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デュエプレALL環境Tier2考察・除去サファイア篇(1/1~)

こんばんははじめまして。海月です。

書いているのがたいてい夜なのでこんばんはとしておきます。

自己紹介はあまり意味を成さないと思うので省略します。

とりあえずデュエプレはサービス開始当初からプレイしていて、毎月マスター到達するくらいです。

さて、年が明けてまだ日も浅いですが、マスターまで到達したのでALL環境のランクマッチ考察です。

Tier1に関してはこちらに書いたので、ここではTier2に関して記載します。

基本的には下から上を目指す方が好きなので、Tier1とは違って個別で掘り下げて書こうと思います。

ただし、NEWの記事も書くため、すべてのTier2を紹介するわけではありませんので悪しからず。

単独調査のため、統計データとしては不足がありますが、幾何かの役には立つかと思います。

統計結果まとめとTier1デッキの傾向

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(1/1~1/3間でALLランクマッチ100回試行)

~Tier2~

・『クローシス除去サファイア』

・『4c,5c天門』

・『アポロ系統』

・『デアリカチュア』

(Tier1・Tier2の括り、上記の相性等、あくまで個人的見解であり、現環境はどのデッキも勝ち得る/負け得るものだと考えます。)

コントロール大苦戦

冬の時代とは言わないまでも、6弾環境と比べて明らかに勢いを落としているのが『クローシス除去サファイア』『4c,5c天門』に代表されるコントロールデッキです。

その理由は大きく2つあります。

①カードパワーのインフレ

すべてのカードに当てはまる、というわけではないのですが、ゆるやかに、時に急速にインフレしてきたのがデュエプレでした。

そしてこのインフレはデザイナーズコンボの推進が根源にあると考えられ、7弾ではユーザー考案のグッドスタッフ的なデッキ『クローシス除去サファイア』や『4c,5c天門』を上回る結果となっています。

②速攻、ミッドレンジがコントロールの動きをする 

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「超神星マーキュリー・ギガブリザード」が代表格となりますが、早い段階から攻めて来るデッキが展開を読み、コントロールデッキをコントロールしだすようになってきました。

そのほか範囲を広げればキリがありませんが、「キャプテン・ミリオンパーツ」、明確な採用先は決まっていませんが『封魔ゴーゴンシャック』などがカード単位での目立った例となります。

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しかし、本当に恐ろしいのはTier1軍のデッキすべてがその気になればコントロールの動きができる、ということです。

では、そんなTier1に対してTier2たちはどう抗っているのか?

今回はコントロールの代表格『クローシス除去サファイア』を見ていきます。


『クローシス除去サファイア』

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~対Tier1との相性~

・『白緑ブリザード』 不利

・『青単ツヴァイ』 有利or微有利

・『青白メカオー』 有利or微有利

・『デイガアウゼス』 五分or微不利

リリース当初から存在する『ボルメテウスコントロール』の血を引く由緒正しいアーキタイプの『クローシス除去サファイア』。

7弾では「インフェルノ・ゲート」という明確な切り札の早出し権を得て環境トップかと思われましたが、その雲行きはすぐに怪しくなりました。

最大の理由は何と言っても因縁の『白緑ブリザード』の存在があります。

対『白緑ブリザード』

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相性:不利

人によって捉え方は異なるでしょうが、巷では「9割無理」という評価もあるほどの明確な不利対面です。

何と言っても絶えないリソースで攻め続けられることが厳しく、そこに「ダイヤモンド・ブリザード」や「進化の化身」のパワー5000越えを取る必要も出て来るので苦しいゲーム運びとなります。

