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環境考察人が本気で最終TOP100入りを目指した話。(デュエプレ9弾)

※全文無料です。気兼ねなく。

こんばんははじめまして。海月です。

書いているのがたいてい夜なのでこんばんはとしておきます。

自己紹介はあまり意味を成さないと思うので省略します。

とりあえずデュエプレはサービス開始当初からプレイしていて、毎月マスター到達するくらいです。

今回は、先日のスペル・デル・フィンカップにてNDでレート1710、17位の成績を収めることができたため、そのデッキと背景について書いていこうと思います。

ちなみに5/28(金)20:00時点のレートは1510程度です。

初めに書いておきますが、この記事は長いです。

具体的には

・環境読みとデッキ選択(3000字程度)

・構築解説(7000字程度)

・対面解説(4000字程度)

・その他雑記(3000字程度)

となっています。

が、私が有料記事を購入するならこれくらい詳説を書いてほしいという個人的な願望を込めて書いたため、購入した気持ちで読んでいただけると幸いです。

無論、他有料記事作成者を批判する気持ちはありません。

不要と感じるところは読み飛ばしていただければと思います。

使用したのは主に以下の『サファイア入りリースドリメ』です。

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環境読みとデッキ選択

過去に、8弾リリース後に環境考察をデッキ選択に活かす方法について記事を書いています。

今回も同じ方法を踏襲して結果が出せました。

過去環境とは言えど今後も永遠に活かせる内容だと思うので、ぜひこちらからご覧ください。

さて、9弾リリース翌日の5/28(金)の時点で、見聞きした情報とこれまでの経験から、新弾直後で流行すると想定していたデッキは以下です。

書いている順に上位のメタ対象として意識し、それに対抗できることを基準にデッキを選定しました。

以下、画像は40枚に満たないものはおそらく確定枠となって採用されるだろうと考えたカード、40枚のものは実際に私が仮組みしていたデッキです。

①驚天の超人

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前環境の異端児で、3弾NEW落ちによる影響が小さく、かつ新規の「ジャック・アルカディアス」が入ることや、因縁の『ゲオアガピ天門』が「エリクシア」不在となることで活躍することは明白でした。

トップメタと位置付けています。


②5cミラクル

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新弾が多色プッシュかつ「フェアリー・ミラクル」「超絶究極神」などのインパクトが大きかったため、使用者が増えると考えました。

パワーカードが多いため、当初はトップメタになると考えていましたが、次第に守りの薄さ(デュエプレのトリガー呪文の弱さ)から使用率ほど高い勝率を出さないデッキになると感じるようになります。

前述した過去記事でも書いていますが、5ターンキルができないデッキで「ヘブンズ・ゲート」を採用しないデッキは現状環境トップ足り得ないからです。

8.5弾環境ではこれを『4cアガピトス』が打開しましたが、それは「ギフト」と「アガピトス」「メツ」のボードコントロール力によるところが大きいものでした。

「ミラクル」と「アガピトス」を併用する構築は、「アガピトス」が要求する固定枠の多さから純粋な『5cミラクル』にデッキパワーで劣り、この時期に組まれることはあまりないと考えます。

後々強い形は定まっていくでしょうが、この時点では構築難易度の高さからほとんどがつまずき、守りが薄いか事故要素を抱えると捉えました。


③ドルバロム

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『デアリ』『黒緑』に強化が入ったので、強さに関わらず見かける機会はあるだろうと想定しました。

ただし、4コスト以下のデーモン・コマンドの追加がなかったため、これまでにもあった『天門ドルバロム』のような耐久性を上げた構築も視野に入れます。

『ドルバロム』のデッキが流行るとすれば環境が後ろよりだと読まれているという裏付けになるため、環境の鍵だと位置づけていました。


④アポロ

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トップメタの『驚天』に相性がいいデッキとして知られていたため、少なからず使用者が増えるはずです。

特に新戦力はなかったものの、他のデッキタイプとは一線を画す異質性があるため、意識からは外さないようにしました。


⑤ゲオアガピ天門

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「エリクシア」が不在になっても天門自体は使用されると考えていました。

前環境トップの『ゲオアガピ天門』は「エリクシア」がなくとも「魂と記憶の盾」でトップメタの『驚天』に対抗でき、かつ苦手対面の『テクノロジー』はいったん鳴りを潜めると思われたからです。

デッキパワーは相変わらず高水準のため、いつ当たってもおかしくない相手として頭の片隅に置きます。


⑥4c天門

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「ビューティシャン」や「クルセイド・チャージャー」「超絶究極神」などの新規を採用しやすいことと、「サファイア」を無理なく積めることから『ゲオアガピ天門』の入れ替わりとして台頭すると踏みました。

個人的に「バルホルス」の刺さりが良いとも感じていたので、その点からも一定の使用率になるはずだと考えます。


⑦4cアガピトス系統

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敵対色サイクルと「クイーン」「キング」を採用しやすいことから一定数いると思いましたが、目新しさに欠ける、かつ前述したように『5cミラクル』相手にデッキパワーの差が出ると考えたため、それほど多くないと想定しました。

ただし、環境への適応力が高く、明確な不利対面がイメージされなかったため、一部上位者は使用するだろうと考えました。


⑧青単テクノロジー

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9弾で存在感の強かった「クイーン」が刺さるため、環境初期では使用率が落ちると考えました。

