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§3 SVOCを見抜くためのS-Pの関係を理解しましょう

§2で準動詞と意味上の主語についてみてきました。ここではSVOCの第5文型と呼ばれる英文を中心に学習を進めていきます。

point 8
典型的なSVOCを導く動詞をまとめておきます。この動詞を見たら後ろはOCになる可能性も考えます。Cが来ない場合もありますので、どちらの読みになるかを考えながら読み進めていきます。

[使役動詞]
make, let, have 
☞makeはmake Oで「Oを作る」とmake OCで「OをCの状態にする・させる」という意味があります。makeを見たらOCが続くだろうと予想しつつ、Oだけの場合もあるということを頭の片隅に入れて読むようにしましょう。
[知覚を表す動詞]
see, feel, hear など
☞seeはsee Oで「Oを見る」とsee O Cで「OがCするのを見る」という意味があります。後ろの要素をきちんと判断できるようにしましょう。
[認識を表す動詞]
find, consider, thinkなど
☞findはfind Oで「Oを見つける」とfind OCで「OがCだとわかる」という意味があります。findを見たときにfind Oの文型かfind OCの文型か考えながら読みましょう。まずはfind Oで読んで意味があまりよくわからないなぁと思ったらOCの読みをします。

point 9
OCの間にはS-Pの関係がある
I saw him drinking.
 himとdrinkingは「彼がお酒を飲んでいる」というS-Pの関係を読み取れます。

Point 10
Cになるものは
 名詞、形容詞、現在分詞、過去分詞、原形不定詞、to不定詞です。
(一部例外もありますがとりあえず今の段階ではこれを頭に入れよう)
Oになるものは名詞、動名詞がメインです。

★誤読するポイント
SVO・・・・・CのようにOとCの間が離れてしまっていて、OCの関係を見抜けなくなる場合があります。
 Oの名詞を関係代名詞が修飾したりすると突然英文が長くなり、最後に出てくるCを見逃してしまうことがあります。

(練習問題)
日本語に訳してみましょう。
I found it annoying to drink alcohol and call my friends.


I found it annoying to drink alcohol and call my friends.
I found itと読んだところで「私はそれを見つけた」としてもまだannoyingが続いています。そしてto drinkという不定詞も出てきました。
ここで読みを修正します。
it(それが)annoying(うっとうしい)というS-Pの関係を認め、found OC(OがCであることがわかる)という意味をこの文全体が持っていると考えます。
そして、itがto 不定詞の形式目的語になっていることがわかれば「お酒を飲んで友人に電話するのは鬱陶しいということがわかった」となります。

(練習問題2)
日本語に訳してみましょう。
Most parents who see their children solve problems are tempted to tell them the answers.



Most parents who see their children solve problems are tempted to tell them the answers.
Most parentsがS、続くwho〜はparentsを先行詞とする関係代名詞が始まるなと思いながら読みます。関係代名詞のはじまりを意識した瞬間に「終わり」を意識しなければなりません。始点があれば終点がある。Most parentsがSだったことを思い出し、それを受ける述語動詞を見つけます。
そうすると、whoの後ろのseeはvでtheir childrenはo、solveは?となったところでsee Oの読みとsee O Cの読みを考えます。①Most parents (who see their children) solve problemsと読んでみると、areが出てきたところでこの読みができなくなります。ですので2つめの方法としてMost parents (who see their children solve problems)とproblemsまでを関係代名詞節として考えた方が良さそうです。 their children solve problemsにもS-Pの関係が読み取れますね。
ここでsolveは「原形」といきなり考えるのではなく「現在形」の可能性も考え、最終的にare が出てきたところで「原形だったのだ」となるのです。
知覚動詞のseeからOCのCが原形の可能性もあるけれど(大抵はこの読みは間違っていないけれど)最終的な判断はareが出てきたところで行います。

(意味)子どもたちが問題を解くのを見る親はついつい答えを教えたくなります。

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