突発性難聴っぽい病気になったので一旦振り返り

最近、突発性難聴っぽい病気にかかったので、一旦その振り返りをする記事です。

「っぽい」としている理由は、初診時はお医者さんに「突発性難聴かな〜」と言われましたが、耳が聞こえにくくなることが4回あり、「突発性難聴って1回治ったら再発しないのでは…?」という気持ちがあるので、「っぽい」としています。

「一旦」としている理由は、何回か再発しており、完治したとは言い切れないですが、手元にある薬は飲み切った上で症状が出ていないので、区切りとして振り返るという意味で「一旦」としています。

どちらにせよ、耳が聞こえにくくなったことには変わりはないのでその話を出来ればと思います。

※ 本記事はあくまで体験談であり、医学的に正しいという保証はございません。記事内でもお伝えしておりますが、何か違和感があった際はまずは病院に行きましょう。

突発性難聴とは

厚生労働省のe-ヘルスネットにて説明がされています。

以下、説明の引用です。

突発性難聴は、突然、左右の耳の一方(ごくまれに両方)の聞こえが悪くなる疾患です。音をうまく感じ取れない難聴(感音難聴)のうち原因がはっきりしないものの総称で、幅広い年代に起こりますが、特に働き盛りの40~60歳代に多くみられます。

前日は問題なかったにもかかわらず、朝起きてテレビをつけたら音が聞こえにくい、あるいは電話の音が急に聞こえなくなるなど、前触れなく突然に起こることがあります。
聞こえにくさは人によって異なり、まったく聞こえなくなる人もいれば、高音だけが聞こえなくなる人もいます。後者では、日常会話に必要な音は聞こえているため、難聴に気づくのが遅れてしまいがちです。
聴力が改善したり、悪化したりを繰り返すといった症状の波はありません。
また、難聴の発生と前後して、耳閉感(耳が詰まった感じ)や耳鳴り、めまい、吐き気などを伴うケースも多く、耳鳴りで受診したら突発性難聴だったという人もいます。難聴やめまいが起こるのは1度だけで、メニエール病のように繰り返すことはありません。

突発性難聴は、以上のような症状を問診で確認したり、さまざまな聴力検査や画像診断を行って診断されます。発症後すぐ治療を受けないと、難聴や頑固な耳鳴りが残ったり、聴力を失うこともあるため、早めの受診と治療開始が大切です。

e-ヘルスネット

続いて、突発性難聴の発生原因についてもe-ヘルスネットの説明から引用します。ただ、直接的な原因は分かっていないそうです。

音を感じ取って脳に伝える役割をしている有毛細胞が、なんらかの原因で傷つき、壊れてしまうことで起こります。有毛細胞に血液を送っている血管の血流障害や、ウイルス感染が原因であると考えられていますが、まだ明らかになっていません。

ストレスや過労、睡眠不足などがあると起こりやすいことが知られています。また、糖尿病が影響しているともいわれています。

e-ヘルスネット

私の場合はおそらく睡眠不足や疲労が起因していると思いますが、これもあくまで推測の範囲です。ストレスも一例に挙がっていますが、自覚できる範囲ではストレスを感じることがあまりないので、これが原因は違うのかなと思っています(が、無自覚なストレスはあったのかもしれません…無自覚なので分からないです)。

私の症状

両耳共にフィルターがかかったかのように音がぼんやりとして聞こえにくくなりました。特に左耳がひどく、病院で検査したところ低音が右耳と比べて明らかに聴力が落ちていました。

また、環境音に過敏になり、洗濯機や換気扇、サーキュレーターの音を聞くと耳がしんどかったです。感覚的な話ですが、低音が多い音だとしんどくなる傾向がありそうに思いました。

その他、耳が詰まる感じや耳鳴りがありました。めまいや吐き気はありませんでした。

過去に同様の症状は出たことはなく、耳の異常は今回が初めてでした。

以下、発症から対応までの時系列です。

時系列

8/4(金)

起床。前日涼しいと思い、その日だけエアコンを消して寝たが、朝になったらとても暑く、その暑さで目が覚める。寝不足で疲れが取れてない感覚があった。

朝の時点から耳の調子が悪かったが、疲労によるものだろうと思いその日は普通に仕事をする。在宅なのでお昼休みに昼寝をして疲れを取ろうとしたが耳の症状は改善せず。

結局、その日は丸一日耳が聞こえにくい状態だった。

8/5(土)