ただ、『青緑テクノロジー』のアイディアが既にあったこと、事前評価記事に書いた通り「クイーン」「キング」が進化元を用意する点や盤面干渉しない点から構築に難があると考えたため、遅い環境で強いこのデッキは最終日にかけて使用者が増えると想定しています。


仮想敵を並べ立てることができたため、使うべきデッキの検討に入ります。

①驚天…単純な解答として大型、特に「ボルメテウス・サファイア・ドラゴン」を積めるデッキを候補にします。

②5cミラクル…守りが薄いかつ事故要素を持つため、安定性のあるビートダウンを使用すべきと考えます。

③ドルバロム…②と同様です。『天門ドルバロム』は少々厄介ですが、ピーキーなデッキのため、シェアはすぐに伸びないはずだと割り切りました。

④アポロ…小型除去orボードコントロールができるデッキを条件に加えます。が、目新しさがないので意識優先度は低めです。


上位①~④を加味して、ここまでで『リースドリメ』を第一候補にします。

色・構造から「サファイア」を採用しやすく、

・ビートダウン

・安定性

・ボードコントロール

を一通り満たすからです。

特に安定性は新弾リリース後の混沌とした環境の中で大事にしたい要素です。

次に⑤以下のデッキに対して『リースドリメ』を使用した場合の相性を考えます。


⑤ゲオアガピ天門…前環境では不利寄りだったが、「エリクシア」が抜けたのは相当大きいです。母数も伸びづらいと判断でき、もし対面しても五分を見込めます。

⑥4c天門…7弾環境で自分が使っていただけに、意外に脆いことは熟知していました。新規がほとんど多色で事故率も上がっているため、相性はそう悪くないと考えます。

⑦4cアガピトス…前環境の最速ギフトアガピトスやギフトメツが重いため、不利寄り。ただ使用率は伸びない可能性が高いと見込めた上に、勝機がないわけではないのでいったん意識外とします。

⑧テクノロジー…構造上ビートダウンに弱いので、仮に形を変えてきても有利に戦えるはずです。また、最終日にかけて必ず使用率が伸びるはずと考えていたため、先取りしてメタれると想定しました。


上記理由から『リースドリメ』の使用に問題がないと結論付けました。

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改めて見ると異質なはずの「サファイア」もしっくり来て見えるので、固定枠が少ない『ドリームメイト』の堅い基盤を感じられます。

1枚目は30日まで使用した構築、2枚目は31日に使用した構築です。

新規は「ジャック・アルカディアス」のみですが、これによって青を抜くことができ、前環境で不利寄りだった『アポロ』の対策がしやすくなったため、タナボタだったと言えます。

『4cアガピトス』も先に書いたように候補としていましたが、それほど使い込んでおらず、率直にプレイに不安があったので断念しています。

また、筆者は月初のランク報酬までは生成する勇気がなかったため、既存デッキで戦う必要がありました。

もしも生成をするならば『黒抜き4cマルコ』を検討しています。

実際の月末の環境では仮想敵としたデッキのうち、

①驚天、②5cミラクル、④アポロ、⑥『4c天門』(4cゲートサファイア)、⑧『テクノ』が一定数存在し、

ここに『4cドルバロム』『ガントラ大和』『ドロマーテクノロジー』『青抜き4cマルコ』『リースドリメ』『赤白速攻』が加わります。

途中極端に相性の悪い対面が台頭すればデッキ変更も検討しましたが、このいずれも悪くないデッキタイプであったため、『サファイア入りリースドリメ』を使い抜きました。

使用率と結果は一致するものではないため、単純に答え合わせとは言えませんが、私がTwitter上に公開された最終TOP100入りを果たしたデッキを集計したグラフが以下です。

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※1人で複数のデッキを使ったと報告している人は全部カウント(5cアメージングとテクノロジーを使いました、と書いてあれば2カウント、2種類の5cアメージングを使いました、などは1カウント)
※新弾前から安全圏でステイしてました~と書いている人は基本除外

事前の読みから大きく外れることなく、同時に『リースドリメ』の入賞数からも通りの良さがわかります。

いずれのデッキとも五分近く、あるいはそれ以上で戦える、文句のない板デッキであったと思います。


構築解説

■初動(「ライフ」「ヤッタルワン」「ウルコス」)

4ターン「パンダ」を成功させるために重要な初動は、先行3ターン目までに1枚以上引ける確率約91%になる11枚採用を最低限としています。

10枚にすると約89%になるため、ここを誤差とする人は10枚でも構いません。

ただし、仮に「サファイア」に枠を取られていなければ私は12枚にします。


■「フェアリー・ギフト」

この月末環境で最も「ギフト」を有効に使えていたデッキは『リースドリメ』であったと考えます。

3枚4枚積みたいカードでしたが、枠の都合から2枚としています。

強い使い方が主に3種類あります。

・ギフトアガピトス

⇒環境のデッキの多くがまともに除去を行えるようになるのは6マナからである上に、多面除去が6,7マナ帯までほとんど飛んできません。

対面が『驚天』以外のデッキで、かつ3ターン目にギフトアガピトス→「ウルコス」出し→次ターン「パンダ」進化で2点を通せば9割勝てます。

・ギフトパンダ

⇒「ヤッタルワン」→ギフトパンダが3ターン目に狙えます。

手札消費が激しいためあまり賢い策ではありませんが、「パンダ」から「バンジョー」が出てリソース回復できる可能性、「ボルパン」が出てリーサルが近づく可能性、「ウルコス」が出て次に6に繋がる可能性があります。

