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3/28(月) 樹木医と歩く「神宮外苑」散歩

樹齢100年の木々を多く含む900本近い木々を伐採か植樹(新環境で生き残れるかは保証されません)され、190メートルもの高層ビルが建つ新開発計画。

樹木を一斉伐採しての新開発は、伐らない方法より多大なお金がかかるそうです。維持費は高層ビルの方が高そうだし、災害が起きたら、樹木はひろばを提供してくれるけど、高層ビルはがれきしか残してくれない。

強剪定されて弱っている木々は、倒木などの危険から、お手入れが必要な樹木も在ります。新開発の全てに反対はしませんが、東京に残された、数少ない生きている樹木たちを大切にしたいし、その行方も見守りたい、と願う人は多いと思います。

#神宮外苑再開発の見直しを
#神宮外苑の樹木伐採に反対します

↑署名も立ち上がり、世界中から、美しい神宮外苑の森への思いが届いています。(ワンクリックで賛同出来ます)

桜が春の訪れを告げる3月末、樹木医の福井草一さんをお迎えして、神宮外苑の樹木ツアーを開催します。

日時:2022年3月28日(月) 10時~12時30分
会費:4,000円(税込)+レジャー保険(300円) 計4,300円
人数:6名迄
集合場所:
Royal Garden Cafe の前
●雨天開催(雨具とタオルをお持ちください)
ガイド:樹木医の福井草一さん
旅行代理店:
旅行の窓口

申込フォーム 樹木医と歩く「神宮外苑」散歩

植物・動物・星々を愛する草一先生のお話に皆夢中!

福井草一樹木医からのメッセージ

●新開発するにしても、木々を残すにしても、将来にわたるビジョンが必要です。「新秩父宮ラグビー場(仮称)基本計画 概要版」にあるように1947年に「東京ラグビー場」として建設され、1953年に「秩父宮ラグビー場」に改称されたとあります。これは、70年前の計画です。今回の新計画が施工されても、50~70年後には同じように振出しに戻った次の新計画が登場するのではないでしょうか。計画の見通しが50年ほどしかなく、維持管理計画や将来につなげるコンセプトが読み取れません。世代を超えて共有できるビジョンを共有&構築することが、樹木を守ることにつながると思います。

●近年は、樹木を毎年手入れしなくなり、数年毎に強剪定されることが多くなりました。強剪定すると、樹木の切り口から菌が発生し、衰弱しやすくなります。病気になると、木は倒木する恐れがあります。その場合、伐採という方法で管理するしかないでしょう。樹木も、毎年の世話と管理をすることで、健やかに育ちます。健康な樹木は、そう簡単に倒れることはありません。

私たちのご先祖様たちは、春夏秋冬、敬意をこめて、樹木を含む自然界の命への感謝を奉げていました。

明治時代、勤労奉仕(ボランティア)によって植樹され育まれた美しい神宮外苑の樹木。数世代前のご先祖様と思いを共にし、樹木への理解と感謝を深めるツアーにしたいと思います。今回は春休みと重なるのでお子様連れも大歓迎です。

2月12日に下見の取材した記事です↓

 取材を通して感じることは、再開発が採択されてしまう真の理由は、神社を大事にしている地元コミュニティが失われたことが一番の問題なのかもしれません。この神宮外苑をどう存続すればいいのだろう?

 東京都の神宮外苑の樹木を守る、ということは、管理する税金の財源がなければ存続できないことを教えてくれています。これは、大きな神社も地元の小さな神社の樹木の存続にもつながっていると思います。

 単に神社や理想だけで解決できる問題でもなく、国や行政にだけ責任があるのではなく、一人一人がかかわりを持ち、税金をどう使うかを真剣に考え、行動に移す必要があるのだと思います。次の世代に借金を残したくないと活動している政治家たちもたくさんいます。明治神宮の外苑以外の日本全国の神社の樹木を守りぬくために出来ることは何だろう。

 結局は、私たちの勤労奉仕の手間暇にかかっているのだと思います。100年前のご先祖様たちは当然のこととしてやっていたことです。お金を使わなくていい方法は、DIY、自分たちで創造していくだけ。その精神があったから、誰かが困っていたら助けるし、困っている時は助けてもらえる国民性があり、世界中から尊敬された日本。

 自然があることが当たり前だった時代は、半世紀前の50年も昔。
わたしたちは自分たちの税金で、必要以上に木を伐り、必要以上に大地を荒氏、幸せをもたらすと信じてきた箱物を作ってきました。

 今は、残された樹木を大切にして、次世代に残すため法律づくりや仕組みづくりを考えることも大事です。草一先生と一緒に、神宮外苑の樹木への理解を通して、生とし生きるものが幸せになるビジョンを共有する時間を持ちたいと思います。


2/12(土)晴天、現地取材。ローズ、オレンジは全て伐採か植樹となっています。
伐採されないことを信じ、伐○対象とは書かずに、対象とだけ記します。

樹木医・福井草一さんプロフィール

1951.3.16.東京生まれ
1974.東京農業大学造園学科卒
1974.積水ハウス入社
住宅庭園、街づくり など企画設計、現場管理
社員教育研修(植栽研修、 造園施工) など多数担当
2009 早期退職
退職後フリーランスにて

①樹木医受験研修講師として積水ハウス社員及び一般社会人対象に開催(40 名以上の方が樹木医合格)
②住宅メーカーの植栽研修多数
③自然保護団体の研修ガイド
④住宅植栽、街並み植栽の資料提供(植物写真、 植物の特性、維持、 管理、病虫害対応など)
⑤日本各地の山野にて在来植物撮影

資格
1 級造園施工管理技士、 1 級土木施工管理技士、 1 級建築施工管理技士、
1 級管工事施工管理技士、 樹木医、 インテリアコーディネーター他
NPO法人生態教育センター理事

草一樹木医とは、チベット医学小川アムチさんのイベントで知り合い、10年が経ちます。神代植物園や、小石川植物園、キャンパスツアー2013 | 東京にしがわ大学 (tokyo-nishigawa.net)などを訪れて実際に植物と仲良くなるツアーを何度か企画させて頂きました。

その後、わたしは大腿骨頸部骨折の後遺症で4年間杖生活となり、このような会が出来ませんでしたが、ツアーコンダクターの資格も取得し、添乗員としてツアーを組める準備が整いました。

草一先生を囲んで、小石川植物園のハナキササゲにて。
子供も大人も、大きな木、自然があるところが大好きです。

身近な樹木を愛でることが、この地上の全ての樹木を愛することにもつながりす。住んでいるところ、通勤や通学の道、お気に入りの公園など、身近な樹木をかわいがり、感謝を送りましょう。もし、彼らの近くにゴミが落ちていたら、遠慮なく拾ってあげてくださいね。大好きな植物が喜んでくれるのを感じることが出来ますよ。

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