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新カード解説⑧(デュエプレ25弾)

こんばんははじめまして。海月です。

書いているのがたいてい夜なのでこんばんはとしておきます。

自己紹介はあまり意味を成さないと思うので省略します。

とりあえずデュエプレはサービス開始当初からプレイしていて、毎月マスター到達するくらいです。

25弾の新カードの考察第7弾です。

⑦についてはこちらをどうぞ。

指標はこんな感じ。

9~10 環境トップレベルのキーカード。
7~8 優秀。環境でもよく見かけるレベル。
5~6 悪くはない。デッキや環境次第で使われる。
3~4 環境外。地雷枠や限定構築向け。
0~2 見なかったことにしていい。

基本的にはグッドスタッフ性とカードパワーを焦点にしているため、コンボ前提のカードはこの評価の限りではありません。

また、評価はするものの、用途の紹介がメインで、時折背景ストーリーでの活躍を織り交ぜていきます。

それでは以下、本題です。


音速 ニトロフラグ

事前評価:6

TCGからの変更点はありません。

相手のシールドが2枚以下になると効果を発揮する、革命2の逆のような能力を持った侵略者の低コストサイクルのカードです。

各文明に存在しますが、目立った活躍をするのはこのカード程度となります。

明確に【速攻】系に採用できるカードで、自軍全体のSA化は強力です。

1,2,3と続けてカードをプレイしてブレイクしていることで、召喚したターンのブレイクによって即座に条件を満たします。

自身がSAになるだけでも強力ですが、後続まで効果が及ぶことで相手に強い圧を掛けることが可能です。

《トップギア》の軽減や《無重力ナイン》を絡めた複数展開時も効力を発揮し、突破力を高めるカードとなってくれるでしょう。

パワーもコスト標準に加えて、攻撃時は5000と3ターン目にしてはかなり高く、4ターン目程度までに出てくるブロッカーなら軒並み超えていくことができます。

なんといってもこの後紹介する新時代の【赤単速攻】こと【赤単ガトリング】での活躍が期待されるカードです。

このデッキはヒューマノイド比率も重要なため、うってつけのカードとして積極採用されていくと考えられます。


音速ガトリング

事前評価:7
FT:オラオラオラ!速度勝負なら負けねぇぜ!――音速 ガトリング

TCGからの変更点はありません。

前回の《バロンスペード》と同じサイクルの、低コストW・ブレイカーの侵略サイクルです。

あちら同様に、2コストクリーチャーから積極的に侵略してビートしていく使い方で8割がた説明は終わっています。

最大の違いは、火文明故にSAがいることです。

《キルホルマン》《DJショー》によって、2ターン目から2打点を叩き込んでいくことが可能となります。

他には《斬込隊長マサト》や《無頼勇機タイガ》が最速で条件を満たします。

《ヴァルボーグ》もいよいよここまで来たか、というほどですね。

この動きのすごいところは、1コストから続けて出していた場合、たった3枚のカードで3キルのルートが完成するところにあります。

2ターン目に3枚シールドを割れるため、3ターン目はSAを出さずともリーサルを見ることができ、SAを出せばリーサル+1の過剰打点です。

24弾の【赤単速攻】が《ブレイズ・クロー》→《コダマ》+《ショック》→《鬼切丸》と動かなければ3キルがなかったところを見れば、段違いの安定性となります。

TCGでは登場するや否や【赤単ガトリング】として活躍し、その構築難度の低さもあって広く使用されました。

【レッドゾーン】が大器晩成型で追加カードの登場を待ったことからも、侵略の顔としてはこちらの方がまずは注目を集めていきます。

最速3キルは多少の相性差を乗り越える速度であり、デュエプレでも活躍が期待できるカードです。

弱点は従来の【速攻】同様、息切れのしやすさにあります。

3ターンキルのルートでは先攻2ターン目時に1コスト+2コストSA+《ガトリング》の3枚+マナで2枚を消費しているため、残る手札は1枚です。

3点で《デス・ハンズ》1枚踏んでしまうと、バトルも絡めて《特攻ジェニー》1枚撃たれただけで相手のシールド2枚に対して場と手札が空の状態となってしまいます。

こうなってしまうと、トップのカードをプレイし続けて勝つのもなかなか難しいです。

時には《コダマ》《ショック》の横展開を考慮に入れた戦術なども重要となってきます。

以下は、今では大型大会の定番となっているグランプリ(GP)1stでベスト8に入賞したリストです。

デュエプレでもこれがひな形になっていくと思われますが、一つ懸念となるのは《ボロック》がデュエプレでは既にND落ちしていることです。

1コストのプレイはキルターンに如実に影響してくるため、これが再録してくるかは重要な問題となります。

デュエプレのこれまでの傾向を見るに、当時の100%の再現というのはなかなかさせてもらえないので、《ボロック》以外すべてが揃うことから再録はないと考えます。

その場合、この枠に宛がうカードがパッと出てこない(現【赤単速攻】で採用されるアウトレイジは軒並みシナジーがなくなり、《マグナム》は遅い)ので、構築はしばらく模索されそうです。

色々書きましたが、このカードによって【赤単速攻】が強化を受けるのは間違いないと思われます。

なお、相性関係に触れると、【レッドゾーン】には不利寄りとなります。

これはあちらが構築によってはトリガーなどが入る上に、《レッドゾーン》がcipで除去を行うことにあります。

侵略は1枚の攻撃宣言時に複数枚乗せることも可能なので、こちらのビートが相手の動きを強くしてしまうリスクもありました。

デュエプレは【レッドゾーン】に力を入れてくると考えられるため、TCGでは序盤優勢だった【赤単ガトリング】との力関係がどうなるかは見物です。

また、地味な点で忘れやすいですが、パワーアタッカー+1000を持つことで攻撃中のガトリングのパワーは7000となります。

この後紹介するカードの効果も含め、《スクラッパー》を避けられる点は地味ながら重要です。


破壊者 シュトルム

事前評価:6
FT:地獄のスクラッパーがアウトレイジとなり、革命軍に味方する!