特に後攻時や遅いデッキ対面時、残りの手札に「ボルパン」「アガピトス」などのパワーカードがある場合には十分アリな選択肢です。

・ギフトサファイア

「サファイア」を『驚天』対策のみだと思う人に痛い目を見せられます。

普通にプレイしていても6マナ時の「アガピトス」→「ウルコス」で次ターン8マナに到達するため、想定以上に無理なくプレイ可能です。

先に「パンダ」で2点通していればイージーウィンできるため、あらゆる対面に有効な手です。

ほとんどないことですが、「ギフト」2枚を使えば「サファイア」が7マナで出せるため、「パンダ」→「ウルコス」捲りから次ターン一度だけプレイしたことがあります。

上位に一定数ビートダウンがいたため、意識して損のないプレイでした。


■「アラゴナイト」

2か3で分かれる枠ですが、3にしました。

『驚天』が「驚天」以外でビートダウンしてくる時の除去手段、『アポロ』やミラーの盤面処理など、「アガピトス」を見かける機会が減ったからこそ刺さる対面が増えたからです。

一試合で2枚以上使うことも多かったため、色基盤や「ボルパン」を削っている関係でも3枚必須だと考えます。

可能なら4枚入れたかったです。


■「バンジョー」「パンダネルラ」

どう構築しても確定4枠だと思います。

これまでは「ヤッタル」→「バンジョー」→「パンダ」を先行で決めれば7割は勝ちが決まるほど強かったですが、『驚天』対面のみはそうではないので脳死で目指さないよう注意が必要です。

「バンジョー」のサーチは「ボルパン」の枚数を減らしているため、より慎重に考える必要があります。


■「ボルパンサー」

正直に言えば私は3枚しか持っていないので4枚構築を試したことがありません。

が、かつて2枚で運用をしていた経緯から”3枚は欲しい”と考えて3枚目を生成しており、3枚運用で問題を感じていなかったので4枚目を検討しませんでした。

基本的に今はゲーム中1枚プレイできれば十分だと考えています。

強い場面は主に以下2つです。

・SA

⇒言うまでもありませんが、「パンダ」から出て一番バリューが高いカードです。

仮に「パンダ」の攻撃で「デーモン・ハンド」を踏んでも、「ボルパン」がいれば除去対象を迷わせることができます。

踏まなければそのまま盾を1枚にしても良し、相手がまだ除去を行えないマナ帯(4マナ以下)であれば、留まって次ターンに「アラゴナイト」でも出せば9割勝ちが決まります。

・パワー

⇒デッキ構造上、パワー7000以上を取る手段はほぼ「ボルパン」のみです。

並べてから『驚天』を倒せたり、後述する『ガントラ大和』の「大和」「ガルベリアス」を倒せたりと、パワーが活きる場面も多かったです。

全体除去効果も3度ほどですが使用したことがあります。

もちろん4枚採用でもよいカードパワーを持ちます。


■「アガピトス」

これも言うまでもなく4枚確定枠です。

このデッキで、この時の環境で一番強いカードでした。

主に3つの強みがあります。

・最強のボードコントロール力

⇒『4cアガピトス』が減って『驚天』『5cミラクル』ほか新規デッキでも「アガピトス」に頼らないデッキが増えたため、環境から「アガピトス」の採用率が落ちました。

よって『アポロ』などの盤面準備するデッキが一定数勢いを取り戻しますが、それらに対して8.5弾環境の苦渋を思い出させることができます。

ミラーや「ゲオルグ」「キング」の進化元除去、タップによるブロッカー無力化としても有効です。

・打点形成力

⇒一番強かったと感じる点です。

「ギフト」の項で触れたように、3ターンギフトアガピで3点を作るだけで、重いデッキのほとんどを対処不能できます。

そうでなくとも4ターン「パンダ」からの次ターン「アガピトス」召喚で盤面に4体並べば、ほとんどのデッキは返せません。

時には最速「パンダ」よりも「ライフ」→「ウルコス」→「アガピトス」の流れで3面展開をし、5ターン目以降に処理し切れない数を揃えて一斉攻撃をすることもあります。

・驚天対策

⇒「驚天」の効果で場に出すことで、打点・ブロッカーとして活きます。

「サファイア」+「アガピトス」のセットで出せれば、手札に3コストの光をキープしておくことで返しのターンで「驚天」を「サファイア」で取れます。

仮に「サファイア」がない場合でもブロッカーや純粋な2点として使うことができる点は優秀です。

「驚天」着地前に「ヤッタル」「ウルコス」などを置いておけば5体ほど並ぶ盤面を作ることも容易で、最終手段として自分の盾に祈りながらのリーサルを狙うこともできます。


■「ボルメテウス・サファイア・ドラゴン」

前提として書いた通り、『驚天』対策が主です。

3枠投入することで3ターン目までに引ける確率が先攻44%、後攻で49%、となります。

4枠にすれば55%、60%の1/2以上にできます。

潜り始めた5/28時点では『リースドリメ』に「サファイア」が投入されていることはほとんどの対面が想定しておらず、「驚天」に対してぶつければ9割は勝利できるため、「ダクマバルガロウ」を加えた4枠でした。