そもそも除去コンは1対1交換を前提に進めていくので、アドバンテージを稼ぎ続ける『ブリザード』にはコンセプトから勝てないのです。

私自身デュエプレでも紙でも『ボルコン』愛好家ですが、この対面は構築を多少寄せてプレイングで対応してせいぜい6,7割は負ける対面となります。

そのためか、現在一部のプレイヤーでは『ブリザード』とは勝負をしないという選択肢が『サファイア』を使う上での前提となりつつあります。

この後の解説の端々からも理解できるかと思いますが、もう『ブリザード』を意識するカードは抜ける傾向にあるほどです。


対『青単ツヴァイ』『青白メカオー』


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相性:有利or微有利

これとは逆に「有利」とされている『青単ツヴァイ』と『青白メカオー』対面ですが、それぞれに裏目となる要素があり、引きと相手のプレイング次第で五分にも不利にもなります。

対策として除去コンしていくことは当然なので、今回はピンポイントにどちらにも共通する最悪の解答札「ギガブリザード」について書きます。

呪文を30枚弱詰め込む『サファイア』ではプレイされると3枚のアドバンテージを失うことが確定し、単体で攻め切られることも多々あります。

ちなみに仮に攻められずに棒立ちされた場合、クリーチャーによる除去ができなければ『サファイア』のデッキ内の呪文コスト的に3アド失いつつ2,3ターンエクストラターンを取られるものだと思ってください。

そしてまた、それぞれに「ギガブリザード」着地を御膳立てするカードがしっかり入っているのです。

『ツヴァイ』では「ストリーミング・ビジョン」によるドローソースやドローしながら展開する「アクア・ハルカス」「アクア・ハルフォート」、『メカオー』には「装甲支援ガトリンガー」による大量ドローと「鋼鉄大師ジャンボ・アタッカー」によるパワーラインの引き上げが『サファイア』を苦しめます。

よって、「ギガブリザード」の着地回避を目指すのは「除去コン」として当然なのですが、「ギガブリザード」の着地後にどう対処するか、あるいはいかに「ギガブリザード」を引き出すかが鍵となってきています。

具体的な解答として採用が増えてきたのが「アクア・サーファー」

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原点にして最強のトリガー獣で「ギガブリザード」を消し、まさに返す刃で除去やハンデスを繰り出して逆転します。

仮にトリガーせずとも手打ちの強さが増したのが7弾からの変化ですね。

また、同じ役割で「不浄の魔人ジャラ」の採用も増えています。

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他には雑な単体「ギガブリザード」を確実に間に合うマナコストで除去でき、SAとしても運用できる「腐敗幽騎マルドゥクス」。(どうでもいいですがある攻略サイトでこのカードの評価が10点中5.5点でした。ありえません。)

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ある種最強の盾となって時間を稼ぐ「魔聖デス・アルカディア」。

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忘れ去られた頃にやってきて今めちゃくちゃに突き刺さる「解体人形ジェニー」。

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全体除去、ハンデス、「サファイア」以外の打点にもなり、NEWのみならずALLでも見られるようになってきた「ヘリオス・ティガ・ドラゴン」「白虎の剣皇ダーク・サラマンダス」のセット。

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などなど、人それぞれの回答を用意して「ギガブリザード」を抱えるデッキに立ち向かっています。

幸い、『ツヴァイ』と『メカオー』はリソースを枯らせば勝利の光が差すのが良いところですね。


対『デイガアウゼス』

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相性:五分or微不利

そしてこれら3つのTier1と一線を画すもう一つのTier1が『デイガアウゼス』です。

本音を言えば、「こいつさえいなければ」まだTier1に居られました。

とは限りませんが、このデッキがあることで『サファイア』は早いデッキも遅いデッキも考慮する必要が出てしまうのは重いことです。

逆に『サファイア』がTier2で『アウゼス』がTier1たり得るのは、『アウゼス』が他のTier1とも『サファイア』とも戦えてしまうからです。

特に『サファイア』が辛酸を舐める『ブリザード』に有利を取れる差は大きいですね。

さて、肝心の『アウゼス』と対面した時に『サファイア』が嫌なカードですが、まずストレートに「悪魔聖霊アウゼス」が痛いです。

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そもそも『アウゼス』が環境に台頭してきたのは暴れる『サファイア』に対抗するためだったのですから、当然といえば当然ですね。

