今を楽しむ

今世の中で1番の話題はコロナウイルスだ。様々な人がその影響を受けて暮らし方や働き方を変えざるを得ない状況になっているが、大学生もそのなかの一つだと思う。

普段だったら嫌々行っていた大学にも行けず、友達に会えないし、バイトでお金は稼げず、飲み会に行けないし趣味も制限されてきている。
コロナによって起きた嫌なことはあげればキリがなくなってしまう。


なら逆に良いところをあげてみよう。
我が家の場合、両親共働きで家事をほとんどしなかった母親が在宅勤務になり自由な時間が増えたため普段はやらない料理をするようになって父親の負担は減ったし、普段は全然揃わない食卓を家族全員で囲んでいる。
私と弟は普段より気をつけて運動をするようになって痩せてきている。
普段は満員電車に乗ることが嫌で行きたくなかった大学の授業も自分の部屋から受けられるようになった。しかも授業中に騒いでいる人もいないし、ぐっすり眠る時間があるから授業中に眠ろうとも思わないから普段の授業より集中できる。
読もうと思って買ったけど忙しくて読めなかった本を読む時間ができた。
色んなアーティストのライブが家で見られる。

ちょっと考えただけで沢山でてくる。一概に今の生活が嫌だと私は言えない。
以前には以前の、今には今の良さがあると考えているからだ。

長岡ゼミの現在の活動は以前の良さとは別の良さがあると思う。

大学の授業開始日が遅れているなか、長岡ゼミでは元の授業開始予定日からオンラインでゼミを行なっていた。
普段と違って教室に集まれないし、越境活動もなかなかできていないが、事前に3月末に2日間オンラインゼミ合宿を行なっていたおかげで全く不安は無かった。

いつもと違ってみんなで1つの本を読んだり、毎週ゲストの方が来てくださってお話をして頂ける。
なにより面白いのが普段だったら来られないOB・OGの方や知り合いの方が会社のお昼休憩に顔を出してくださったり、ゼミに参加してくださることだ。
私たち学生とは違う角度での質問が飛んでくるのでいつもとは違う話の膨らみ方をしたり、それぞれの方のお話を少し聞けたりする。
これは絶対にオンラインじゃないとできなかったことだと思う。

1つの本をゆっくり読むことも以前のままだったらしていないと思う。なぜなら去年は色々なイベントの準備でてんてこ舞いだったし、今年もそのままだったとしたらそんな余裕があったとは思えない。
でも皆んなで様々な考えを共有しながらのこの読書方法はとても楽しく感じる。

やはり以前には以前の良さ、今には今の良さがある。

長岡ゼミでは今期いっぱいはオンラインでゼミをやることにしている。その間にオンラインの良さを沢山見つけて自分の越境先でそれを発揮したい。

コロナが一刻も早く収束していつも通りの生活を送りたいという考えが無くなることはないし、今も切に願っている。
けど、それといつまで経っても後ろを向いているのは別の話だ。
今本当に必要なのは嫌なところを上げていくことではなくこの状況の良いところを見つけて楽しんでいくことだと思う。この後この生活がどれくらい続くか誰にも予測できないが、楽しんで損なことは一つもないと思うから。


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