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拡張かぞく

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お父さんバンクのキャッチフレーズは「1人よりふたり、2人よりたくさん」です。法律上の「家族」に縛られず、みんなで支え合い、満たしあう暮らしをしませんか?
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旅するお父さん - TabiPapa- を始めます!

47都道府県に“かぞく”をつくりたい! あなたの“お父さん”になります! いったい何を言ってるの? 気持ち悪い〜 そう思う人もいるでしょう。 きっかけは、前に参加していた「お父さんバンク」です。仕組みの立ち上げに関わり、得意なことを頼まれたり、足りない経験をさせてもらったり、複数の家族とつきあっているうちに、自分の中にある固定概念が、少しずつ変化していきました。 シングルマザーのお父さんとして、授業参観に参加したり、運動会の応援に出かけたりしました。また、旦那さんがい

映画『茶飲友達』から感じた“新しい当たり前”

少し前に『茶飲友達』という映画が隠れたヒットになっていることを知りました。 予告編を見て、すぐに近くの劇場を調べて、甲府の小さな劇場へ。 高齢者売春を入口にして、若者たちとの“ファミリー”をつくる。 そんな関係が描かれているのかと思ったら、 ものすごく多様なテーマが隠されていて 映画を見終わったあと しばらく放心状態でした。 2013年10月に実際に起きた事件から着想を得て、高齢者売春の会員数が1000人以上いたことと、新聞に「茶飲み友達、募集」の3行広告を載せたこと以

経済活動から生存活動へ変化するチャンス!

ここ数年、「お金のいらない国」を理想と考えてきましたが、全員で一気にシフトしないと、実現は難しいと思っていました。ところが、新型コロナウイルスをきっかけに、実現する可能性が出てきました。 ロックダウンで経済がストップ! COVID-19(新型コロナウイルス)の影響で、ロックダウンによって世界中にゴーストタウンが出現しています。インドも全土封鎖が始まり、13億人が21日間、外出禁止となり、人や牛でひしめいていた街角もひっそりとしています。 必然的に経済活動もストップしていま

「ラムピリカ」物語ーー江ノ島近くにある幻の喫茶店

最近、江ノ島の近くにある「ラムピリカ」(アイヌ語で、美しい精神の意)という喫茶店に通っている。海から10分くらい歩いた住宅街のなかで、畳の部屋にソファが置かれていて、子連れのお母さんの姿もよく見かけるほど、のんびりとくつろげる空間だ。 数年間、熟成させてから焙煎した「オールドビーンズ」のコーヒー(各種ストレート)は、苦味が効いた深い味わい。人気メニューの「有機全粒粉のふわしゅわパンケーキ」は、表面はカリッ、中はふわふわの食感で、ちょっとした秘密の楽しみがあり、ちまたのパンケ

共生革命家・ソーヤー海の子育て論

4月7日夜、戸塚の善了寺で辻信一さんとソーヤー海くんのトークを聞いてきました。辻さんの亡き母の回顧展の最終日、テーマは「死と生」でした。 冒頭に海くんから、会場のみんなに質問がありました。 「生きること」って何だと思いますか? というものでした。 数人の回答を聞きながら、僕はこんなことを考えていました。 シンプルに言うと「死ぬまでの時間を過ごすこと」かな。 寿命まで生きるかもしれないし、 病気になるかもしれないし、 不慮の事故で今日の帰りに死んでしまうかもしれない。

本当の結婚を地球に復活させよう!/ふたこわたる

二子渉(ふたこわたる)さんのFacebookやブログで連載が続いている「僕らふたりの物語」は、自分自身の体験と重なりつつも、新しい時代を切り開く取り組みのような気がしていて、注目しています。 人々よ、自分の祖国を取り戻せ! (by ふたこわたる) https://futakowataru.amebaownd.com ふたこさんの講座は多岐にわたりますが、「好かれる勇気」や「死と誕生」に関心があって、参加するタイミングを狙っています。なかでも、いちばん気になっているのが「パ

それぞれの地域に「かぞくのいえ」を!

空き家を地域のコミュニティスペースに! それぞれの地域に 「かぞくのいえ」をつくりませんか? 現在、戸建て・集合住宅を含めた日本の空き家は全国に820万戸あり、「空き家率」は 13.5%と世界一の多さです(アメリカ11%、イギリス3%、ドイツ1%)。およそ7.4戸に1戸が空き家で、東京でさえ約11%の空き家があります。 2015年5月に「空き家対策特別措置法」が完全施行されました。1年間の使用実態がないと「空き家」と判断され、更地に比べて優遇されていた固定資産税が現在の

みんなで子どもを育てるということーー映画『沈没家族』を観て

『沈没家族』  2017年/72分/HD  監督・撮影・編集:加納 土  撮影助手:鯉沼愛実・藤枝奈己絵・葛西峰雄  制作指導:永田浩三  PFFアワード2017審査員特別賞 【解説】  私の母は、私を出産してすぐパートナーと別れ、シングルマザーになりました。しかし母はそこで1歳程の息子を1人で育てるのではなく、ビラをまきました。自分が学校や仕事に行っている間、アパートにやってきて「土」の保育をしてくれる人を募集するために集まった、年齢も職業も様々な大人たち。  彼らはシフ

“かぞく”の概念を広げる「お父さんバンク」の試み

昨年秋に「お父さんバンク」というWebサイトを公開しました(現在は解散)。世の中には「得意技」を持て余している“お父さん”(性別、年齢、既婚・独身は問わず)がいて、それを必要としているシングルマザーに繋がる仕組みがあれば⋯⋯と、シングルマザーの友人の思いつきを、みんなで形にしていったのです。 夏ごろにお父さんバンクのアイデアを聞いて、Webサイトがつくれる人を探していたこともあり、すぐに連絡してみんなで会うことになりました。言い出しっぺが「ラムピリカ」の店主だということを、