具体的には「アウゼス」+「光輪の精霊ピカリエ」でもう『サファイア』は攻め込むことができません。

また、「アウゼス」を純粋に取れるカードが『サファイア』側には基本的に「デーモン・ハンド」しかありません。

対面した場合にはまず「アウゼス」を場に出させないことが重要となります。

また、「聖騎士ヴォイジャー」も出た返しのターンで除去できなければ不利となりやすいです。

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コスト軽減からの横展開が絡んだ上に「アウゼス」が立てば『サファイア』にとってはまさに難攻不落となります。

ブーストに失敗した場合、『サファイア』側が「ヴォイジャー」を取れる札が限られる所もつらいポイントですね。

そして「ヴォイジャー」による早出しも見えて来る、出たら即ゲームエンドの「聖霊王アルファディオス」もいます。

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最近は他Tier1の存在もあってピン投となりつつありますが「聖霊王アルカディアス」を採用することもすっかり定着し、どちらも『サファイア』側がプレイされたくないカードです。

ではこれらの嫌なカードが積まれたデッキに『サファイア』側がどうやって対抗しているかというと、実はそんなものないというのが本音です。

しいて挙げるとすると、ブロッカー除去に貢献して初動になり、『ツヴァイ』や『メカオー』にも効く「コメット・チャージャー」

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ブロッカー除去+ハンデスで天門に強い「腐敗幽騎ガレック」

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速攻対策になって『アポロ』にも刺さる「ピカリエ」まで焼ける「サウザンド・スピア」

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などがあります。

どれも他の対面にも使えるって理由で採用されるカードばかりで、クリティカルに『アウゼス』に効くカードはないのです。

まあ、『サファイア』も「ゲートサファイア」のギミックを手に入れたことで有利要素も生まれており、完全な不利とはならないのはそのためです。

ただ、ここで最初の「こいつさえいなければ」に戻るのですが、『アウゼス』に効いたカードの一枚を不採用にするケースが『サファイア』側に出てきたのです。

それはズバリ、「ロスト・ソウル」。

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『サファイア』側はこれさえ引き込んでいれば隙を見て使い、対コントロールの勝率を大きく上げられたカードでした。

ですが、他にも大きな効果を発揮した対面の『4c,5c天門』が減り、他のTier1デッキ相手に間に合わずに腐りがちとなることから、最近は採用しない型が増えてきているのです。

もちろん、明確なパワーカードであることは事実で、他Tier1対面でも決まれば「サファイア」以上のフィニッシャーとなりえます。

つまるところ、『アウゼス』にほとんど上振れとされる動きがない以上、対面するには十分に経験を積んでプレイングを磨くというのが一番の答えなのかもしれません。

投げやりな感じがしてあまり好きではないですが、『サファイア』がTier1でなく『アウゼス』がTier1であることを自覚して、構築からプレイまで考える必要があるのだと思います。

均衡に近い五分or微不利の相性を変えるのはプレイヤー次第です。


最近の構築傾向

結論から言えば今の『サファイア』は十人十色のアレンジが加わった最も面白い時です。

その中から比較的共通してくる傾向を導き出すと、先にも触れてきた「アクア・サーファー」や「マルドゥクス」の採用があります。

クリーチャーによる除去であり、特にトリガーである「サーファー」は今環境でマストと言えるのかもしれませんね。

また、「サーファー」ほどでないにしても見られる傾向が、これも先に触れた「ロスト・ソウル」の不採用。

同じ不採用枠だと「デーモン・ハンド」と「地獄スクラッパー」を4枚ずつの計8枚積む構築はかなり減ってきました。

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これは『ブリザード』に勝てないから割り切っていたり、「ギガブリザード」の前にトリガーは無力であるからだと考えられます。

「サーファー」や「ジャラ」などのトリガー獣の採用が増えたこともあって、人によってはどちらかをバッサリ4枚切っていますね。

これと対照的に、これまで3枚積みずつだった「インフェルノ・ゲート」または「サファイア」あるいは両方の4積み構築が見られるようになってきました。

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「インフェルノ・ゲート」は「サファイア」に限らず墓地を手札にする汎用カードですし、「サファイア」の増加はミラー対面や他コントロールで除去されることとトップを強くするためだと考えられます。

