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1枚の経木から、日本の山を元気にしたい

 谷保のネオおばあちゃん家では、「経木」の扱いを始めました。

 経木は日本では大和時代から使われてきた包装材であり、昭和30年代までは包装材料として一般的に使用されていましたが、ポリエチレンやスチロールが広まったために衰退してしまった産業です。

 今この経木をつくる事ができる機械、職人さんは、日本でも数人しかいなくなってしまったとの事。

 この経木のように、日本の木材製品が売れなくなってしまった事で、森林の整備がされていない山が増え、その影響による土砂崩れ等の災害が現に起きてしまっています。

 谷保のネオおばあちゃん家は、昔ながらの日本の暮らしや、その文化を大切にして、新しい形で再定義していきたいという思いがあります。

 たかだか経木を1枚売ったところで、焼け石に水かもしれません。現状、プラスチックよりも高価なのも確かです。

 ただ、私自身この経木の手触りや、その効果、そして普段の暮らしに加える事で、暮らしに彩りが出ている事は間違いないです。何某かの形で、この食卓に経木がある風景を取り戻したいという気持ちがあります。

 この時期おすすめなのは、キャンプです。まな板の変わりとして、お皿に、そして食事が終わればそのまま燃やせますので、重いまな板やお皿を持ってこなくても済みます。

 この経木をこれからどんな形で再定義していけるか、そんなことも是非、谷保のネオおばあちゃん家でお話しできたり、生産者さんを呼んでその思いを伝えてもらったりもしてきたいと思っています。

 いきなりプラスチックをこの経木に全て変える事は難しいかもしれません。できるところから環境問題への取り組みと、日本の懐かしい文化を取りいれる事で、暮らしに彩りを加えてみませんか。

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