徐々に対面に察知されるようになったこと、『驚天』自体がメタられて若干環境から減ってきたため、5/29の途中から3枠に減らしています。

「サファイア」がなければ『リースドリメ』は間違いなく『驚天』に対して不利なデッキです。

が、3枠投入することで不利を微不利~五分に引き上げることができ、4割有利が狙えるならば今は投入すべきと考えました。

また、「ギフト」の項で触れたように、8マナ時にギフトサファイアをすることも多々あります。

デッキのコンセプト上先に「パンダ」の2点を通していることも多いため、「アガピトス」でボードコントロールしつつ着地させて安全に詰められるのは明確な強みです。

終盤『赤白速攻』や『ガントラ大和』などの「スパーク」を積んだビートダウンデッキも増えたため、その対策としても有効でした。

「サファイア」を必要とする対面はほとんどがビートダウンしてきて手札が増えるため、「ヤッタル」によるブーストなども容易に行えて思った以上に簡単に「サファイア」圏内に到達します。


■「ジャック・アルカディアス」

このデッキで「アガピトス」に次いで多様な活用をするカードです。

リリース前の事前評価記事全カード中唯一10点満点を付けましたが、間違いありませんでした。

強みは語り切れないほどあります。

・色基盤

⇒このデッキに不足していた白・赤の色を補えます。

8.5弾環境までの最強トリガー獣でありながら青だった「アクア・サーファー」を抜けるようになったのはとてつもなく大きいことです。

・新世代の最強トリガー獣

⇒トリガーして2面止められるために、これ1枚トリガーするか否かで勝敗を分ける場面があります。

・手打ちで強い2000火力

⇒『驚天』が「アラゴナイト」でビートしてきた時に即時除去ができます。

ミラーの進化元を焼けば大きくテンポアドバンテージを取ることができ、『アポロ』の「ルピア」なども対処できます。

トリガー獣は初手で引くとマナに置きがちですが、このカードに関してはキープすることも重要です。

・ブロッカー

⇒「アガピトス」と併せて計7枚となったことで頻繁に盤面に2体以上ブロッカーがいる安心した状態を作ることができます。

「驚天」から「サファイア」を守ったりと、ブロッカーの強みを存分に感じられます。

可能であれば4枚でも10枚でも積みたいほどに強力すぎるカードです。


■「サージェント・クワガタン」

最終日のみ採用しました。

仮想敵はあらゆるデッキにいる「ジャック・アルカディアス」、緑抜き4c系や『5cミラクル』の「ビューティーシャン」、「ゼン」、『天門』の「ザーディア」「アガピトス」などです。

「アガピトス」「ヘブンズ・ゲート」が減ったために意識されていませんでしたが、意外にブロッカーを使うデッキは多く、総じてブロッカーで粘ってこちらのリーサルをずらそうとしてくるため、1枚のみ採用しました。

特に「パンダ」が相打ちを取られる「アガピトス」、着地されると非常に厄介な「ゼン」を対処できるのは心強いです。

最終日のみの使用でしたが内2戦で活躍が見られたため、普段のランクマはともかく、ここでの採用は間違っていなかったと思います。

「サージェント・クワガタン」は8弾環境末期から採用率を極端に落としていたため、完全に対面の意識外で銀の弾丸として活躍しました。


■「ホーリー・スパーク」

当初は「バリアント・スパーク」を採用していましたが、途中で変えました。

「バリアント」の強みは以下。

・『驚天』対面で序盤からアンタップした「驚天」を「サファイア」で取れる

・終盤「バリアント」+SAのダメ押しができる

「スパーク」の強みは以下。

・いつトリガーしても全タップ

・序盤のマナ埋めでデッキタイプを悟られづらい

率直に言えば、今の環境で「スパーク」系はあまり強くありません。

ただ後述する色配分の問題があったこと、防御トリガーを減らしたくなかったことから3枚、最終日に2枚採用しています。

それぞれ効く場面を想定した時に、月末一定数いた『驚天』『ガントラ大和』『赤白速攻』『同型』に対して「バリアント」のメタモーフは間に合わず、遅いデッキ相手の「バリアント」+SAもそこまで勝負がもつれることがありませんでした。

