家庭用風力発電について徹底解説
みなさんこんにちは。久野商事の久野でございます。
近年、国内では電力不足が深刻な問題になっており、SDGs(持続可能な開発目標)への意識が高まっています。
例えば、太陽光発電や風力発電といった再生可能エネルギーを増やそうという動きが企業の取り組みとして注目されています。
その他、一般家庭でも電力不足により高騰している電気代を少しでも安くしようと再生可能エネルギーを活用しようという方が増えてきています。
日本におけるSDGsの取り組みについてはコチラをご覧ください。
有名な設備として太陽光発電システムがありますが、風力発電も一般家庭に設置することができます。
風力発電について広大な土地に大きな白い風車のような設備が並んでいるのをイメージされる方が多いのではないでしょうか。
最近は家庭用として小型の風力発電設備が登場して一般家庭でも利用できるようになってきています。
今回は家庭用の小型風力発電設備について説明していきたいと思います。
風力発電とは
そもそもまず、風力発電とはどのような意味でしょうか。
風力発電は風の力でプロペラを回すことで発電機を用いて電力に変換して、発電をおこないます。
再生可能エネルギーの一種となります。
陸地だけでなく、洋上でも発電が可能なため陸地の少ない日本では洋上での風力発電が検討・計画されています。
一般的に有名な再生可能エネルギーである太陽光発電との大きな違いは夜間でも発電ができます。
太陽光発電は太陽光を利用して発電するため、曇りの日や夜間の間は効率よく発電することができません。
しかし、風力発電なら風があれば昼夜問わず発電することができます。
風力発電については、コチラで詳しく説明しておりますので、ぜひご覧ください。
風力発電と家庭用風力発電の違い
次に風力発電と家庭用風力発電にはどのような違いがあるのか説明していきます。
通常の風力発電はプロペラだけで30mもある大きな設備となります。
しかし、家庭用風力発電の場合は庭や屋根の上に設置するサイズとなります。
そのため、通常の風力発電設備より小型化されているため、弱い風力でも発電が可能になり、プロペラが回る音も小さいことが特徴になります。
家庭用風力発電のメリット
家庭用風力発電のメリットについて説明します。
電気代の削減
風力発電で発電した電力を利用することで電気代を削減することができます。
災害時の緊急電源
風力発電で発電した電力を蓄電池に貯めることで災害時の緊急電源として利用することができます。
発電効率
風力発電の発電効率は約20%〜40%と再生可能エネルギーの中では水力発電に次いで2番目に発電効率が良いため一定の発電を見込めます。
家庭用風力発電のデメリット
次に家庭用風力発電のデメリットについて説明します。
設置場所
小型風力発電設備は一般家庭に設置できる大きさですが、一定の広さが必要になります。
近隣との間隔が狭い住宅地では設置できないことがあります。
メンテナンス
風力発電設備は太陽光発電と比較して、消耗部品が多く、太陽光発電よりも細かなメンテナンスが必要となります。
設置地域
風力発電は風の力で発電するため、無風であったり、風が微弱な場合は発電することができません。
設置をする際は設置場所の風速が年間を通してどれくらいあるか事前に確認しましょう。
家庭用風力発電導入の注意点
次に家庭用風力発電の注意点について説明します。
家庭用風力発電は地域によっては自治体への許可が必要な場合があります。
自治体によっては小型風力発電設備を設置する土地が環境保全地域や条件があるため、設備設置許可を取得する必要があります。
それ以外にも家庭用の場合は必ず5つの法律について確認する必要があります。
建築基準法
支柱が15m以上となる場合は建築確認が必要となります。
航空法
プロペラの先端が60mより高くなる場合は航空法が適用されます。
そのため、一般家庭のように公共性がない場所は原則設置ができません。
消防法
風力発電設備は不燃材で作る必要があります。
電気事業法
発電規模によって計画から運転までの期間は許可をもらうための届出が必要となります。
ただし、20kWh未満の小型風力発電の場合は届出は不要となります。
騒音規制法
住宅街には騒音規制法があり、時間帯により騒音値が決められています。
小型風力発電の場合は風切り音は少なく、対策も可能になります。
しかし、低周波騒音は防ぐことができません。
低周波騒音は近隣住人から健康被害などで損害賠償請求される可能性があるため、事前に確認しましょう。
まとめ
今回は家庭用風力発電について説明しました。
小型風力発電は発電効率が良い点は魅力的だと思います。
しかし、法律の問題や設置場所には一定の広さが必要となるため、個人的におすすめできません。
私の個人的な見解として風力発電は風の影響で壊れやすいため、修理費用も増えることを考えると太陽光発電の方が良いのではないでしょうか。
屋根に設置のみですし、消耗部品も少ないため、故障交換が少ないため費用も抑えることが可能になります。
また、自治体によっては補助金対象なため、より負担少なく設置することもできます。
小型風力発電は屋根形状の関係で太陽光パネルが設置できない場合の代替手段として検討することをおすすめします。
最後に久野商事では太陽光発電に関する太陽光パネルやパワーコンディショナーや蓄電池などの太陽光発電設備の際に使う部材を取り扱っています。
製品の提供のみならず工事まで対応しています。
是非、お気軽にお問い合わせください。
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