エアコンつけっぱなしで寝た。睡眠時間はいつも通りだったが、耳の症状は変わらず。むしろ悪化している…?と思った。

環境音に前日よりも敏感になっており、試しにイヤホンをして音楽を聴いてみても片耳だけつけた場合の音の聞こえ方が左右で違っていた。

さすがにこれはマズいのでは…?と思い、「耳 聞こえが悪い」とGoogle検索したところ「突発性難聴」という病名にたどりつく。過去に何かで「発症後1週間以内に治療を始めないと聴力に影響が出る」というのを見たことがあったので慌てて朝イチで耳鼻科に行く。

診察してもらったが鼓膜や耳の状態は綺麗だったので聴力検査を行う。前述のとおり、左耳で低音が聞こえにくくなっており、右耳と比べて聴力レベルが30dBくらい低かった。聞こえるべきラインからそれくらい下だったので、調べてみると(おそらく)中度難聴くらいになっていた。右耳を塞いだ時と左耳を塞いだ時で声の聞こえ方が明らかに違っていた。

人生初の点滴をして貰い、薬を何種類かいただいて帰宅。その日、歯医者や飲み会の予定があったが安静にした方が良さそうだったので全てキャンセル(申し訳ない)。

朝食を取らずに病院に行ったので、帰宅後に朝ごはんを食べて薬を服用。その数時間後に昼食を食べて薬を服用。食後に睡眠を取ったが、この時点では症状に変化は見られていない。

夕方くらいになると徐々に耳が聞こえるようになった。環境音やテレビの音を聞いても違和感がなくなり、音も綺麗になった。

夜になってもいつもの状態と変わらず。いつもより少し早めに就寝。

8/6(日)

朝起きてまた悪くなっていたらどうしようかと思ったが、特に異常なし。耳の奥に違和感ある瞬間がたまにあるが、聞こえにくさを感じることは無くなった。

ここで無理しても仕方ないので終日自宅で安静に過ごす。たまに違和感ある瞬間はあったが、概ね問題なく1日を過ごす。

8/7(月)

特に異常はなく、これまでと変わらない1日だった。「月曜日に病院来てね!」と言われていたので、午前中に通院。聴力検査をしたところ、聴力の左右差がほぼなくなっていたが、まだ少し落ちていたため点滴を打つ。同じ薬をいただいて帰宅。

仕事や家事はいつも通り出来ており、問題なかった。

8/8(火)

月曜日と変わらず。9日(水)までに問題があれば、翌日通院予定だが、特に違和感もなく日常生活を送れているためこのまま終了になりそう。

8/9(水)

午前中は問題なかったが、夕方になって再発。左耳で低音がやや聞こえにくくなった。病院がお盆休みに入る前に薬だけは確保しないといけないと思い、翌日朝イチで病院に行くことに。

8/10(木)

朝イチで病院へ。いつも通り聴力検査を行う。結果は前回よりはマシだが同じように低音の聴力が低下していた。この1週間で3回目の点滴をして、帰宅。耳が聞こえにくい以外はいつも通りなので仕事を1日して、諸々家事をして薬を服用して就寝。就寝前時点では特に症状に変化なし。

8/11(金)

起床時点ではまだ違和感あったが、前日よりは症状はマシになっていた。変わらず薬を服用して、いつも通り過ごしていたら夕方くらいには聴力が戻っていた。しばらくはお酒とコーヒーを控えようと決める(アルコールとカフェインがあまり良くなさそうなため)。

それ以降も薬を飲み続けていたが、特に症状は出ていない。1週間分の薬を飲み切ったが、それでも症状は出ていないので、一旦治った…そう思っていた。

8/20(日)

朝から耳が塞がる感じがする。聴力が明確に落ちている感じはしないが、やや聞こえにくさを感じる。また明日病院に行くか…という気持ちに。

8/21(月)

朝イチで病院へ。症状としては軽いし、何も問題ないと判断されたらどうしようかと思いつつ、恒例の聴力検査をしたところ、低音がいつも通り聞こえなくなっていた。

環境音に過敏になる症状は消えたが、結果として低音が聞こえないという症状に気づきにくくなったみたい。または症状に慣れたのかもしれない。どちらにせよ怖い。

点滴をして、イソバイドというお医者さん曰く不味い薬を新たに処方してもらって帰宅。感覚としては全然問題ないのでいつも通り仕事をする。

イソバイドを飲んでみたが、自分はそこまで不味いとは思わなかったので良かった。ただ、薬のせいか頭痛がするので早めに就寝。

8/22(火)