そのため、いつ来ても全タップ&ワンチャンスを生む「スパーク」を採用しています。

また、ほとんど『リースドリメ』にしか採用されない「バリアント」は見せた瞬間にデッキバレしやすいため、作戦上も避けたいと考えました。


■トリガー枚数について

防御系トリガーを5枚以上にするというのは私のこだわりです。

4枚採用の場合に1枚以上トリガーする確率が約43%ですが、5枚採用にすると52%、1/2以上になるからです。

特にトップメタがビートダウンのデッキである以上、トリガー率を無下にすることはできなかったため、この線は譲りませんでした。

パワー的には「スパーク」<「ジャック・アルカディアス」ですが、多色を抑えたかったため、3:3か2:3の採用にしています。


■色配分について

基本的にすべて確率から考えています。

もちろんそこまで考えなくとも最低限を満たせば後は体感で済ませてもよく、考えた上で回したらそれが肌に合ったという話に過ぎません。

確率の重要性を理解した上で確率に適当になる、ということを私は大事にしています。

・多色枚数

⇒『リースドリメ』の基本は4ターン「パンダ」の着地のため、この動きを阻害するほどの多色枚数は割けるべきです。

先行4ターン目で計8枚ドローする内、引く多色の枚数を2枚以下に抑えなければ理想の動きができない可能性が高まります。

多色が10枚の場合、8枚ドローで多色が3枚以上になる確率約31%です。

7割スムーズに動けるこのラインが絶対だと考えたため、多色は10枚以下にすべきだとしました。

ちなみに11枚にすると3枚以上引く確率は約38%です。

4割弱不安定となることが感覚として許容できなかったため、「ジャック・アルカディアス」を泣く泣く1枚減らすことで多色10枠に留めています。


・緑枚数

このデッキの理想ムーブは2ターン「ヤッタル」3ターン「バンジョー」です。

初手にこの2枚が来た場合はまず狙っていきますが、その動きを行うには緑がもう1枚必要です。

つまり、初手に3枚緑を引く確率を意識しました。

これはその後のドローで解決する可能性もあるため重視したわけではありませんが、3枚引く確率が約65%になる23枚は一番安心するラインです。

22枚だと59%、6割を切るため避けたい数値でした。

結果は緑24枚で、より安心した枚数とすることができました。


・白枚数

最も調整で意識した色です。

3ターン目「ウルコス」発進をする際、このデッキの白は多色が多いことから2ターン目までに引きたく、先行なら6枚引く内に2枚以上白を持ってくる必要があります。

白16枚ならこの確率が約79%、白17枚なら約82%のため、約8割の16枚を下限としました。

これ以上は絶対に確率を下げられないと考えたため、環境に合っていないと感じた白単色の「スパーク」を抜くことはしませんでした。

また、前述の通り「アガピトス」が非常に強力なカードであったため、貴重な単色白でありながら常にマナに埋めたくないということもありました。


・赤枚数

このデッキの色としては一番優先度が低い色です。

一応、『アポロ』などに先行で3ターン「ルピア」、『驚天』に「アラゴナイト」を置かれた時の対策として、2ターン目のブーストから3ターン目に「ジャック・アルカディアス」をプレイすることは考えます。

後攻3ターン目の8枚ドローで赤が2枚引ける確率は赤12枚の時に約77%、赤13枚の時に約82%のため、これで問題なしとしました。


■不採用カードについて

・「アクア・サーファー」

⇒最初から抜いていたわけではありませんが、上記の色配分を考える中で自然と抜けていきました。

9弾にて色がぴたりと合う「ジャック・アルカディアス」を獲得できたことが本当に大きく、「ジャック・アルカディアス」があったからこそこの構築ができたのだと考えます。


・「烈流神」

⇒「アクア・サーファー」を抜いた都合で色がないため、同時に不採用となりました。

ただし、『驚天』対策を全くせずに「アクア・サーファー」と「烈流神」を採用するならば、『驚天』以外のデッキすべてに五分以上か有利となる最強格の環境デッキとなったと考えます。

私はトップメタに勝てないデッキにすることが性格上受け入れられなかったため、青を切って「サファイア」を採用する道を選びました。


・「ネオングライド」

⇒個人的に好きなカードかつ『ドリームメイト』全般とそれなりに相性がいいため、常に採用候補としているカードです。

今回は青を抜いた都合で採用できませんでしたが、青入りであれば活躍した可能性はあったと思います。


・「スペル・デル・フィン」

⇒『驚天』対策としては「サファイア」が最強だったため、途中で抜きました。

ただし、貴重な白単色であったため、始終採用圏内でした。


・「ダクマ・バルガロウ」

⇒「デル・フィン」と同じ理由で抜きました。

「ギフト」を絡めた素出しがよりしやすいのがメリットでしたが、緑であることもマイナスに働いて、基本的には「サファイア」の下位互換です。

このカードを採用する場合は「スパーク」よりは「バリアント」を優先します。


・「ウー・ワンダフォー」

⇒5/30~5/31にかけて「ビューティーシャン」「ベガ」を採用した4c系のデッキが増えたため、採用を検討します。

が、色配分から抜く候補を「ギフト」にしか絞れず、「ギフト」を超えるバリューはないとして採用しませんでした。

「パンダ」で出るのはまだいいですが、「バンジョー」の探索を濁らせる点はマイナスに評価しています。


・「ロウバンレイ」

⇒率直に言うと思いついたのが30日の夜だったため、もう試そうとは思いませんでした。

「サージェント・クワガタン」と比較した場合、「バンジョー」「パンダ」のサーチ対象とならないことが良くも悪くも働くため、決して悪い選択ではないと思います。

SAであることも今環境には重要です。


・「ボルシャック・大和・ドラゴン」「ガルベリアス・ドラゴン」

⇒マナカーブもきれいに繋がるSA打点力が優秀でしたが、赤枠を割けなかったため不採用としています。

結局試すこともしませんでしたが、『驚天』を見ないならば「サファイア」の代わりがこのいずれかでも良い可能性は大いにあります。


対面解説

実際に5月末環境で見られた、『驚天』『5cミラクル』『緑抜き4cゲートサファイア』『緑抜き4cドルバロム』『ガントラ大和』『アポロ』『赤白速攻』『テクノロジー』について書いていきます。


■『驚天』

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5c、黒抜き4c、青抜き4c、リースの主に4タイプが存在しましたが、基本的に違いを考える必要はありません。

総合的な相性は体感五分ですが、相手のプレイ方針や運にも大きく左右されるため、一概に言えません。

極端な不利対面ではないとだけは断言できます。

相手の初手マナ埋めが「アラゴナイト」以外の採用パーツであればまず『驚天』と見てかかります。

「アラゴナイト」は『驚天』側も積極的にプレイしたいカードなので滅多に初手では埋めてきません。

「サファイア」+ブロッカーを優先的に、引けていなければ「アガピトス」「ボルパンサー」などの打点の高いカードを中心にキープして立ち回ります。

また、「ジャック・アルカディアス」は対面の「驚天」、「ミューズ」以外のほとんどクリーチャー、特に「アラゴナイト」を処理しつつブロッカーとなるため、極力温存します。

