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No.110/空気をつくるという技(2024.04.19)

こんにちは、くのてつです。

久々にとある運動指導の現場へ。

新人のコーチが一生懸命に子どもたちと向き合う姿がとても素敵だなあと感じました。

スキル、テクニックよりもこういう資質があるコーチの方が子どもたちにいい影響を届けてあげられると思います。

一応コンサル的なサポートなので微笑ましく見ているだけ、という訳には行きませんので感じたことの整理も少々。

学校を離れた場で、民子どもたちを受け入れている民間事業では学校と同じアプローチをしてはいけないと考えています。

例えばクラスをどうリードするかという点で考えると、学校ではルールマナーをはじめとする決め事でがっつり制約をかけていると思います。

それを守れないと叱る、というような叱る依存が起こりやすい環境にあると言えます。

もちろん学校の先生を責めているのではなく、仕組みとしてそうならざるを得ない、ように感じます。

一方で自分たちのような民間だと、そこに叱るや怒るといった縛りを用意する必要はありません。

公園で遊びに夢中になっている子どもたちを見守る、そんなイメージを大きく持っています。

おそらく家でも保護者の方から叱られたり、あれこれ指摘をされるシーンがあると思うので、自分たちまでその役割を担う必要はないと思っています。

つまり、それぞれに役割があるよねという話であり、自分たちのような民間は民間だからできることをやらねば意味がないということです。

そもそも正解はなく、賛否や良し悪しの二項対立的な議論になるものではないことを大前提に意見させていただくのであれば、

子どもたちの話に耳を傾け、誰もが安心してカラダをフル稼働できる環境づくり

が、民間事業者の目標の1つであると思います。

そこに叱るや怒るは必要ないし、またルールやマナーというより「これはやっても大丈夫」という範囲を提示してあげればいい。

形だけの整列してする挨拶なんか不要ですし、一人の人として対等に向き合えれば問題ない。

保護者の方からは大丈夫?と見えるかも知れませんが、その中に入って活動している子どもたちを見てもらえれば問題ないことは分かります。

夢中になったり、集中して取り組める環境、空気をつくることがコーチとしての最も大切な役割の1つだと考えています。

この「空気をつくる」のは至難の技です。

自分もまだまだ修行中ですが、1つ言えるのはどれだけ子どもたちや保護者の方と向き合い、現場経験を積み、思考したか・・・というプロセスが欠かせません。

つまり、「効率よく」なんてあり得ない訳で、「泥臭くやり続けて」ようやく見えてくるものです。

今日見ていた現場は、きっといつかそんな環境や空気を作れる日が来るな・・・と感じられる場所でした。

刺激をもらいました。

まだまだ自分も精進せねば、です!

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