバーン」の7コストだったのが、このデュエプレ8弾に相当する2007年の極神編にて、ほぼ完全上位互換となる「ボルシャック・大和・ドラゴン」が登場しました。

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その後さらなる上位互換の登場にはまた3年ほどの時を要するのですが、この「ボルパンサー」は年譜では「大和」と同期にもかかわらず、「大和」をはるか彼方に追いやる性能を持って登場してしまいました。

まあ、紙では出た当初使えなかったからよかった「ガルベリアス」を実装したあたりで悪い予感はしていたのですが…

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真剣に「ボルパンサー」を考察すると、5コストのドラゴンでSAを持っていて、他に1体でもWブレイカーとなる点はドラゴンデッキでも十分な性能です。

『アポロ』ではおまけ効果の多い「ガルベリアス」優先かもしれませんが、採用検討範囲と言えます。

本命の『ドリームメイト』ではというと、主力の「パンダ」とマナコストは被ってしまうものの、そんなことは関係なくビートダウン力を高めることに貢献するカードパワーです。

「パンダ」から引っ張ってこられた場合には狙えば2つ目の全体除去効果も十分使用可能で、不利な態勢を一気に覆します。

たとえば『ツヴァイ』のような大型を大量展開してくる相手でも、トリガー「ホーリー・スパーク」さえ決まってくれれば、返しのターンで壊滅させることができてしまいます。

下手にブレイクして手札を渡したくない時や、リーサルをかけるタイミングを伺う鍔迫り合いの状態になっても強いでしょう。

もちろんただのWブレイカーやTブレイカーとして使っても強力で、遅い対面とわかっていれば「パンダ」がなくともビートをかけていくことが可能となります。

「ジェネラル・クワガタン」だけでも環境入りが可能な強化を受けたと思ったところにこれが来て、さすがに頭を抱えてしまいました。

あと残す希望は『ドリームメイト』が圧倒的赤緑型になることなく、これまでにもあった緑単やシータ(青赤緑)、トリーヴァ(白青緑)など、多様な形で残ってくれることですね。


霊騎幻獣ウルコス

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事前評価:8

デュエプレオリジナルのカードです。

効果は「青銅の鎧」と同様とシンプルなものの、重要なのは種族と色。

アーク・セラフィム、ドリームメイト共に8弾環境で活躍する種族となると予測されるため、このカードも見かける機会は多いでしょう。

メインは『アーク・セラフィム』の方で、他の同種族カードや「セイントマザー」の存在から白緑の色は確定しそうです。

3コストは「ウルコス」と「マンモキャノン」の2種類となったため、5コストの「ラビリオニクス」につなぐ役となるでしょう。

もちろん白緑やリースカラー(白赤緑)の『ドリームメイト』で採用すれば3→5で「パンダ」につなぐことができますが、8弾では赤緑の推しが強そうなので、白を入れるメリットがあるかは微妙です。

多色により事故要因となるのもマイナス点でしょう。

『アポロ』で言うところの「光神龍ベティス」のような白のドリームメイトトリガークリーチャーが来れば、デッキとして差別化はできそうですね。

余談ですが、この3コストで1ブーストする「青銅の鎧」の相互互換も無限に存在していて、種族次第で2020年までのガチ環境でも見られました。

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「ウルコス」にも共通している、種族の重要性を今一度認識できるカードです。


超神星ビッグバン・アナスタシス

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事前評価:6

紙からの変更点は以下。

・コストが8から9に上がった

・進化元の種族の一つがグレートメカオーからドラゴンに変わった

・シンパシーを得た

・踏み倒し効果がcip(場に出た時効果)からメテオバーンに変わった

・山上5枚から好きなクリーチャーを踏み倒す効果が、デッキからランダムなクリーチャーを出す効果に変わった

・踏み倒し数が場の上限確定になった

・進化クリーチャーが出せなくなった

・効果で出したクリーチャーのcipを使えなくなった

・パワーアタッカー+4000を得た

・ブロッカー能力が削除された

変更点10個は、デュエプレ魔改造カードの中でも当分(下手すれば一生)抜かれることのない記録でしょう。

見た目通りのド派手な効果を持ったフィニッシャーです。

進化元種族から見ていくと、最も確実な採用先は『アーク・セラフィム』でしょうか。

「マキシマムコブラ」→「マンモキャノン」or「ウルコス」→「ラビリオニクス」→「アナスタシス」の流れが最速5ターン目に可能です。

ただ、他の「超神星」を使うデッキに比べると必要パーツが多く、要求値はやや高め。

アーク・セラフィムを進化元にする「超神星」には色もあった「セイントマザー」がいるため、そちらでフィニッシャーとして事足りる場面も多い気はします。

効果自体は強力なため、「セイントマザー」4枚に対して2枚程度入れて、「セイントマザー」で打開できない場面に使い分ける感じでしょうか。

アーク・セラフィムにはブロッカーもいるため、ランダム展開とはいえ防御にも一役買ってくれる気はします。

他種族で見ると、『ドリームメイト』ではフィニッシャーは「パンダ」で十分なことが多く、『ドラゴン』では『アポロ』がいる上に進化元や「アナスタシス」自体が重いと、採用は難しく感じられます。

ただ、「ウルコス」のように『アーク・セラフィム』に採用できるカードや「ボルパンサー」のようなデザイナーズコンボを意識されたパワーカードも出るため、『アーク・セラフィム』と『ドリームメイト』の混合デッキも可能性が見えます。

踏み倒して強力な「サファイア」あたりを4積みする採用もありです。

面白いカードですが、9コストの重さ、攻撃トリガー、即効性がないことから若干他の「超神星」よりは劣ると考えられます。

また、8弾環境でも見かけるであろう「アポカリプス・デイ」には確実に引っかかってしまうため、使う際は要注意です。


まとめ

8弾の追加プールによって『ドリームメイト』はかなり環境で戦えるデッキとなりそうですね。

『ブリザード』が一戦を引きそうなことから、デュエプレの新たなマスコットとなるのでしょうか。

そう何度も思わせて7弾環境でもトップに混じっている『ブリザード』なのですが。

これを書き終えている2/14には既に8弾リリース日が発表されたので、いよいよ楽しみですね。

リリース前に事前公開カードだけでも紹介し切るようにやっていきます。

よろしければ次回の⑦もどうぞ。

それではまた。

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