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田舎のない私の消えた寂寥感

子どもの頃、田舎のない私はお盆が好きではなかった。
遊びに誘うと、友人たちは田舎に帰るから遊べない、と
楽しそうに断った。
うちには母方の祖母が同居していたから、私には
「おばあちゃん、もしくはおじいちゃんに会える」
スペシャル感がない。
「私だけ田舎がない」という寂寥感は、年齢が上がるに
つれ、慣れっこになり、そして消失した。

夏休みに入ると、スイミングやら通常のお稽古事とかで
スケジュールがいっぱいな私は、全てがお休みになる
お盆休みは「暇だな〜」と夏休みの宿題をサボりつつ
自室の窓から空を見上げていい時間になった。
ノスタルジックな1コマである。

日がさす夏空

#夏の1コマ

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