・相手が「驚天」を3,4ターン目でプレイしてきた場合

⇒「サファイア」+「アガピトス」を展開できれば、返しのターンで「ウルコス」「アラゴナイト」を出して「驚天」タップキルで勝てます。

⇒「サファイア」+何かの場合はそのまま展開して攻めていきます。相手が「サファイア」を処理しようとするなら先に展開してリーサルが組める場合が多いので、盾2枚は素直に割ることにして攻めます。

⇒「サファイア」がない場合は「ボルパン」「アガピトス」などの打点を展開して、自分の盾にトリガーがあることを祈りながら攻めます。分が悪い展開ですが、これは仕方ありません。『驚天』相手で「パンダ」を使うのはほぼこのケースのみです。

・相手が「驚天」を出さずにビートダウンしてくる場合

⇒「ジャック・アルカディアス」や「アガピトス」のタップキルでボードコントロールしつつブロッカーを展開しておきます。その間に高確率で「サファイア」を引いて来られるため、相手の遅れた「驚天」に対して出すか、ギフトサファイアで攻めに行きます。


■『5cミラクル』

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微有利対面ですが、「アガピトス」を相手が積んでいる場合は若干勝率を落とします。

相手が先攻を取って3ターン目「ミラクル」を成功させる場合は、自分が理想ムーブを取っていても不利に寄っていきます。

「サファイア」をプレイすることはほとんどないため、『リースドリメ』の基本の動きに忠実にプレイしましょう。

相手が4マナ以下の状態で「パンダ」の2点を通してトリガーを踏まなければ8割勝利です。

早期に打点を並べつつ、可能であれば過剰打点で一気に攻めたいため、3ターンギフトアガピや、「パンダ」から「ボルパン」が出ても殴らないプレイが重要となります。

とにかく相手のマナが伸びる前に横に並べることを意識しましょう。

長期戦になる場合は「アガピトス」や「ゼン」を乗り越える手段として、「スパーク」や意図的な3コスト光のキープも重要となるほか、採用していれば「サージェント・クワガタン」が打開策となります。

負けパターンは3ターン「ミラクル」から順調にカードをプレイされる場合、「アガピトス」からコントロールされる場合、最初の2点で除去を踏んでからの「トリプルマウス」などでテンポロスした場合などです。

『5cミラクル』に「ベガ」などのシールド回復が採用されているケースは少ないため、時には盾を割り切ってトップSAに期待することも狙います。


■『緑抜き4cゲートサファイア』『緑抜き4cドルバロム』

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異なるデッキですが、マナカーブ毎の動きは似通っており、こちらのプレイ方針も変わらないので併せて書きます。

どちらも微有利寄りですが、『ゲートサファイア』の方がより有利な対面です。

3ターン目チャージャーから4ターン目「魂と記憶の盾」「ジャック・アルカディアス」で進化元が除去されて「パンダ」が着地できない場合は不利となります。

それ以外は相手の除去が基本1:1交換のため、横展開を重視すれば押し切れる対面です。

この対面は「アガピトス」「アラゴナイト」がほぼ採用されていないため、『5cミラクル』よりも戦いやすいです。

注意点は主に以下の3つです。

・4、5マナ帯からあまり痛くはないものの、「ビューティシャン」「ベガ」によるハンデスがあるため、極端に手札を減らすプレイは注意する

・7マナ到達までに勝てない流れになった場合は「メツ」の除去範囲、「ゲキ」のブロッカー蘇生、「ゼン」を意識する

・「ゲオルグ」による盤面崩壊は常に頭の片隅に置き、場合によっては盤面処理も行う

「サファイア」「ドルバロム」の安全着地を許すと、「ゼン」の存在もあってトリガースパークしてもほぼ勝てません。

基本的には相手が6、7マナ帯に到達するまでに攻め切ります。

「ビューティシャン」「ジャック・アルカディアス」などのブロッカーは「ゲキ」で使い回されることがあるため、出てきても基本的には無視して盾を割っていきましょう。


■『ガントラ大和』

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※下記ひろきさんの上位者多数を輩出した記事を参考にしています。

この月末で最も運が良かったのは、この彗星の如く現れたデッキに対して『リースドリメ』が不利とならなかったことだと思います。

実際に対戦したのは4回と少なく、3勝1敗の勝率でしたが、実際は微不利~五分程度かと思います。

『驚天』と見分けがつかないため、基本は『驚天』と同じ立ち回りをしていきます。

相手がトリガービートであることは変わらないため、基本的な勝利プランが「サファイア」によるフィニッシュとなる点は怪我の功名でした。

『驚天』を想定して取る立ち回りがムダとならないのは、こちらのプレイにブレが出ないためありがたいことです。

また、こちらが「サーファー」「烈流神」を抜いているため、「ガルベリアス・ドラゴン」がアンブロッカブルとならない点も偶然の幸運でした。

「ジャック・アルカディアス」「アガピトス」をキーとして守りつつ盤面を取り、マナが伸び次第「サファイア」で攻めていきます。

『驚天』と異なるのはボードコントロールが基本となるため、「パンダ」も積極的に使ってリソース確保・ブーストをしていく点です。

「ボルパン」は「サファイア」以外で唯一の「大和」「ガルベリアス」を上回るパワーとなるため、タップキルに使うことも多くあります。

盤面が並んでいくため全体除去効果を使えることもありますが、上限に達することでタップキルや「サファイア」の召喚ができなくなることもあるため、時には「ヤッタル」などの自爆特攻も必要です。