頭痛も治り、耳の感じもいつもと変わらず良い感じ。特に違和感がないまま1日を過ごす。以降は特に症状は出ていない。

8/26(土)

薬がなくなったので、経過観察と薬を貰いに病院へ。聴力検査をしたら病気になってから初めて両耳共に正常の結果に。初めて点滴を打たずに済んだ。薬を数日分出されて、それで再発しなかったら治療完了かな〜と言われた。

とはいえ、これまでの傾向的には1週間過ぎたあたりで再発してるので、ぬか喜びはできなかった。薬を貰って帰宅。

8/30(水)

貰った薬は飲み切ったが、特に症状は出ていないので、一旦完治とする。

9/2(土)

治ったと思っていたが午後にわずかな違和感に気づく。気のせいかと思いつつも、頭の片隅に入れておく

9/3(日)

前日の違和感がこの日もあった。初期の頃と比べてかなり軽くはなったが、若干の聞こえにくさを感じる。特に外に出ている時に、左右で聞こえ方が違う気がする。翌日病院に行くことにする

9/4(月)

朝イチで病院へ。いつも通り聴力検査をして、いつも通り聴力が下がっていた。いつも通りの点滴と薬を貰って帰宅。

環境音への過敏さがなくなり、耳が詰まってる感じもかなり軽くなってるのに聴力は落ちているので、ここまで来ると症状に気づくこと自体がハードモードになってきている。

翌日には違和感がなくなっていた。

9/15(金)

朝起きて若干の違和感があった。何か聞こえにくい。通常通り仕事をしていたら、午後には違和感も消えていた。3連休に入るので明日違和感があったら病院に行こうと思う。

9/16(土)

朝起きて特に違和感がないと思っていたら、人の声を聞いた時に聞こえにくさを感じた。なんとか病院に滑り込んで聴力検査を受けたら、前回よりも聴力が落ちていた。これでおそらく5回目。

点滴を打って、薬をもらって帰宅。帰宅したら耳の聞こえにくさが朝よりも悪化しているように感じた。

振り返り

とりあえず病院に行ったのは良かった

もちろん自然回復の可能性もありましたが、点滴と数種類の薬を服用してようやく落ち着いたので、おそらく自然回復は難しく、病院に行ったのは正解だったと思います。最初に行かなかった場合、翌日が日曜日だったこともあって病院に行くことが出来ず、治療が遅れていたかもしれなかったです。

また、その後も定期的に病院に行ったのは良かったと思います。点滴と薬を飲んでる期間は症状は出ていないので、ちゃんと行くのは大事だと思いました。

エアコンをつけて寝よう

直接的な原因ではないとは思いますが、夏は暑いのでエアコンをつけて寝ましょう。ただ、振り返ってみると、発症前日くらいからエアコンやサーキュレーターの音が気になってたような気もするので、もしかしたら兆候があったのかもしれません。その辺りの記憶は曖昧なので、なんとも言えないですが…。

まさか自分が…

以前に突発性難聴の話を聞いた時は「そういうこともあるんだなあ」くらいにしか思っていませんでした。元々耳が悪いわけでもないですし、関係ない話だろうと当時は思っていましたが、まさか自分が実際にかかる日が来るとは思いませんでした。

こういったことが他にも起こるんだろうなと思うと、日頃から色々と関心を持って頭の片隅に入れておくのは大事だなと思いました。

おわりに

症状が顕著に出ていたのはトータルで数日の出来事でしたが、耳が聞こえにくくなるのはなかなか怖かったです。自分はたまたま分かりやすく症状が出てましたが、症状によっては気付きにくいこともあるそうなので、そう言った意味では運が良かったと思います。

違和感があったらとりあえず病院に行くのは大事だなと思いました。

おまけ

自分は医者ではないため、正しい情報である保証はないですが、ネットで調べたところ似たような病気で「急性低音障害型感音難聴」というものがあるそうです。

違いは様々ありますが、大きな違いとして再発の有無があるそうです。今回、自分は再発していたのでこの病気だったのかな〜と思っていたりします(低音が聞こえにくい、めまいがない等も合致しているため)。

もし、この病気だった場合は、今後も再発の可能性があるそうなので気をつけたいです。

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