[映画]フライトゲーム

映画もまた、モノづくりでありコトづくりだ。


フライトゲーム


飛行機の中で物語が進展していく。


魏銀暗鬼になって、味方にも見放されて孤立無援のなか、乗客にも世間にも恨まれてでも彼らを助けようとする主人公を演じるリーアムニーソン、



密室で物理的に動けない環境下で、話は二転三転していく。



そのロジックに関しては、大層に見せつつ整理してみればお粗末なものではあるものの。魅せるということではとても良くて来ている。

この短編では目立たないものの、犯人集団の計画をきちんと描こうとしたら破綻してしまうだろう。

動機にしたってそうだ。なぜハイジャックをしなければいけなかったのか、メンバーをどう選んだのか...まぁそんなことはどうでもいいんだ。


とにかく、「映像作品として、観客を魅了する」ということは大満足な映画だ。



さて、その魅せ方だ。

時間を区切ることでの臨場感、焦りから自暴自棄になる演じ方、その中で国家との軋轢、犯人が誰かわからない乗客の不安感、野次馬心でさらに状況は悪化するイライラ感、それらのシナリオを動静絡めて描くカメラワーク。


色々な魅せ方があるが、限られた時間でスッキリと完結させられているいい魅せ方だと思う。


モノを作ってそれを経験するコトを作って、その魅せ方で人気を得る。

それは必ずしも熟考を重ねて積み上げた難解なものではない方がよさそうだ。

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