特に「インフェルノ・ゲート」の器用さ、これはさすがプレ殿カード。

探索なんてあってないようなもので、この先いつまでもこのカードはサファイアと友達であり続けるでしょう。

その他は引いてしまった「サファイア」を落としつつ潤滑油となり、減りがちな青マナを確保する「エマージェンシー・タイフーン」

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もはや懐かしくなりつつあるミスター隠し玉「憎悪と怒りの獄門」

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などの採用が散見されています。


注目カード

まあまあ見るレベルになってもいますが、先にも紹介した「解体人形ジェニー」は汎用的に今環境に効くカードと言えます。

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強い要素は3つあります。

①ツヴァイ、超神星などのTier1デッキの核を取りやすい

『ツヴァイ』はかなり足踏みし、『メカオー』では抜けてもちろん嬉しく、仮に「超神星」がなくとも次点でコストが高いドローソース「ガトリンガー」を抜いてくれます。

②『ブリザード』以外のデッキが手札をフルに使って勝負してくる

特に『ツヴァイ』は1枚1枚の重さがTier1間でも断トツです。

また、『ブリザード』対面でも「進化の化身」を抜けると勝ちの芽が見えることがあります。

③裏目、マッドネスが少ない

唯一の裏目がミラーや『カチュア』や『天門』のサファイアを落として「インフェルノ・ゲート」で拾われることです。

「ジェニー」と同じように強いハンデスカードとして「デモニック・バイス」も候補として挙げられます。

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特にこれは相手が選ぶとはいえ2枚抜くため、決まれば勝負を決める場面もあります。

3コストチャージャーから綺麗につながるのも推しのポイントです。

また、他2枚ほどプッシュはできませんが、「ゴースト・タッチ」も採用を検討できるカードです。

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「サファイア」には採用されていませんが、稀に見かける『ガーディアンコントロール』では採用されており、「ゴースト・タッチ」と「神託の守護者ミント・シュヴァール」の組合せは馬鹿にならないものがあります。

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ここまできて書きますが、もし「ゴースト・タッチ」がナーフされていなければ『サファイア』がTier1に居た未来があったと思います。

それくらい優良なハンデスがないことは今のコントロールにはつらいことです。

同じハンデスでありつつ、決まればより勝負を決めるのが「根絶のデクロワゾー」ですね。

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これは重さが気になるところでもありますが、仮に盾を割り切られても無事召喚してターンが返ってくれば勝利確定の対面が多いです。

一見腐りそうな『アウゼス』相手でも「ヴォイジャー」を焼けるのは評価点です。

あまりにハンデス推しになりすぎてしまうので他の注目枠を挙げれば、初動+『ブリザード』以外に腐らない「コメット・チャージャー」があります。

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このカードを3ターン目に打ってブロッカーを焼き、次ターンでハンデスカードを打てれば勝利はぐっと近づきます。

また、その二役を一挙にこなす「腐敗幽騎ガレック」も今評価の高いカードです。(結局ハンデスですが…)

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まとめ

これまでの『サファイア』は、言ってしまえば全方位外交のできる器用デッキでした。

ただ、それは同時に器用貧乏でもあり、よりわかりやすく言えばどんなデッキにも勝ち、どんなデッキにも負けるデッキでした。

しかし、現在の環境は器用さを維持するのは難しくなりつつあります。

一つ大胆なことを言えば『ブリザード』を完全に捨てた構築をして『ブリザード』に対面しなければ高い勝率が見込めるでしょう。

『ツヴァイ』と『メカオー』に有利で『アウゼス』と五分なデッキがガン不利な『ブリザード』を切ったらどうなるか…。

※ここまですべて個人的見解です。

長くなりましたが、ここまで読んでくださった方はありがとうございます。

それではまた。

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