トップ負けの展開が見える時以外は「サファイア」以外でのブレイクは基本的に行いません。


■『アポロ』

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※下記ユラポンさんの1700到達記事を参考にしています。

『赤白』と『ラッカ』の型が見られました。

相性は五分だと考えますが、8弾EX以前は不利寄りであったため、「ジャック・アルカディアス」の功績はかなり大きいです。

3ターン「ルピア」からの展開阻止に成功すれば大きくリードできることから、「ジャック・アルカディアス」「ギフト」「アガピトス」がカギとなります。

対策が遅れて展開・「アポロ」着地を許した場合は敗色濃厚になりますが、ブロッカーを展開しておけば耐えられることはあるため、8弾EX以前よりは可能性があります。

「サファイア」はボードコントロールの果てに使う機会が稀にあるので、後半都合よく引けた時にはプレイを狙ってよいです。

注意点は「サーファー」や「ミューズ」などのトリガーを採用している場合があり、序盤のマナ埋めで『驚天』を装ってくることです。

これは一度引っかかって展開を遅くしたために負けた経験があるため、確定札が見えるまでは『アポロ』である可能性は常に疑う必要があります。


■『赤白速攻』

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毎月末は回転率の良い速攻系のデッキに賭ける人が一定数いますが、この月末はいつも以上に多くいたと感じました。

私は運よく6戦6勝できましたが、相性は微不利~五分だと思います。

感覚的には『速攻トリガービート』であったため、これも『驚天』や『ガントラ大和』と同じ立ち回りを求められます。

「ジャック・アルカディアス」「アガピトス」を駆使してボードコントロールし、「サファイア」で安全なフィニッシュを狙うのが基本です。

「ギフト」「サファイア」を積んでいた強みがここにも活きましたね。

相手のリソース枯れは『驚天』『ガントラ大和』以上に早いため、盾を1枚でも残した状態で制圧し切れば勝ちは濃厚となります。

「クック・ポロン」のみは「ボルパン」を除いて「ジャック・アルカディアス」でないと処理ができないため、使いどころは見極める必要があります。


■『テクノロジー』『ドロマーテクノロジー』

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私はそれぞれ一度しか対面しませんでしたが、それなりに使用者がいたようです。

以前から有利寄りな対面だとはわかっていたため、それほど身構えたこともありません。

『青単』には「ツヴァイ」『ドロマー』には「ゲオルグ」が存在するため、どちらも盾一直線ではなく、時には盤面も取りながら攻めていきます。

『ドロマー』はこの月末時点でリストを把握しきっていなかったため未知の対面でしたが、青を基盤としている以上、1ターンに除去し切れる数やトリガーの防御力は限られます。

「テクノロジー」に到達するまでにジャスキル+1になる展開や攻め方をしていくことで、比較的有利に戦える対面です。

ただ、最初の2点で「サーファー」を踏んだ場合にはボードを取る余裕がなくなることもあるため、「ツヴァイ」や「ゲオルグ」によるカウンターはある程度割り切る必要もあります。


結果を出すにあたって考えたこと、思ったこと

デッキや考察とは無縁に書いておきたいことをいくつか記していきます。

それなりに長い章なので、ここまでのついでだと思った方に読んでいただければ構いません。

はっきり言って自分でも驚くほどきれいごとですが、一つの考え方として捉えて許容いただければと思います。


・1700も最終入りも夢物語じゃないよ

私がレート1510ほどからスタートして、最終的に1710まで到達するまでの戦績は103戦68勝35敗でした。

勝率にすると66%で、ちょうど2/3の勝率です。

3回に2回勝ち続ければ、100戦で到達する域なのです。

おそらく多くの人の総合平均勝率は55%前後で推移しているため、良い率であることは間違いないでしょう。

ただ、「なんか調子が良くて5連勝できた」「ほとんど負けずにマスター行けた」という経験がある人は多くいるのではないでしょうか。

同じ流れをマスター帯でも再現できれば、決して不可能なことではないと考えて欲しいです。

その確率を少しでも引き上げるのが、ここまで長々と述べてきた考察です。

不利対面がほとんどいないこの環境でこのデッキを使いこなせるならば十分に最終入りを目指せる、と私は信じていました。

もちろん、挑戦権(具体的にはレート1650前後)を得た後に実際に結果を出すには、不断の努力と諦めないメンタルが必要です。

私は初めての挑戦で運良く成功できただけだとも言えます。

だからこそ、レート1700や最終入りが簡単なことだと言ってるわけでも、到達した人たちを貶めるつもりもありません。

ただ、しっかりと研究や準備をすれば成果を出せる確率が格段に上がることを、誰よりも環境を考察していると自負する自分が今一度伝えたいです。

特に何度も挑戦権を掴む努力をこれまでにしてきた人には、きっと実現可能なことであると感じてもらえればと思います。


・Twitterのつながりでも励まし合えるよ

このスペル・デル・フィンカップでは、ALLでも5/9~5/22までの2週間ほどランキングに載り続けていました。

普段はマスターまで上がったらそれ以降真剣にランクマをやることもないのですが、今回はきっかけがありました。

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内輪ネタで恐縮ですが、Twitter上で仲良くしている人に「ランキングで待っている」と言われたのです。(この時、彼はALLの1位でした)