TCGからの変更点はありません。

《炎獄スクラッパー》を内蔵したトリガークリーチャーです。

TCGでは《炎獄スクラッパー》が5000火力だったので、デュエプレで足並みが揃うことになりました。

《炎獄スクラッパー》が一定の強さで評価されたように、こちらもそのまま評価することができます。

トリガークリーチャーとしては珍しく複数面を処理できる可能性を持っており、小型をばら撒く対面にとっては強く刺さる効果です。

ADの【ツヴァイ】対面などでは、呪文が封じられることからもこのカードがよく効きます。

一方で、この弾から推進される侵略持ちはインフレもあって高パワーが多く、このカードの火力範囲外という場合も少なくありません。

環境を見ながら使い分けていくことになるでしょう。

TCGでもこの事情から登場当初はそこまで使われず、次第に横に並ぶ環境になった際にちらほら採用されるといった感じでした。

種族等でもシナジーを作りづらいため、《デスハンズ》や《クロック》などのように赤のトリガーという理由だけで採用には至らないレベルです。

また、赤の受けカードとしては今弾でも出る革命0トリガーが非常に強力ということもありました。

次弾かその次の弾くらいでは更に強力なカードも登場するので、《シュトルム》を採用するなら赤の配色が少ないデッキで、赤の受け札が欲しい場合となってきます。

だいぶ構築が限られてきそうなことがわかりますね。

インフレによって《炎獄スクラッパー》の火力が不足してきつつある環境で、《炎獄スクラッパー》を最も上手く扱っていたデッキとしては【MRC】がありました。

そもそも火力枠を必要とするかは別として、《炎獄スクラッパー》を《シュトルム》に替えることで呪文の枠を1枠減らすことができます。

かつてこのために《炎獄スクラッパー》の枠を《地獄スクラッパー》に替えることもあったため、方法の一つとしては考えられそうです。

ただし、その場合は【MRC】の強みである使い回しができず、《ヴォルグ》で肥やせる枚数が減るなどの問題が出てきます。

デッキ性質上、トリガー獣として打点になるという側面も活きづらいので、すんなり採用とはいかないと思われます。

良いカードではあるものの、同じサイクルのカードに比べると一段階見劣りする強さです。


エンジェル・フェザー

事前評価:5
FT:天使の羽は、施しの羽。

TCGからの変更点は、山下に置く順番がランダムになった点です。

3コストのドロースペルとしては、公開する上に回収対象に制約があると、初期カードの《エナジー・ライト》よりも劣った性能をしています。

とはいえ、文明の違いを考慮すればそんなことを言うのも野暮でしょう。

白単色で3コストから1:2以上のアドバンテージを取れるカードは貴重で、【天門】系のデッキで《ジャスティス・プラン》と並ぶ初動札となり得ます。

現在の【天門】はクリーチャーと呪文比率が2:1くらいとなっているため、回収もある程度安定して2枚見込めるでしょう。

《ジャスティス・プラン》が期待値2~3枚回収であれば、このカードと続けて使用することでその後の展開はかなり余裕が持てます。

回収しに行ける呪文が《ジャスティス・プラン》や《ドラゴンズ・サイン》など、その後取りたい動きであることもかみ合いの良さが見えるところです。

ただし、それでも有利交換が取れるかは不確定で、そこそこの確率で1枚回収に終わる可能性があります。

確実な仕事やゲームスピードへの対応が求められるのであれば、3コストチャージャーに枠を割く方が賢明です。

今弾では前回紹介した《究極・チャージャー》や、④で紹介した《ラ・クルスタ》などが初動の候補に加わります。

