コンサルティングマインドからコーチングマインドへ。

自宅最寄りのスタバにて。

noteとかブログは書き出しが難しい。のでどこで書いてるか?から書き始めることにしてみる。なんとなく筆が進む(気がする)。

職業=コーチとして経営と生計を成り立たせている。そして「コンサルとはどう違うの?」と問われた時に(実際よく問われる)「コンサルティングは答えを与える仕事。コーチングは(御社にすでにある)答えを引き出す仕事」と答えている。コンサルとコーチの仕事/機能の違いの説明としてはこれで十分、と思っていた。

し、見込み客にも理解してもらえている(これで理解してもらえない場合、まだ私のコーチングが必要な段階にいないのである)。

なのに、「コーチング・マインド」の醸成がさらに必要だと感じている。

プロフィールにも書いたが「コンサル的」なキャリアを歩んできた。新卒で入った会社では「営業企画」というポジションで数百人(一時は1,000人を超えていた)いる営業パーソンを動かす仕組みを改善するのが使命。上海に渡ってからは語学学校の建て直しをしたり、EC事業の構築と改善をアドバイスしたり。請われて起業のアドバイスなどもした。まんまコンサルである。

なんでそういうキャリアなのかと言うと、「好き」だからだ。リサーチして顧客に見えていない事実を突き止め、「こうすると改善/解決しますよ」とアドバイスして「なるほどー!」と言ってもらえる。実行してもらって成果がでる。気分は最高である。お酒もおいしい。

そのように教育されてきたからでもある。社会に出た2000年代は「コンサルティング営業」という言葉が流行っていた。MBA的な知識が広がりはじめていた。営業企画に必要な知識を求めて大前研一さんにハマった。『企業参謀』は今でも時々読み返す(この本自体はもっと古いが)。

何かを発言するときは「バリュー」を出す。鋭い分析を披露する。新しい視点を加える。相手を「より良い」方向に導く何かを付け加える。

これを「コンサルティング・マインド」と名付けたい。もちろん悪いことではない。意図は善である。そして力の限りこちらの仕事をしている。

そして、この「コンサルティング・マインド」は意外と一般的らしい。世界的に著名なコーチMichael Bungay Stanierによれば、「私たちはみなアドバイスすることが大好き」(We LOVE it)だそうだ。

" 誰かが話し始めるとすぐ、興味を持って聞こう、という当初の計画はそっちのけ、「アドバイスモンスター」が無意識の中から現れ手ぐすねひいて「この会話に価値を加えるぞ!」と宣言するのです " 
 - The Advice Trap ,Michael Bungay Stanierより

余談だけど、上海にいるときの友人で「彼女のどこが好きなの?」と聞いたら「会話がバリューに満ちてるんですよね。そこです」と言い切っていたコンサル会社の若者がいたなぁ。彼は元気にしてるかな。

私たちはみんなアドバイスすることが好きだけど、されることはきっと嫌い。よく「女性にアドバイスしてはダメ」という恋愛指南があるが、男性も嫌いだと思うよ。アドバイスが歓迎されるのはよほど尊敬されている時に限られる。内心嫌だけど権力関係のゆえ従っているというケースのほうが多いはず。

権力関係をあからさまに表現するとパワハラ認定されてしまう時代背景、もちろんそれだけでなく実際にマネジメントとリーダーシップがうまくいくために、コンサルティングやアドバイスより「コーチング・マインド」の方が効くと確信しているのです。

― Be vulnerable.


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