別にこの誘いに乗ったところで何の見返りがあるわけでもないのですが、この時どうにかしてランキングに一緒に載ってやろうと強く思えました。

結果、真剣に臨んで無事ランキングでの共演を達成することができます。

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この時必死になってランキングに入ろうとしたエネルギーが残り火のように自分の内にあったのだと思います。

月末に9弾がリリースされて、考え詰めれば道が見えそうだと感じた時、突き進もうと決意できた理由の一つはこの経験があったからでした。

人のつながりが活きた点は構築にもあります。

最終日に1枚だけ採用した「サージェント・クワガタン」を思い出したのは、これもTwitter上で交流のあった人のおかげでした。

私はこの人の描く絵が本当に大好きで、時たま思い出しては眺めています。

特にドリームメイトを愛している方なのですが、ちょうど5/30の夜も自分が『リースドリメ』を使っていることがあって見ていました。

そこでこの絵に目が留まって、ふと「サージェント・クワガタン」が環境への刺さりが悪くないことに、特に最終日の環境で絶対に意識されない秘密兵器として活躍することに気づきます。

たった1日のみの採用でしたが、結果として足を引っ張ったことは一度もなく、二度の試合中で意表を突いた活躍をしてくれました。

採用は正解だったと、人とのつながりに救われたから最終目標を達成できたのだと、このことからも思います。


・望むならコミュニティは活かすべきだよ

前の話とも関連します。

私は5/29~5/30の二日にわたって、『リースドリメ』で20勝5敗であったこと、レート1640まで行けたこと、レート1683まで行けたことをレシピ付きでツイートしています。

このツイートを見たという3名が同じ構築を使用したと報告して下さり、一名は5/30に1675、残り二名は最終TOP100入りを果たしてくれました。

3名とも感謝して下さいましたし、私も非常に嬉しかったです。

Twitterのフォロー・フォロワーという関係に過ぎませんが、誰かと有益な情報を共有できたということが、何より喜ばしく感じました。

コミュニティが良い形に働いた例であったと感じます。

もっと具体的な形として、チームや調整グループといって、複数人で知識や経験を共有する集団がいくつもあります。

こうしたコミュニティを活用して、一人でも多くの人がデュエプレをより楽しめるならば、それは何にも代えがたいのではと思います。

以下は私が先月末にTwitter上で行ったアンケートです。

興味がないという人が最多数であることに目が行ってしまいますが、1/4は所属しており、かつ1/4・100人以上は所属を望んでいるのです。

私が把握しているだけでも数十名が所属するチームが10以上存在し、調整グループはもっと無数に存在しています。

ほとんどのチームがTwitter上で定期的にメンバーを募集しており、実績などを求めない・ハードルが低い団体も非常に多いです。

交流を求める方、デュエプレをより楽しみたい方、上達したいという方にはプラスに働くことが多いため、ぜひ勇気を出して加わって欲しいと感じています。

もちろん、積極的に加わらずともTwitter上には有益な情報も多く、私も発信している側なので役立ててもらえれば何よりです。


・結果がなくてもゲームは語れるよ

私があれこれとデュエプレについての考察を書くようになって5か月が経ちました。

今では自分の想定していた以上に多くの人に発信する情報を信頼していただくことができ、ありがたく感じています。

ただ、一方で私が何の功績も表明して来なかったため、考察の信憑性を疑う声も聞きました。(早い話、エアプだと言われたことがあります。)

これに対して、私は自分の目や言葉に自信を持っていたので、さほど気にはしていませんでした。

ただ、他の人が同じ目で見られているとしたら、それは非常に惜しいことだと感じています。

決して強くなくとも、ランクマや大会で結果を残していなくとも、正確な視線からデュエプレを考察している人や独創的で強力なデッキを構築する人を、既に多く知っていたからです。

強さだけを指標としておらず、デュエプレを楽しむことに重きを置いている人も数多くいます。

結果を残した人が語る言葉だけが信じられるならば、それは遊戯としての閉塞感を生む悪習だと私は考えます。

だからこそこのスペル・デル・フィンカップで、普段実績を作ることとは程遠い自分が結果を残してやろうと、逆説的に考えました。

表立って書くのは初めてでしたが、最終入りを目指したのにはこんな思いもひっそり抱えていました。

少し強い言い方をすれば、結果を残した自分が「誰でもデュエプレについて語ることができるんだ」と大きな声で言いたかったのです。

もちろん、時間に余裕のない人たちには実績のあるプレイヤーの見識の摂取が効率の良い道であることは間違いないです。

ただ、それのみを良しとして他者の、無名な人たちの構築や考察に否定的になることは決してあってはならないと思います。

価値観の押し付けにならない、多様な見方や意見が飛び交うゲーム環境であって欲しいというのが個人的な願望です。

きれいごともきれいごとですが、デュエプレが好きな一人でも多くの人と、このゲームを楽しんで、盛り上げていきたいです。

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おわりに

過去最大の文字数で、約18000字の記事となりました。

ここまで読んで下さった方は本当にありがとうございます…というよりお疲れさまでした。

少しでもこの記事の内容が、読んで下さった皆様の役に立てば何よりです。

最後に投げ銭方式で、内容とは関係ない文章を残します。

無理をする必要はありませんが、この記事や過去記事も含め、見合う価値があったと思ったらご購入いただけるととても嬉しいです。

いただけなくても、少しでもこの記事があなたの日々の楽しみにつながれば幸いです。

それではまた。


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