【天門】系はデッキパワーの担保のために高コストを減らしづらいため、このカードにまで割く枠があるかは要検討でしょう。

選択肢としてあるのが喜ばしいカードです。


超音速 ターボ3

事前評価:8.5
FT:レッドゾーンに遅れるな!音速の侵略を見せてやれ!――超音速 ターボ3

TCGからの変更点は、ドロー効果が攻撃の終わりからcipに変わった点です。

【レッドゾーン】における進化バイクの有望な1枚で、リソース補充役として継戦力を担います。

TCGからの変更は非常に大きく、攻撃してトリガーで除去されると使えなかったドロー効果を確実に使えるようになりました。

一回きりでディスカードこそするものの、手札が0の状況でも3ドローとなるため、踏み倒しで出るところを見ても専門である水文明が泣きそうな性能です。

コストも5と低めなため、場合によっては溜めるプランを取る際や手札事故時に手出しの進化も見込めるでしょう。

また、侵略は一度の攻撃時に複数のカードを宣言することが可能ですが、cipになったことによって《ターボ3》の弱点であった低いパワーを晒さずに済むようになりました。

コマンドの攻撃時に《ターボ3》→《レッドゾーン》の順で侵略をして、《レッドゾーン》でT・ブレイクを決めながら3ドローができるようになったので、ドローのために《ターボ3》を上にしなければならなかったTCGと比べると大きな差です。

第3の上バイクである常在効果持ちの《マッハ55》との相性も良くなりました。

cipになったことによるもう一つの違いに、《ターボ3》自身を連打できるようになったこともあります。

手札交換は任意のため、とりあえず手札にあるだけ《ターボ3》を重ねてしまって、納得のいくところで手札交換を止めるという芸当もできるようになりました。

TCGの系譜で行けば【赤単レッドゾーン】は後に様々な要因で《5000GT》を採用するに至ったため、手札を高速回転できるこの点はかみ合っています。

もちろん《クロスファイア》も相性が良く、【墓地ソース】といかないまでも墓地利用を意識した構築のお供にも採用を考えられそうです。

総合的には、TCGから最も使用感が変わり、かつ【レッドゾーン】のプレイングを別物にし得るカードだと考えます。

このカードを含めた侵略を如何に上手く使うかがデッキの強弱を決めるということもあり得るでしょう。

攻撃の終わりという、効果が使えるか不確定の能力でもTCGで長くスタメン入りしていたところを見れば、基本4枚確定のカードになっていくと思われます。


おわりに

《ターボ3》でSR以上8種類が公開されました。

ルカのスキンが付属するオリジナルカードと《ドギラゴン》の収録が決まっているため、これで目玉カードが出そろったことになります。

…火文明偏重感は拭えないですね。

【レッドゾーン】は《5000GT》が加わるまでのTCGと違って、序盤から高額デッキとなっていきそうです。

少し先取りしたカードも収録されていますが、それでも受けデッキへの回答や侵略元になる下バイクの不足などが見えるので、一直線に強いデッキとはならないと思われます。

TCGの完璧な再現をさせないのがこの頃のデュエプレの傾向としてあるため、【レッドゾーン】もその煽りを受けていそうです。

《ターボ3》の強化などによって色々なことができそうになっているので、深みのあるデッキになるといいなと個人的には思います。

あと1,2回くらいで終わりになります。

良ければ次回の⑨もどうぞ。

それではまた。

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